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感謝力 第826号 [B1 しつけ:あいさつ・感謝他]

◆リード:お金を払う「お客様」の方が偉く(上)て、サービスを提供する側は下という考え方は間違っていると、私は考えている。ある場合にはサービスを受け、ある場合にはサービスを提供されるというように、お互いに貢献(サービスを提供)できる分野で貢献し合うのが社会である。だから、サービスを受け取る「お客様」は「ありがとう」と感謝すべきだし、お金を受け取る提供者側も「ありがとう」である。お金を払っているんだから、サービスを受け取るのは当然という態度には違和感を覚える……。

2011.6.11 感謝力 第826号

ーエアコンを取り付けてくれてありがとう、安全運転ありがとう……ー

*近況報告:昨日は、給料日後はじめての金曜日。妻と外食をしながらの、「妻に感謝する日」であった。
 妻は、笑顔でアキコ(中1で女の子なのに、野球部に所属)の近況について私に話してくれた。
 アキコは、野球部の練習を一生懸命やっていること。たとえば、予定していた練習試合が雨のためなくなり、来れる人だけ練習に来るように連絡が回った日、実際に練習に来たのは、アキコとキャプテンだけだったそうだ。アキコが行くと、なぜか一生懸命練習しようという雰囲気に全体がなるということを、監督の先生に言われたそうだ。
 妻によれば、6年生時の担任にも、アキコは同じようなことを言われたことがある。
 私は、朝練をはじめアキコが部活動を一生懸命やっているのを聞いて、うれしかった。


【エアコンを取り付けてくれた業者に感謝する】
 
 さて、中学校への入学祝いに、あーちゃん(実母)からエアコン代金をもらっていた。それを使って、アキコの部屋にエアコンを購入した。アキコの部屋は、わが家で一番暑い部屋で、これまで夏の間はみんながいるリビングで学習していた。
 しかし、中学校に入り、部屋で集中して学習した方がよいだろうということになり、エアコンを入れることになった。
 暑くなってからでは、取り付けの順番待ちになると思い、6月はじめにお店に行き、エアコンを購入。取り付けは、6月11日(土)となった。

■エアコンの取り付け業者来る

 6月11日(土)8時30分頃、予定通りエアコンの取り付けに業者が来た。
 
 部屋のどの位置にエアコンを取り付けるかや、室外機の位置をどうするかなど、いろいろ打合せがあった。壁に穴を開けることから、重い室外機を担いで設置するところまで、なんだかんだで約2時間、ようやく取り付けが完了した。

私は、

「ありがとうございました。」

と感謝した。

 合わせて、アキコにも「ありがとうございました」と言うように話しておいた。

私「あのな、<エアコンを取り付けて>ってお父さんに頼まれてもできないんだよ。業者さんがしてくれないとできないんだよ。(取り付けの様子を見ていて)あんなに大変なんだよ。だから、アキコもきちんとお礼を言うんだよ。」と。


アキコ「ありがとうございました。」

 業者の男性二人は、それを聞いてうれしそうにしていた。

 業者さんが帰ったあと、私はアキコに次のように言った。

「<ありがとう>って感謝の気持ちを聞けば、(大変だった)業者さんも、疲れがとれるんだよ。」


【お客様の方が偉い!?】

 私は、お金を払う「お客様」の方が偉く(上)て、サービスを提供する側は下という考え方は間違っている、と考えている。
 ある場合にはサービスを受け、ある場合にはサービスを提供されるというように、お互いに貢献(サービスを提供)できる分野で貢献し合うのが社会である。だから、サービスを受け取る「お客様」は「ありがとう」と感謝すべきだし、お金を受け取る提供者側も「ありがとう」である。
 お金を払っているんだから、サービスを受け取るのは当然という態度には違和感を覚える。(サービスを提供する側の「やってあげてるんだ」という態度も、同様である。)

 私が高校1年生だったとき、当時の化学の先生が話されたエピソードを思い出す。

化学の先生「…そしてさ、その男の人はさ、<ガソリンをお願いします>でなくて、指でこうだよ(親指を立ててガソリンタンクを指さす)。…」

 こんな高慢な態度はいけないと、化学の先生は話されたのだ。

 今、これを書きながら10年以上前のことを思い出した。私がJTBの窓口で旅行先のことについていろいろ相談していたとき、眼鏡をかけた若い男性が急にお店に入って来たことがあった。そして、その男性は、

「これ、やっといて。」

と一言だけ言って、あっという間に出て行った。
 その男性が出て行ったあと、私に対応していた窓口の女性は、出て行った男性にすごい怒りの表情を向けていた。「手数料を払ってやってもらうんだから、別に文句はないだろ。」と言わんばかりの言動に怒ったのだ。


【バスの運転手に「ありがとうございました。」】

 6月はじめに6年生の修学旅行の引率をした(特別支援学級担任であるが、6年生が2名いたので)。バスの運転手さんに、

代表児童「バスの運転手さん、安全運転をよろしくおねがいします。」
全員「よろしくお願いします。」

と言っていた。

 帰りには、

代表児童「安全運転、ありがとうございました。」
全員「ありがとうございました。」

と言っていた。

 同じく6月半ば、今度は5年生の自然教室の引率をした(特別支援学級担任であるが、5年生が1名いたので)。バスの運転手さんに、

代表児童「バスの運転手さん、快適な運転をよろしくおねがいします。」
全員「よろしくお願いします。」

と言っていた。

 帰りには、

代表児童「快適な運転、ありがとうございました。」
全員「ありがとうございました。」

と言っていた。

 このように言われた運転手は、うれしかったに違いない。そして、こう思ったに違いない。

運転手「よし! 学校のバス運転は、一層の安全運転で行こう!」

 この二例とも、私ではなくそれぞれの学年担任の指導である。
 おそらくは、日本全国で同じようなことをやっているのではないか。
 次回も同じ運転手に運転してもらうことは、まずないだろう。
 しかし、日本全国で同じようにやっているならば、事情は違ってくる。巡りめぐって自分たちに返ってくるわけである。

 ここに「感謝することのもつ大きな力」がある。

 サービスを提供する側を癒す力

 サービスを提供する側にやる気を引き出す力

 サービスを提供する側に一層の努力や工夫などをしようとする意欲を引き出す力……。


お客「それで食ってるんだから、やって当たり前だろ。」

お客「利用してやってるんだ。」

 こんなお客ばかりでは、世の中が暗くなり、悪くなっていくだろう。

 わが子には、教えている子どもには、「感謝することの大切さ」をきちんと教え、躾けていこうと思う。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

しつけ:あいさつ・感謝他

『ありがとう』と言える子に!

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◆キーワード:1 感謝する大切さ  2 感謝  3 感謝力

◆留意点・その他:

・私もアキコの野球部の練習試合を一度見に行ったことがある。2試合目に、アキコは一度だけ打席に立った。ピッチャーゴロでアウトだったが、試合に出ることが見られたので、私はうれしかった。その後、黙々と後片付けをしている姿がまぶしかった。


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mysmms-yuka

はじめまして!!
あいさつってとても大事ですよね^^
おはようございますから、ありがとう。ごめんなさい。
最近は耳にすることが少なくなったと思います。
短い言葉ですが、とても大事なことですよね。


by mysmms-yuka (2011-06-29 17:43) 

ファーザー

>mysmms-yuka さんへ
コメントありがとうございます。

あいさつや感謝の言葉は、本当に大切だと思います。

わたしは、毎週2回アキコの少林寺拳法練習の送りをしています。車に乗せてもらったアキコは、必ず「ありがとう。」と言っています。
こんなふうに、親子、夫婦の間でもそうだと思います。

cf.あったか家族ポイント 第500号http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-28-1


by ファーザー (2011-07-02 07:12) 

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