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中学校の1日学習参観日 第814号 [A3 学校行事]

◆リード:アキコ(中1)の初めての学習参観が29日昭和の日(祝日)にあった。私が午前中、妻が午後に参観した。午前中の参観は、参観者が異様に少なかったが、参観して得たことがたくさんあった。

2011.4.29 中学校の1日学習参観日 第814号

私「金曜日の1日学習参観には、<アキコの父>ってのぼりを立てて見に行くからな。」

アキコ(苦笑する。「こりゃ、見に来ないでって頼んでもムリだな。」←アキコの心理を憶測して書いた。)

私「背中には<タカちゃんの夫>と書いた服を着て行くか。」(妻がこの3月まで勤務していた中学校にアキコは入学した。この4月からは小学校の介助員として勤務している。)

妻「ねえ、参観に行って変なこと言わないでよ。」

私「校長先生に会ったら、あいさつぐらいしなきゃ、かえっておかしいだろ。」

妻「そりゃ、そうだけど…。」


【参観の様子】

 かくて予告通り、1限から参観した。

 9時に学校に到着。受付を済ませ、資料をもらい。さっそく1年1組の教室に移動した。

■1限は算数。「正の数と負の数」の学習をしていた。授業者は、1年生の学年主任の先生であった。
 授業の後半から参観したのだが、几帳面でていねいな授業、手堅い授業であった。
 大切なことをしぼって、繰り返し板書でも、言葉でも強調されていた。
 欲を言えば、「もっと子どもに任せて、発言を促したり、問題を解かせてもよい」とは思った。

 授業を受ける側の、生徒の態度もよい。私語はなく、教師の声だけが響いていた。子どもは真剣にノートをとっていた。

 この様子を見て、私は安心した。

■2限は国語。アキコの担任の授業である。
 声が大きく、板書も大きい。板書の文字は大きいし、見やすくし、ポイントだけしぼって書いているので、ノートも書きやすい。声が大きいので、話も聞きやすいだろう。
 授業中、何度か(も)問いを出し、挙手を促し、発言させていた。その度に、3分の1程の子どもが挙手をし、発言をしていた。
 欲を言えば、「(少ない問題量で待つ時間が多かったので)もっとテンポよく、たくさん問題を出し、たくさん考えさせ、解かせた方が力がつく」とは思った。

 この時間も、授業を受ける側の、生徒の態度はよく、私語はなかった。教師の声や発言する子どもの声だけが響いていた。子どもは真剣にノートをとっていた。

 この様子を見て、私は安心した。

■3限は英語。女の先生である。
 宿題点検からはじまり、CDを使ったリスニング、テキスト音読…最後は6つのグループに分かれて、「①知っている果物・野菜の英語」「②知っている教室内にあるモノの英語」を板書させた。たくさん知っていたグループが勝ちというゲームだ。子ども達は熱中していた。

 この先生も、細かい配慮があり、生徒の学習態度は、学習ゲームに意欲的に参加していて(ゲームの勝敗なんかどうでもいいという投げやりな態度の生徒は一人もいなかった。)よかった。

 この様子を見て、私は安心した。

■4限は保健体育
 1年生の2クラスが男女合同で授業を受けていた。ジャンケンをして負けたら、勝った相手をおんぶして10歩歩く。ジャンケンをして負けたら向こうの壁を触って戻ってくる。5人に勝ったら、先生とジャンケン。負けたらまた振り出しから。…このようなタイプの運動がずっと続いた。子ども達は、教師の指示に素直に従っていた。
 私は、ジャンケンの勝敗によって運動量にかなりの差がでることになり、その面を配慮する必要があると考えていたら、後半は「バスケット部の人、1周しましょう。」など全員が公平に運動するような形に変わっていた。

 生徒は教師の指示に従って動いており、この様子を見て、私は安心した。


【参観の価値】

 9時から12時まで、私はしっかりと授業を参観した。
 別にお願いされたわけでも強制されたわけでもなく、自分の意志で参観したのである。

 参観した価値・メリットは、どんなことがあっただろうか。

 まず第一に、アキコの通う中学校に信頼をもつことができた。荒れておらず、生徒は落ち着いた学習態度で、教師も一定の指導力をもっていた。言い換えれば、安心することができたのである。
 アキコがこれから3年間も通う学校だ。荒れていたりすれば、そのマイナスの影響は大きい。今回その不安が払拭されたことの価値は大きい。

 第二に、一人一人の教師についてある程度イメージすることができるようになったことである。今後、アキコと会話するにしても、先生の名前からある程度のことがイメージできるわけである。「数学の○先生なら几帳面だな。」「担任の先生は、おおざっぱかも知れないけれど、ある程度生徒に任せることを知っている先生だな。よくわからないでいる生徒を置いていって、どんどん先に進むことはないな。」……このように、イメージできるのである。
 「百聞は一見にしかず」というが、これから少なくとも1年間は同じ教科は同じ先生から習うのだ。先生をイメージできるというのは大きい。
 中学校は教科担任制であるので、この意味では多くの授業を参観した価値は大きい。

 第三に、アキコの学習の様子がわかる。アキコは、一度も挙手をしなかった。答えが分かっていても、挙手をしないというわけだ。授業は、教師と生徒が創りあげるという前提から考えれば、もう少し協力的であって欲しいとは思った。
 後で「どうして発言しなかったんだ。」と聞いたら、アキコは
「父さんがいたから。」
と答えた。
 妻によれば、5限の道徳(いじめについての授業)では、ちゃんと発言していたという。誤解は解けたが、やっぱり家族のコミュニケーションは大切だ。このやりとりがなかったら、アキコは発言しない子というイメージでとらえたままであったろう。
 学校での学習の様子がわかるということは、大きな価値であろう。

 第四に、アキコのことを真剣に考えている親がいるということを、学校(教師)側に感じさせたということであろう。親の存在を感じたとき、教師はより真剣に子どもを教えるという職責を果たそうとするものである。ちょうど、サポーターが大勢いる中で、プレーするサッカー選手のようにである。

 実は、1限、2限の参観者は、1年1組に限って言えば、私一人であった。3限には、もう一人の保護者が来た。4限には、私以外に5名ほど参観者が来た。5限は妻の話では、半数以上の参観者が来たとのことである。

 これが、1限から半数以上の保護者の参観者がいるとなれば、教師側はより真剣にならざるを得ないだろう。親の期待に応えようとするだろう。

 以上、思いつくままに、参観の価値・メリットをあげてみた。

 実のところ、「参観すると子どもが喜ぶ」ということも、参観の価値・メリットにあげたかった。しかし、アキコは「もう1限も、2限もお父さん一人! もう参観に来ないで。」とい言っていたので、この点はメリットにあげなかった。

 アキコはみんなにどう思われるかを心配していて、参観する父親の思いは考えていないようだ。(私は、みんなにどう思われるかと心配しているアキコの思いを考えていないようだ。)

 他の保護者がどうであれ、私は、父親としての役割を果たし、学習参観にも、今後も都合が許す限り参加するつもりだ。

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」

どんな父親でありたいか!

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◆留意点

・クニコの保育園の初めての1日参観のことを思い出す。私は登園からずっと参観していた。おかげで、クニコは大丈夫と、信頼・安心することができた。(大方の保護者は10時頃から参観していた。)

・先週クニコの自転車安全点検を行った。忙しい時間を割いて、「自転車安全点検カード」に基づいて行った。ベルの位置がずれていたので、鳴らしやすい位置に戻したり、反射板の向きがずれていたので、直したり、タイヤの空気が少なくなっていたので、空気を入れたりした。我が子の命を守ること。これは最も優先度の高い親の仕事といわねばならない。→cf.自転車安全点検!ー事故から我が子の命を守るー


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コメント 2

qooo

中学1年生ですね〜。
勉強も難しくなるし、色々、不安がありますが、
授業参観する事で、クラスメイトの事や、先生の事が
理解できるし、イメージも膨らみますね。
私も、時間が許す限り、行きたいと思いました。

それにしても、ファーザーさんに参観される先生方は、
緊張感があったでしょうね〜。
教える側にとっても、よい、刺激になるのでは無いでしょうか?

by qooo (2011-05-02 23:08) 

ファーザー

>qoooさんへ
 おそらく半日学習参観することは、もうないかもしれません。クニコの時も1回だけでした。私の都合が合わなければならないし、今回の参観でアキコの通う中学校への信頼をもてたので。
 アキコもなんだかんだ言っても、うれしい気持ちもあると思うのです。

 あと、参観者がいると(しかも同業の)、緊張したでしょうね。
by ファーザー (2011-05-08 10:01) 

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