わが子の部活動選択をめぐって 第810号 [F2 臨時家族会議]
◆リード:「中学校に入ると部活、部活で大変。子ども(親と)とふれあう時間がなくなるよ。」以前から言われていたことである。実際のところは、かなりの程度入る部による。さて、アキコが入部を希望した部は?
2011.4.23 わが子の部活動選択をめぐって 第810号
「中学校に入ると部活、部活で大変。子ども(親と)とふれあう時間がなくなるよ。」
以前から、あちこちの人から言われていたことである。
実際のところは、かなりの程度入る部による。1週間に3回しか活動しないという文化部もあれば、バスケット部のように土・日も活動する部まである。
私としては、土または日のどちらか一方はしかたがないとしても、両方ふさがるのは、とてもとても嫌である。なぜならずっと死守してきた週1回の「家族の日」をこれからも死守したいから。
一方、部活動をするのは、アキコである。しかも、中学生である。アキコの選択を最大限尊重しなければなるまい。
私としては、中学校時代、卓球部のキャプテンとして部活動に熱中していたので、部活動の価値はわかる。部活動に参加した方がよいと思う。
そのうえ、できるなら卓球部を選択してくれれば、一緒に卓球を楽しむことができてベストである。がしかし、この線はとうにあきらめていた。それを本当にするつもりなら、少林寺拳法など習わせずに、小学生のうちに私が卓球を教えていたのである。少林寺拳法を習わせることを選択した時点で、「わが子と生涯にわたって卓球を楽しむ」という希望はほぼ捨てていた。
私としては、卓球部でなくても、とにかく土・日両方ともふさがるような活発な部を選んでくれるなと祈るように気持ちであった。
【アキコが入部を希望した部】
さて、アキコは入学当初から、バスケットボール部を希望した。
妻の情報によれば、土・日も練習する活発な部である。
私は内心、「週1回の家族の日もままならなくなるのかな。嫌だな。でも、アキコの選択は尊重しなければいけないしな……。」と思った。
私「卓球部なんかどうだ。おもしろいぞ!」
妻「本人が決めるのよ。いい加減、お父さん、あきらめなさいよ。」
アキコはいったん決めると、てこでも動かない面(私譲りか?!)があり、私は、アキコはバスケットボール部に入部するのかと思っていた。
妻「でも、一応他の部の体験入部にも参加しておいた方がいいわよ。」
妻はこう言っていた。
【野球部へ入部を希望したアキコ】
ところが、しばらくしてアキコは野球部に入部したいと言い出した。
体験してみたら楽しかったことと、2年生にいる女子(アキコが信頼している子)が入部を勧めているからだという。
妻の情報によれば(妻がこの3月末まで勤務していた中学校にアキコは入学した)、野球部もバスケットボールと同じくらい活発で、土・日も活動するという。大会が6月にあるので、入部した1年生は既に練習に参加しているという。
よく聞けば、3年生は0名、2年生が5名(うち女子1名)、1年生が6名(全て男子)である。
2年生男子4名と1年生男子5名は小学校から野球を経験してきており、事実上この9名がレギュラーとなる。(※ アキコは野球の経験はない。)
これを聞いた私は、二つの点でひっかかった。
■女子がアキコ以外は1名で、あとは全員男子ということ。
■レギュラーとなって試合を経験するのが難しそうなこと。
もちろん、これ以外に土・日と部活動にアキコをとられることには、とてもひっかかった。
かくて、少林寺拳法の練習のある体育館まで自動車でアキコを送る際、私は率直にこう言った。
私「アキコ、お父さんは、中学時代卓球部のキャプテンで、強かったから、個人戦にも出たし、団体戦にもレギュラーで出たんだよ。本番の試合に出る経験は、とてもよい経験になると思うんだ。だから、レギュラーになれそうにない部はやめた方がいいんじゃないかと思うよ。」
アキコは、黙っていた。(決意は固かった。)
妻に疑問な点をぶつけてみた。
私「うーん、女子がアキコ以外1名というのは、気になるな~。」
妻「どこが問題なの。」
私「誘惑というか、性非行しないかというか……。」
妻「別に他の部だって、男女がいるのは一緒でしょ。」
かくて野球部に入るという方向が決まってしまった。
私「土・日などどのぐらい活動するのか、入る前に聞いておけ。」
こう言うのが精一杯であった。
妻「聞いてどうするの。(本人が決めるんだから)いい加減にしたら。」
アキコ「土・日も練習すると言ったら、入部はダメなの。」
私「そうは言っていないよ。でも、聞いておけ。」
なぜか部活で土日が埋まることは、みんなやむを得ないと受け入れているようだけど、私にしてみれば、大変なことだ。にわかには受け入れがたいことだ。ずっと死守してきた「週1回の家族の日」が奪われるかもしれないのだから。
翌日、土・日もやっぱり練習することがわかった。
私「土曜日はしようがないとしても、日曜日までは嫌だな!」
妻「こういうことを予想して、小さい時にたくさんふれあってきたんでしょう。」
私は(渋々)アキコの野球部入部を承諾した。(今思うに、娘が結婚するときはこんな感じか。)
翌22日(金)、アキコは野球部への入部届を出した。既にほとんどの1年生は、入部届けを出していた。
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クニコの場合はこちら→習い事をめぐっての家族会議 第791号 その1
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◆留意点
・部活動の価値は、十分に知っているつもりだ。(昨年度書いた「卒業文集の原稿」より)
熱中できる何かをもとう!
わたしは、中学時代、部活動に熱中していました。弁当を食べ終わると、「早く部活の時間にならないかな。」と、いつも思っていました。一年生のうちは、球拾いのことが多かったり、基礎体力作りのトレーニングがきつかったりしました。でも、そのことが、体力ばかりでなく、気力も作ってくれたと思います。部活を通して、負けたときの悔しさ、勝ったときの喜び、一緒にきつい練習に耐えた仲間、プレイする楽しさなどなど、たくさんのことを、私の中学校生活に与えてくれました。部活でなくてもいいのです。何か熱中できることを見つけ、それに集中する時間をもつ。それは、きっと中学校生活を実り豊かにしてくれるでしょう。
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