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新任式でのあいさつー一人30秒ー 第803号 [L 仕事]

◆リード:児童数百名足らずの小学校から、児童数約400名の小学校へ転勤した。転勤してきた職員も多く、11名である。新任のあいさつは、ひとり30秒程度だという。どうあいさつしたものか。

2011.4.5 新任式でのあいさつー一人30秒ー 第803号

 児童数百名足らずの小学校から、児童数約400名の小学校へ転勤した。
 転勤してきた職員も多く、11名である。
 新任のあいさつは、ひとり30秒程度だという。

 一人30秒程度という条件の中で、どんな新任のあいさつをしたらよいのか?!

 当日の出勤前の朝、30分ほどかけて考えてみた。

 新任式の時間が限られている以上、一人30秒程度の時間は厳守しなければならない。

 30秒の中で、自分の教師としての信念を伝え、かつ印象に残るスピーチをしたい。

 自分の教師としての信念は、借り物ではダメだ!本当に自分がそう思っていることでなければならない

 かくて考えたのが、次の文章である。


【30秒の新任のあいさつ】

おはようございます!

A小学校から来ましたファーザー先生です。

(ここで「メラキアの法則」と書いた紙を見せる。そして次のように言う。)

「メラキア」の法則って知ってますか。

逆から、読んでみてください。
(子ども達は「アキラメ」と言う。)
「アキラメ」ですね。

アキラメの逆で、アキラメないでずっと続ければ、夢が叶うという法則です。

初めからアキラメないで、いっしょにいろいろなことにチャレンジしていきましょう!


 これを3,4回音読してみた。25秒かかった。

 かくて準備終了。出勤後、画用紙に大きく「『メラキア』の法則」を書いたカードを作った。

 かくて本番。練習通り30秒程度で終了した。11名中時間を守った人は、3名であった。
 おそらく練習してタイムを計ってきていないのだろう。

 「女性のスカートとスピーチは短ければ短いほどよい」ということわざがあるそうだが、長いスピーチは嫌われる。まして予めこの時間でと言われたときは、厳守すべきだろう。

 私は、前任校で「どの子にも可能性があり、はじめからアキラメないでチャレンジし続けることで、大きく伸びる」という確固たる信念ができていた。だから、この信念ースピーチーは、借り物でない、自分らしいスピーチなのである。


【自己紹介の肝】

 自分とはどういう人間か、

 あるいは自分の(この場合は教師としての)生き方・信念・価値観、

 あるいは自分の能力(野球が好きで得意、サッカーが好きで得意…などと紹介していた教師もいた)、

あるいは自分の環境(○△出身などと紹介していた教師もいた)などについて紹介するわけだ。

 その際、一番大切なことは、借り物でなく、自分らしいメッセージを送ることだと、私は考えている。

 夕食時、妻に今日のスピーチをそのまま聞かせたら、

妻「私、そのままそのスピーチをもらおうかしら。」

と言った。

私「借り物じゃあ、ダメだよ。『はじめから無理だとアキラメないでチャレンジし続けることで大きく伸びることができる』というのは、ボクが本当にそう思っているから言えるんだよ。」

妻「私も、そう思っているわ。」

 妻の小学校の新任式は、明日なのだが、妻は果たしてどんなスピーチを言うのだろうか!?

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

離任式でのあいさつ 第797号

◆キーワード:1 子どもへのあいさつ  2 スピーチ  3 新任式

◆留意点・その他:

・メラキアの法則とは、渡邉美樹氏が提唱している法則である。

・新任のあいさつからほぼ1年後、私は卒業文集で次のようなメッセージを書いた。

  「メラキアの法則」再び
                            ファーザー先生

 新任式で話した「メラキアの法則」を覚えてますか?アキラメないでずっと続ければ、夢が叶うという法則です。「私にはできない、無理」ではなく、「私だってやればできるんだ!」という体験からくる自信。そんな経験を少しでも多く持たせたくて、いろいろなことにいっしょに挑戦してきました。暗唱、漢字、ローマ字…わり算・小数・分数の計算などの学習面。それから本立て製作、絵画、百メートル走、チェレンジ走、弥彦山登山、清掃活動、給仕等々の様々な活動。□□寺の「聖牛」の絵では、背景の木の葉を一つ一つていねいに着色していました。本立ての製作では、いろいろな楽器の絵を写真を見ながらていねいに着色していました。今でもよく覚えているのが、いっしょにチャレンジ走で千五百メートル余り走ったことです。順位はラストでしたが、完走することができました。
 最初からあきらめないで、やってみる。できるところからやってみる。やればできるという自信、自分を磨く楽しさ、達成感を得ることができます。中学校でも、たくさんのそうした機会があるはずです。普段の授業、清掃活動、職場体験……。最初からあきらめないで、できるところから挑戦していってほしいと思います。中学校でも、そんなあなたをサポートしてくれる人がそばにきっといるはずです。

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