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わが家の家族憲法 その2  第741号ー「あったかい家族」は具現できたか?!ー [I-1家族憲法・経営方針]

◆リード:わが家のめざす家族(のビジョン)は、「あったかい家族」である。それは、2004年8月に妻と私で話し合って決めた。それから今日まで6年間にわたって、あったかい家族をめざして来たが、果たしてそれは具現できただろうか!?

2010.9.4 わが家の家族憲法 その2  第741号

ー「あったかい家族」は具現できたか?!ー

【6年間にわたってわが家をナビゲートしてきた『家族憲法』】

 
 99.99%の家族は創っていないと思うが、わが家には、「家族憲法」がある。
 普段みんなが集うリビングに額に入れて飾ってある。

2004家族憲法.jpg

家族憲法2004の2.jpg

 現在の家族憲法は、2004年夏休みに、家族会議を開いて2000年版を改訂したものである。
 当時アキコは6才で幼稚園の年長、クニコは2歳の入園前であった。私の勤務先の関係で、家族4人は、実母とは別にN市にアパートを借りて住んでいた。金曜日に実母の住む自宅に帰宅し、日曜日にアパートに帰ってくるという生活であった。
 
 幼かった子供たちが就寝後、2000年に作成した『家族の憲法』を改訂するための話し合い「家族会議」をもった。
 その結果、2000年8月の初版は「落ち着ける家族」をめざしていたのが、2004年8月の改訂で「あったかい家族」をめざすこととなった。

 2010年8月。あれから6年が過ぎた。アキコは、12才小6となった。クニコは、8才小2となった。

 その間ずっと、私と妻がめざしてきたのが、家族憲法一にある<めざす家族>

「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」

であった。

 言い換えれば、6年間ずっと、家族憲法がわが家をナビゲートしてくれたのである。

……以上、「あったかい家族日記」第739号より引用


【あったかい家族は具現できたか!?ーアンケートと話し合いー】

 さて、8月28日午後3時から50分間、「家族憲法はどう活きたか!?」をテーマに、家族会議をもった。事前に配布していたアンケート用紙に記入しながら、それをもとに話し合う形で行った。

■アンケート用紙

               「家族憲法はどう生きたか!?」

Ⅰ 家族憲法をしってるか!?

 アキコ、クニコは、家族憲法をしってるか!?
 リビングにかざっているし、テレビ東京でそのテーマで出演したし、あることは、しっているね。
 実は、2000年8月に1回目をつくっていて、今あるのは2004年8月にお母さんとお父さんが話し合って、つくりなおしたものなんだ。アキコが6才になるすぐ前で、クニコは2才の時だ。
 それから、もう6年がたった。この間、ずっとわが家は、この憲法を生かしたやってきたんだよ。つまり、「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」をめざしてきたんだよ。


Ⅱ 家族憲法をつくったわけ

 そもそも家族憲法をつくったのは、家族の考えがばらばらであったり、行き当たりばったりではなく、「①どんな家族にしたいのか ②そのために、どうするのか」について、しっかりとした考えのもとにやっていきたいと考えたからなんだよ。やり直しのきかない、かけがえのないみんなの家族だから。
 たとえば、旅行に行く場合、行き先がはっきりしていないと、家族全員を乗せた車がどこに向かって走ったらよいかわからないじゃないか。行き先が決まったら、行くまでのくわしい地図をよういしたり、とまるところの手はいをしたり、車にガソリンを入れたり、着がえを入れたり、べんとうのよういをしたり、行き先でのこまかなプラン(どこで遊ぶか、どこで休みをとるか…)を立てたり…しないと、そもそも行けないし、行っても楽しめないじゃないか。
 そういうわけで、「①どんな家族にしたいのか ②そのために、どうするのか」について、家族憲法にまとめたんだよ。


Ⅲ 「あったかい家族」をめざしてきたが、それはどうだったか!?

■あったかい家族
 わが家のめざす家族は、「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」なんだよ。2004年8月からずっと、この「あったかい家族」をめざしてやってきたんだ。
 ちなみに、2000年8月に決めた家族憲法は、「おちつける家族」だった。仕事からかえってきて、おちついてくつろげる家族がいいと思ったからなんだよ。家にいるとおちつかないから、外にのみに行ったり、仕事ばかりしていたりするような家にはしたくなかったんだよ。
 2004年8月のときは、「おちつける家族」もいいけど、もっとせっきょくてきに家にいたいと思うような「あったかい家族」がいいと、お父さんもお母さんも思ったんだよ。そこで、「あったかい家族」をめざすことにしたんだ。

 はたして、「一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」は、できたかな?!


あったかい家族 点…… 5    4    3    2    1

5=(とてもよくできた)、4=(よくできた)、3=(すこしできた)             2=(あまりできていない)、1=(まったくできていない)

*□点をつけたわけ……

 それぞれ次のようであった。

■わたし:5……理由「楽しいイベントをたくさんしたから。例えば、旅行、そして家族の日(家族を優先する日での楽しい遊びなど)。

■妻:4……理由「まあまあ、笑いのある家族だったから。」

■アキコ:4……理由「楽しく遊べたから。」

■クニコ:4……理由「りょこうやたん生日会が楽しくできたから。

※ 実際の話し合いの様子

 4(よくできた)ないし5(とてもよくできた)ということで、一安心というか、うれしかった。
 もし一人でも、2=(あまりできていない)、1=(まったくできていない)と評価したら、私も妻もがっくりときたことだろう。なぜなら、このビジョンをめざして、この6年間真剣にやってきたから。

 あったかい家族が具現できていると考える理由は、「楽しいことがたくさんあって、笑いのある家庭であること」であった。四季の旅行、誕生日を祝う会、家族の日でのたくさんのイベント(ハイキング、映画鑑賞、母と子の料理教室……)やふれあいの数々、ふれあいタイムでの遊び……確かにその中でたくさん笑いがあった。
 これからも、笑顔がたくさんになるように、楽しいことをたくさん企画しようと思う。


【助け合いは、できていたか!?】

 次に、「助け合いは、できていたか!?」について、アンケートをもとに話し合った。

■助け合い
 あったかい家族をつくるには、助け合いが大切だ。みんながあったかい家族をつくるために、力を出し合うんだよ。
 お父さんは、仕事をしてお金をかせいだり、子どもと遊んだり、勉強を教えたり、家族旅行の計画を立てたり、家族会議をリードしたりしてきた。これらは、お父さんが出した力だ。
 お母さんは、料理を作ったり、そうじをしたり、洗たくをしたり、子どもと遊んだり、勉強を教えたり、3年前から仕事もしているよね。これらは、お母さんが出した力だ。
 アキコは、ごはんをたいたり、テーブルの上をふいたり、そうじを手伝ったり、プレゼントを作ったりしているよね。お父さんが仕事に行くときは、げんかんで見おくってくれるよね。クニコのめんどうを見ることもある。これらは、アキコが出した力だ。
 クニコは、ごみばこからごみをあつめたり、テーブルの上をふいたり、プレゼントを作ったりしてるよね。お父さんが仕事に行くときは、げんかんで見おくってくれるよね。かたをもんだりしてくれることもある。これらは、クニコが出した力だ。

 助け合いは、できているかな?!

 結果は、次のようであった。

■わたし:4.5……理由「それぞれができることで協力し合っているから。」

■妻:5……理由「みんながお互いに助け合ったと思うから。お手伝いもなんとかやってくれた。」

■アキコ:5……理由「みんなでいろいろな仕事をしあっていたから。」

■クニコ:5……理由「みんなでお手つだいやおしごとをがんばっていたから。」

※ 実際の話し合いの様子


 今度は、逆に私以外は全員5であった。助け合いが5(とてもよくできた)と考えているのだった。
 「みんなができることで、がんばって協力し合っている」と考えていること。それも、妻もアキコもクニコも「助け合い」が5(とてもよくできている)と考えているとは、素晴らしいことだ!
 私は、4.5=(とてもよくできている)(よくできている)の中間の評価 だったが、家族経営に大きな自信をもつことができた。

 考えてみれば、家族は助け合うこと、協力し合うことは、常に強調してきたことであった。例えば、お手伝いについて言えば、宿題をやること以上に重要視してきたし、食事やおやつの準備や片づけなど、みんなで協力し合ってやってきた。今は、完全にそうすることが当然になっている。
 めざしてきた家族のビジョンが実現できて、うれしいし、自信となった。


【対話は、できていたか!?】

 あったかい家族をつくるには、対話(話し合い)も大切だ。みんながあったかい家族をつくるために、話し合うんだよ。聞き合うんだよ。
 たとえば、毎日夕ごはんの時にやっている「グッド&ニュー」。その日のできごとで、よかったこと、ニュースになるようなこと、こまっていることなど言いあうよね。
 「こんな楽しいこと(びっくりしたこと)があったんだよ。」と言ったときに、「へえーそんなことがあったんだ。よかったね。」と聞いてくれるとうれしいだろ。「こんなことを言われていやだった。」と言ったときに、「それはいやだったね。」と聞いてくれると安心するだろ。
 たとえば、毎月やっている家族会議。その月の楽しかったこと、心にのこったことを言いあうよね。「アスレチックが楽しかった。」「お父さんは、かがみいけまで歩いたことが楽しかった。」…こう言いあえる家族って、やっぱり「あったかい家族」だろ。
 来月の計画を立てるよね。「おばあちゃんのたんじょう日だから、何か作ってプレゼントしたら。」と言ったり、「アキコのたんじょうびは、どういわってほしいか。」なんて話し合ったりするのは、やっぱり「あったかい家族」だろ。
 そんなふうに思ってきたから、夕食中は、とちゅうでテレビをけしたり、ipodやwiiを夕食後は使えないルールを作って、グッド&ニューをつづけてきたし、家族会議もつづけてきたんだよ。

 対話は、できているかな?!


 そして、「対話は、できていたか!?」について、アンケートをもとに話し合った。

わたし:4……理由「最近、食べるときに、あんまりじっくりと話さないでいる(アキコの習い事、テレビ)から。」

■妻:4……理由「対話するように心がけてきたと思う。」

■アキコ:4……理由「いろんな話ができたから(思い出話など……)。」

■クニコ:4……理由「グッドアンドニューやかぞくかいぎとかでみんなで話あっているから。」

※ 実際の話し合いの様子

 今度は、全員4(よくできた)であった。
 わが家の場合、習い事の時間が多くて、なかなか時間がとれない。夕食からそろって団らんのできる日は、土・日・月・水だけである。
 それに、アキコは、最近「嵐」という歌手グループに夢中で、ともすると家族の会話がうわの空になったり、貴重な会話の時間がテレビ(DVD)に奪われたりすることもある。
 わが家は、対話を大切にしているということで、今後は(も)その時間をきちんととるようにしたい。


【アンケート及び話し合いの結果Ⅰ】

 ここまで、家族憲法一にある<めざす家族>

「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」

が具現できたかについて、アンケートをもとにして話し合ってきた。
 助け合いも、対話も、あったかい家族も、4「よくできた」から5「とてもよくできた」ということで、家族経営に自信をもつことができた。
 何よりも、アキコ、クニコを含め、家族4人で話し合い、評価し合ったことが大きい。アキコ、クニコは、家族憲法がとても身近に感じたに違いない。

・家族みんなが「あったかい家族」をめざしているんだな。
・そのために、助け合いと対話を大切にしているんだな。

 こう思ったに違いない。
 
 さて、ここまでが10分間の話し合いである。
 この後は、約40分かけて、「あったかい家族をつくるための、家族の伝統はどうだったか?! つづけたい伝統は? つけたしたい伝統は?」の話し合いとなった。
(続く)

【関連記事】あったかい家族日記  「家族の広場」 

I-1家族憲法・経営方針

お手伝いをさせる理由!  第738 号

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◆キーワード:1 家族憲法の話し合い   2 家族憲法  3 家族憲法評価

◆留意点・その他:

・おそらくほとんどの家庭でつくられていないであろう家族憲法。どんな名称でもかまなわいが、家族がめざす方向、ビジョンについて、夫婦であるいは家族みんなで共有することは、家族経営の要となるほど大切なことではないかと考える。
 既に会社では創られているし、学級でもそうである。いつか家族でも、それくらい一般化してしかるべきと考えているのだが……。


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snowy

ご訪問ありがとうございました。
家族憲法、わが家にもありませんが、こうしたいという思いはもちろんあります。思いをきちんと言葉にして、家族で具体的に共有する、こんなやり方もあるのですね。方法は異なれども、家族で思いを共有していくことの大切さは日々感じます♪
by snowy (2010-09-10 21:46) 

ファーザー

>snowyさんへ
コメントありがとうございます。

お互いの思いときちんと言葉に出し合って話し合うこと。そして、それを文章にまとめること。たったこれだけのことなのに、2000年8月に初めて創ったときは、えらく時間がかかりました。4,5日もかかったように思います。
 おまけに夫婦間で温度差もあって、産みの苦しみでした。
 でも、家族憲法ができたあとは、ビジョンが明確になり、しかも夫婦間で共有され、とてもよかったですね。
 家族憲法を創って本当によかったと思います。
by ファーザー (2010-09-15 20:51) 

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