おつかいに見るわが子の成長 652号 [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:19日(月)、私・妻・アキコ・クニコの4人とも、文化祭・音楽発表会等の代休であった。母から夕食のおかずに、コロッケ・肉団子などを買ってくるように頼まれたアキコ(小5)。難なくおつかいをやり遂げた。その理由は?
2009.10.19 おつかいに見るわが子の成長 652号
ー難なくおつかいをやり遂げたアキコー
【難なくやり遂げたおつかい】
妻「アキコ、今日の夕ご飯のおかずはコロッケ、肉団子にするから、買ってきておいて。」
アキコ「うん、わかった。いくつ買ってくればいい。」
妻「お父さんと相談して決めて。はい、千円。」
これだけ言うと、妻は実の母(今日は七五三で来ていた)を送るべく、クニコを連れて車に乗り、行ってしまった。
私「そうだな。あーちゃんも、メンチカツと肉団子1本いるだろうから、コロッケ7個に、メンチカツ3個、それから肉団子2本だな。」
アキコ「千円で足りるの?」
私「コロッケは1個60円だし、メンチカツと肉団子は一つ80円だから、(さっと暗算)足りるだろ。」
アキコは、さっとおつかいに行った。行き先は、歩いて2,3分のところにあるお店である。
20分ほどして、アキコが帰ってきた。
私「意外に遅かったな。」
アキコ「メンチカツが揚がっていなかったから。(揚がるまで待っていた)」
私「なるほど。ありがとう。おつりは、お母さんに渡しておいてね。」
アキコは、難なくおつかいをやり遂げた。
【初めてのおつかいからの成長】
ふと、アキコが初めておつかいをしたときのことを思い出した。
アキコが小2の7歳の時、同じようにコロッケを買いに行ってもらったのだ。
その時は、事前にお店に電話をかけたり、リハーサルをさせたりしてから、おつかいに行かせた。次のようにである。
実母「もしもし、○○肉屋さんですか。△ですけれど、コロッケ8個とメンチカツ2個お願いします。(できあがるまで)5分ぐらいですか。 はい、少ししたら子どもが一人で取りに行きますから、よろしくお願いします。」
妻「アキコ、『△ですけど、コロッケとメンチカツを取りに来ました。』というんだよ。」
私「『電話した△ですけど、コロッケ8個とメンチカツ2個を取りに来ました。』の方がいいかも。」
実母「8個とか2個とか、いらないて。『電話した△ですけど、コロッケ取りに来ました。』」でいいて。」
私「よし、それでいこう。アキコ、お父さんがお店の人だと思って、言ってごらん。」
自信をもって、おつかいができるように、さっそくリハーサル実施である。
アキコは、なかなか言えないでいたが、私ではなくお母さん(妻)に向かって
アキコ「△ですけど、コロッケを取りに来ました。」
妻「いい感じね。」
私「『電話した、△ですけど』がいいね。もう1回練習ね。」
アキコ「電話した△ですけど、コロッケ取りに来ました。」
私・妻「じょうず、じょうず。」
というわけで、無事リハーサルが終了して、アキコは初めてのおつかいに出かけた。
(「はじめてのおつかい」http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2006-07-27より引用)
あれから3年3ヶ月、アキコは難なくおつかいができるまでに成長した。
なぜ難なくおつかいができたのだろうか。
第一に、遠くのお友達の家に一人で遊びに行ったり、学校行事や家族イベントで遠くに行ったりして、行動範囲が広くなったから。おつかいに行くお店など、日頃一人で行ける行動範囲に入っていたからである。
第二に、お小遣い制を取り入れ、自分で買い物をする経験を十分に積んでいたから。結果として、買い物に慣れていたから。アキコにとって、千円以内の買い物など、全く抵抗感がなかった。
第三に、いろいろなお手伝い(お風呂洗い、アイロンかけ、お米とぎ、洗車…)を通して、お手伝いーおつかいもお手伝いの一つーをすることの意味(家族の一員として役立つことの大切さ。最後まできちんとやり遂げる責任感etc.…)がわかっていたから。
ざっと、こんなことがあげられる。
第一と第二のことは、能力上の問題である。
第三のことは、信念、価値観上の問題である。言い換えれば、心の成長の問題である。
いわゆる能力だけ高めても、おつかいを難なくできるようにはならない。例えば、能力的には可能でも、面倒くさがって、おつかいを嫌がるだろう。つまり、心も育てていかなければ、難なくできるようにならないのだ。
こうして考えてみると、たかが「おつかい」であるが、それが難なくできるということは、大きな成長の証であることがわかる。
わが子の成長を喜びたい。
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