杉山登志郎先生他『広汎性発達障害の臨床ー発達障害から発達凹凸へー』に参加して 第628号 [O4 特別支援教育]
◆リード:明治安田こころの健康財団主催、新潟大学こころの発達医学センター共催のセミナー『広汎性発達障害の臨床ー発達障害から発達凹凸へー』(2009年9月12日(土)~13日(日))に参加した。医療関係者や教育関係者が多数参加していた。きわめて専門的かつきわめてためになるセミナーであった。今回は特に発達障害のないお子さんについても参考になることを紹介する。
2009.9.13 杉山登志郎先生他『広汎性発達障害の臨床ー発達障害から発達凹凸へー』に参加して 第628号
ーその1-
【きわめて専門的かつためになったセミナー】
9月12日(土)~13日(日)の二日間にわたり、明治安田こころの健康財団主催、新潟大学こころの発達医学センター共催のセミナー『広汎性発達障害の臨床ー発達障害から発達凹凸へー』に参加してきた。
杉山登志郎先生『高機能広汎性発達障害の現在』をはじめ、
・佐々木正美『自閉症と広汎性発達障害の療育』
・遠藤太郎『広汎性発達障害の脳科学と薬物療法』
・浦野葉子『広汎性発達障害の併存症とその治療』
・白木孝二『RDI:社会性の発達を促す、養育支援プログラム』
・有川宏幸『広汎性発達障害への応用行動分析による対応』
・全体討論
のように、そうそうたるメンバーによる、きわめて専門的かつきわめてためになるセミナーであった。
セミナー参加料は1万2千円であったのだが、それ以上の価値のあるセミナーであった。
医療関係者及び教育関係者が多数(約200名、30名ほど参加希望者を断ったという。)参加していた。
いずれ一部でも紹介できればと思う。
【落ち着きのない子、集中できない子への処方箋】
今回は特に発達障害のないお子さんについても参考になることを一部紹介する。
初日の杉山登志郎先生の講義の終わりに質問コーナーがあった。
その中である教育関係者が次のような質問をした。
T「特に発達障害のない子についても、教室で落ち着きのない子ども、学習に集中できない子どもが、とても増えている気がします。そういった子どもに対してどうしたらよいでしょうか。(落ち着きや集中を取り戻すために)」
杉山先生「~
①早寝早起きですね。寝不足は不機嫌な状態を作ります。小学校段階では、9時間から10時間の睡眠が必要です。それを確保することです。
②それから、夕食後のゲーム(DSの類)を禁止することです。
③あと、ジャンクフードを減らすことですね。」
2日目(今日)の全体討論の中でも、次のように発言されていた。
杉山先生「~子育て中の父母のゲームは禁止にしたい。
待合室で、親子3人がDSをそれぞれ1台ずつ3台も持ってきてゲームをしている。あるいは、子どもと(母親が)目を合わせないで、母親はケータイを見ている。(これでは、子どもの健全な成長は望めない。)~」
【わが家は合格か!?】
私は、この杉山登志郎先生の意見に全く同感だ。
わが家の場合、この点についてどうか!?
①小1のクニコはもちろん、小5のアキコも、9時就寝にしている。なんだかんだで少々遅れることがあっても、9時30分にはほとんどの場合就寝している。6時30分起床でも、ぎりぎり9時間は確保できている。
②夕食後のゲーム(DSの類)は、禁止している。わが家の場合、wiiカラオケしかないが、5時までである。それも、月・火・土・日の午後からしか許可していない。
③ハンバーガー、ポテトチップスなどのスナック菓子の類は、余り食べない。ハンバーガーなど、シーズンに1回、年3回ぐらいである。
一応合格であろう。
佐々木正美先生(川崎医療福祉大学特任教授)は、日本の子育ての現状は世界一よくないというようなことを言われていたが、この辺りの親による躾(責任)はおざなりになっていると、私も思う。
適正な睡眠時間の確保、ゲームのルール決め守らせること、食育への目配り…等々の基本的な生活習慣の確立は、まずもって親の責任であろう。なぜ子どもの好きにさせるのかがわからない。
親が子供を悪くしている。私には、そう思えてならない。
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