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★わが子が障害児だと知った衝撃! その2 第611号 [O4 特別支援教育]

リード:わが子が障害児(広汎性発達障害)の可能性が高いとわかったある母親(友人)は、専門家(特別支援学級担任)としての私にアドバイスを求めてきた。「わが子が障害をもっている」と初めてわかったときの、親のショックは、きわめて大きい。私は、どんな対応をしたか?!(前号の続き)

2009.7.31 わが子が障害をもっていると知った衝撃! その2 第611号
ー障害児をもった親へのアドバイスー

 前号では、<障害児(広汎性発達障害)の可能性が高いとわかったある母親(友人)が、専門家(特別支援学級担任)としての私にアドバイスを求めてきた>ことについて紹介した。


【母親の悩み(質問)への対応 その1】

 わが子が広汎性発達障害をもっているかどうかの悩み(質問)を含める(前号参照)と、ちょうど10の悩み(質問)があった。
 
 それへの私の対応は、次のようであった。

1.母「ねえ、普通の小学校の入学は難しいの?!」

→ 医師による診断がないし、実態がよくわからないので、Aさんについて具体的に応えることはできないが、次のようにいろいろなケースがあることを話した。

 ①特別支援学校(養護学校)の小学部

 ②小学校の中にある「特別支援学級」

 ③小学校の通常学級 の大まかに言って3通りあること。

 「特別支援学級」といっても、
①基本的に通常学級に居ながら国語、算数など特定の教科だけ特別支援学級に通うタイプ

②基本的に特別支援学級に居ながら音楽、体育など交流が可能な教科だけ通常学級で学習するタイプ の大まかに言って2通りあること。

 そして、<基本的に特別支援学級に居ながら音楽、体育など交流が可能な教科だけ通常学級で学習するタイプ>にしても、学校・担任によっていろいろあり、実際はいろいろな学校・学級を見学して決めるとよいこと。

 さらに、特別支援学級にはじめは在籍していて途中から通常学級に戻るケースや、その逆に、はじめは通常学級に在籍していて途中から特別支援学級へ移るケースもあること などを話した。

 いずれの場合も、今のその子に合った(言い換えれば、最もその子の成長を促す)教育の場はどこかという視点で、親が選択することになることを話した。

(※ <小学校の通常学級に行けるかどうか>という問いから、<今の子どもの実態からどのような教育の場がふさわしいか>という問いに変わっていくことになるだろう。)
 

【母親の悩み(質問)への対応 その2】

2.母「原因は何なの?! 治らないの?!」

→ 親の躾によるのではなく、脳の中枢神経系自体に(何らかの要因による)機能不全があること。それがそもそもの原因であることを話した。
(※ 原因については、わざと深入りしなかった。なぜなら、ここを追求していっても、生産的でないからである。)

→ 私の担任している子どもの例を話して、教育や医療の力で大きく軽減できる可能性があること。ここからの(適切な)対応によって、大きく将来が変わりうることを話した。

 小さいときほどよくなる可能性が高く、早めに診断を受け、適切な療育を施せるよいチャンスであることを話した。(友人の母親によれば、正式な診断が出れば、保育士さんが一人増え、Aさんに付いてくれるという。)

 例えば、普通なら自然に友達とかかわれるのに、障害のためにそのままでは友達とかかわれないとすれば、保育士さんが特別なサポート(これが特別支援という意味である。だから、特別支援が必要な子に特別支援教育をするのは、インフルエンザの子にインフルエンザの治療をするのと基本的に同じである。)をすることで、そこをある程度クリアーできるようになること を話した。


【母親の悩み(質問)への対応 その3】

3.母「次男も少し変なの。…。もし、二人とも障害児だったら、私一人で子育てできるの?!」

→ 「一人でも心配なのに、二人ともそうだったらと思うと、不安でたまらないんだ。」と気持ちを受け止めたうえで、

①幼稚園の先生たち 

②医師 

③夫(妻と一緒に心配して行動してくれている)

④友人の母親・父親 …と、一緒に悩み、子育てをしていこうとする人がいること。

 障害をもった子供たちの親の会もあること。私も微力ながら話を聞いたり、アドバイスしたりすることはできること などを話した。

 つまり、一人ではないこと。みんなで育てていけばよいことを話した。


次号へ続く

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

わが子が障害をもっていると知った衝撃! その1 610号

特別支援学級で子供は成長する! 590号

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◆キーワード:1 障害児  2 親の悩み  3 特別支援教育

◆留意点・その他

・ころりんさんのブログ『ころと―旅する』の記事「☆オランダへようこそ☆」という記事(ご自分で訳された話)がすばらしい。
 次の書き出しで始まる話である。


「オランダへようこそ」作 エミリー・パール・キングスリー  

 私はよく、障害を持っている子どもを育てた経験を語ってほしいと頼まれることがあります。
そんな時障害児を育てるというユニークな経験をしたことがない人に、それがどんな感じなのか理解してもらったり想像してもらったりするために、こんな話をします。……
(ころりんさんの記事「☆オランダへようこそ☆」より引用)

 続きは、ころりんさんのブログ『ころと―旅する』の記事「☆オランダへようこそ☆」http://koroto-tabisuru.blog.so-net.ne.jp/2009-06-26-1をご覧ください。障がいをもったお子さんをもつ親に気づきを与えてくれるでしょう。


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