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学級懇談「よい生活習慣作り」 第582号ー早寝の習慣作りを中心にー [H1 健康]

◆リード:学級懇談の中で、「子どものよい生活習慣作り」について話した。どの生活習慣もゆるがせにできないくらい大切だが、今回は「睡眠の習慣がなぜ大切か」「どうしたら睡眠の習慣が身につくのか」について紹介する。

2009.4.19 学級懇談「よい生活習慣作り」 第582号
ー早寝の習慣作りを中心にー

 17日(金)4時30分から、特別支援学級の学級懇談会を開いた。

 学級懇談会のテーマの三つ目は、「「子どものよい生活習慣作り」であった。

【7つの生活習慣】

 私は、身につけるべき「生活習慣」(基本的な躾を含む)として、次の7つを示した。

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 ※ 実際に保護者に配布したもの。

 どの習慣一つをとっても、30分は話せるものである。
 限られた時間であるので、①その生活習慣の価値(なぜ身につけることが大切か) ②どのようにして身につけるか などを、ポイントを絞り込んで話した。


【しっかりと睡眠をとる習慣】

私「夜更かししていると、すぐにわかります。授業中のあくびが多くなり、落ち着かず、学習への集中力が大きく落ちるからです。(私は何度も夜更かしを当てたことがある)」

私「わが家の長女は小5ですが、通常9時に寝せています。どんなに遅くなっても、9時30分には寝せていますね。」

私「それには、寝る直前(8時30分を過ぎたら)には脳を興奮させるような活動ーDSとかーは避けた方がいいですね。あと、入眠の儀式があるといいです。例えば、「ぬるめお風呂に入って(すぐに眠るには、熱めのお風呂はダメ。)、パジャマに着替え、歯を磨いたら、ふとんに入る」という手順に決めておくと、お風呂に入った段階で体の方で<いよいよ睡眠だ。寝る準備に入ろう>となり、スムーズに眠りに入ることができます。」


 こんな感じでテンポよく話している。


【実際には6つもの害がある】

 保護者への話の中では、「授業中のあくびが多くなり、落ち着かず、学習への集中力が大きく落ちる」とだけ話した。
 実は、東京医科歯科大学大学院助教授、東京北社会保険病院副院長の神山潤氏によれば、「夜更かしの6つもの害」が指摘されている。

①睡眠不足→ステロイドホルモンの夕方の減りが悪くなり、肥満を招く。

②心身の成長を妨げる…寝ている間に分泌される成長ホルモンの働きが悪くなる。

③生体リズムの乱れ…疲労しやすくなり、食欲や集中力が低下する。

④イライラ、感情コントロールが困難になる。

⑤食習慣の不健全化…肥満や体調不良を起こす。朝食抜きになりやすく、肥満になりやすくなる。

⑥メラトニンの分泌が減少する。(老化促進・ガン化促進)
 ※メラトニンは夜暗くなると出てくるホルモン。それは、①眠気を起こし、酸素の毒性から体を守る。 ②老化防止や抗ガン作用がある。 ③性的な成熟の抑制作用がある。
(神山潤『子どもの睡眠』6ページより11ページの要約引用)


 上の③・④については、学校で授業していて、顕著に感じることである。
 あくびを連発し、落ち着かず、集中力のない日については、その旨を連絡帳に書くと、ほぼ決まって前日夜更かしをしていた。ぴたりと当たった。(保護者からの返信による確認)
 
 「ぼーっとしていて、学習に集中できない。イライラして切れやすくなる…」これでは、学習の効果が大きく減じてしまうし、友達とのトラブルが増え、人間関係にも問題が生じてしまう。

 これへの最も効果的な対策は、十分な睡眠をとらせることである。

 学校で教師が「学習に集中しなさい。仲よくしなさい。」と繰り返し話すよりも、何倍も効果があるだろう。

 それゆえ、わが学級ではもちろん、わが子にも、9時就寝を守るようにしている。

※ 子育ての心構えとポイント(2007年学級懇談)

 子育ての心構えとポイントパート2

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

子育て3つ目の鍵「よい生活習慣を確立する」ー『早寝』のススメー

子供が立てためあて「早寝」他の振り返り

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◆キーワード:1 睡眠の習慣  2 よい生活習慣作り  3 学級懇談

◆留意点・その他:

・私は、現在特別支援学級担任で、3名の児童を担任している。
 それぞれ大きく成長した。
 Aさんは、昨年度は5割が交流学習だったが(入学当初は1割)、今年はさらに増やし7割が交流学習(その学年教室に入っての学習)である。入学当初の私の計画通り、通常学級に完全に入れることが、高い現実味を帯びてきた。
 Bさんは、昨年度3学期から算数だけその学年教室での学習を実施した。(その間、私か指導員が付いている)十分学習が成立することが証明できたので、今年度は算数5時間に加えて理科3時間も交流学習を実施する。来年度、半数の交流学習を実施し、再来年度7割にすれば、通常学級に完全に入れる可能性が出てきている。
 Cさんは、交流体育をさらに1時間増やし、理科3時間を交流学習にした。
 私は、特別支援学級担任だが、通常学級担任の経験の方が長い。だから、両方の目をもって子どもを見れるし、通常の教科指導ができる。
 特別支援学級に在籍した方が通常学級にいるよりも、在籍しているその子にとってはるかによいという特別支援教育を創ってきたつもりである。その結果、学力的にも、集団での学習能力的にも、通常学級でも十分学習できるようになってきた。そうなれば、できる教科から交流学習をすすめていくのは、当然だと考えている。


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コメント 2

qooo

ああ〜、子供の先生がファーザーさんだったら。。。
そんな風に感じてしまいました。すごく、頼もしい!!!
睡眠前はおだやかに、というの、なんだかわかりますねえ。
絵本を読んでいると、いつの間にかお経のようになり、
2人とも一緒にぐっすり、夢の中です。。。
by qooo (2009-04-25 18:22) 

ファーザー

>qoooさんへ

コメントどうもありがとうございます。

絵本を読んであげると、寝るというのは、一つの好ましい睡眠の儀式ですね。アキコもクニコも、乳幼児期は、ふとんの中での読み聞かせがパターンでした。
by ファーザー (2009-05-02 07:17) 

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