お片付けの躾の価値ー失敗から学ぶチャンスを奪わないー [B5 生活習慣:早寝・早起き、整理整頓他]
◆リード:自作ゲーム「わくわくドキドキランド」を製作して以来、ほとんど毎日フル回転している。ところが、6/2(月)、サイコロがなくなった。クニコが片付けをしっかりとしなかったせいである。私は、クニコに片付けの習慣の価値を考えさせるちょうどよい機会と考えた。
2008.6.5 お片付けの躾の価値
ー失敗から学ぶチャンスを奪わないー
自作ゲーム「わくわくドキドキランド」を製作して以来、ほとんど毎日フル回転している。
昨日は、魚釣りゲーム、輪投げ×2,トランプのスピード×2、肩もみ、ウノ…と、アキコ・クニコと私の3人は、「わくわくドキドキランド」で楽しんだ。
今日も、
アキコ「わくわくドキドキランドやろう!」
クニコ「わくわくドキドキやる人この指止まれ!」
二人のかけ声で、わくわくドキドキランドをした。
実は、アキコが4年になる前後辺りから、なかなかふれあい遊びで、やりたい遊びの意見が一致せず、やらないことが多々あったのである。
ところが、このゲームだと、何になるかサイコロ次第で、少々やりたくなくても、やることになるのである。その結果、やってみると意外と楽しかったり、いいタイミングで肩もみが出たりと、このゲームの面白さにはまっている。アキコやクニコも、私に肩をもんでもらって、「あれ、意外に肩もみって気持ちがいいんだ!」などと言っていた。
毎日フル回転していたある日、6/2(月)の夜のことである。
クニコ「お父さん、また『わくわくドキドキランド』をやろう。」
私「うん、やるか。」
ところが、サイコロが見つからない!
クニコ「お父さん、サイコロがない。」
アキコ「クニコの片付けがよくないからだよ。」
さて、ここで問題だ。実は、私の持っている「おうちdeこづかいゲーム」の中にもサイコロがあり、そのサイコロをまわせば、すぐにもゲームはできる。楽しいふれあいの時間を始めることができるのである。
が、それをやったのでは、「きちんと片付けなくて物をなくしてしまっても、親がカバーしてくれる。(だから、大丈夫。しっかり片付けなくてもよい)」ということを教えることになってしまう。
ここは、すぐにもクニコ、アキコと遊びたいという気持ちを抑えて、クニコが本当に困って、「今度からしっかりと場所を決めて片付けなきゃ。」という反省の気持ちを持つ機会にすることにした。
私「サイコロがなきゃできないな~。」
クニコ「今、探してるの。」
棚の上や中、本棚の上や中、出窓…一生懸命探し回るクニコ。
10分ほども探しただろうか。
アキコは「クニコのせいでできなった。」と怒ったまま、別のことを始めた。遊び自体をあきらめ、読書に流れた。
「まあ、そろそろいいかな。」と思った私は、「おうちdeこづかいゲーム」の中にあるサイコロを貸し出すことなく、白ボール紙で作ってあげることにした。
私「このままじゃ、いつまでたってもできないよね。しょうがない。サイコロを作ろう!」
こう言って、サイコロを作り始めた。定規を使って、一辺が5cmの正六面体ができるように正確に線を引いていった。正六面体の設計図ができたら、その線に沿ってはさみで切った。
セロテープで組み立てた後、数を示す●を書き入れ始めた。
私「1の反対側は6なんだ。2の反対側は5。3の反対側は4。」
アキコ「あわせて7になるんだよ。」
私が作り終えるのを今か今かと待ちながら、見守るクニコ。
私「できた! う~ん、こんなことでスタートが遅れた。今日はあんまりできないよ。今度は大切に片付けてほしいな。」
クニコ「うん。」
ずいぶん遅れてのスタートで、やれたのは、①室内サッカー ②トランプのスピード ③輪投げ ④肩もみ の4回だった。
さて、片付けの時間。
クニコ「今度は、ちゃんと片付けなくっちゃ。」
私「クニコ、サイコロはどこに片付けた?」
クニコ「ここ、トランプとウノと一緒にした。」
棚の中を指さしながら言った。
子どもの行為がどのような結果を生じるか、これは実際に子どもに経験させ、体験を通して学ばせることが大切だ。
サイコロの片付けをしっかりとしなかった(クニコの行為)せいで、わくわくドキドキゲームができなかった(結果。)。
子どもは、この失敗経験を通して、「今度から気をつけよう」と決心し、それが改善行動への動機につながっていく。
すぐに助け船を出すことで、子どもの反省を機会を奪ってしまってはいけないのである。 一方で、「だから言ったでしょう!きちんと片付けないとこういうことがあって困るの!」と叱る必要もまたない。
今回わくわくドキドキゲームで遊ぶ時間が短くなったという結果自体ー自然の結末というーが、教育してくれるわけである。
すぐに助け船を出して、反省の機会を奪い依存心を助長するのではなく、また叱るのでもなく、子ども自身に気づきと改善行動を促す失敗体験をさせること。これも大切な子育てのポイントだろう。
【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」
◆キーワード:1 親子でふれあい遊び 2 お片付けの躾 3 自然の結末
◆留意点・その他:
・わくわくドキドキランドゲームの後、あーちゃんとクニコが今日収穫したイチゴ(約百個)を使って、アキコが家族全員の分のイチゴシェイクを作ってくれた。私は確か4度目。おいしい!
楽しそう!
このアイデア、どこかで生かしたいです。
サイコロ、ビー玉って子供心をくすぐるアイテムですよね~。
by miyu (2008-06-05 23:15)
わが家でも整理整頓、片付けは躾の大きなテーマのひとつです。
私自身、片付けが苦手なので、今回の記事、大変参考になりました。子供に片付けをさせるときに、こういう方法でも取り組んで
みようと思います。
by Delica☆ (2008-06-06 11:33)
nice&コメントありがとうございました。
親子そろって片づけが苦手なので
今回の記事、参考になりました。
娘さん手作りのイチゴシェイクいいですね。
うちには、こんなにイチゴはないから、
バナナシェイクでも作ろうかな。
by おるおる (2008-06-06 20:06)
昨日はnice!&コメント、どうもありがとうございました。
私も訪問させて頂きました。
うちも片付けが全然できないんですよねぇ~、親子共々。
うちもファーザーさん宅の方法で実践してみようかな。
凄いイチゴの量ですね!
イチゴシェイク、美味しそうだな。じゅる。
手作りは美味しいですよね。
by まみぃ (2008-06-07 07:15)
>miyuさんへ
変形でいくらでもわくわくドキドキゲームは作れそうですね。ゲームコーナーの内容を変えてもいいし、数も最大6種までですが、奇数・偶数などで2種にすることもできます。それぞれの家族版を作って楽しまれるのもよいと思います。
by ファーザー (2008-06-07 10:50)
> Delica☆ さんへ
コメントありがとうございます。
参考になって何よりです。
整理整頓に限らず、失敗経験は学びの機会にもなるので、忌み嫌い、避けるばかりではいけないと考えています。適度に失敗させることも大切だと考えます。
by ファーザー (2008-06-07 10:59)
>おるおるさんへ
コメントありがとうございます。
イチゴシェイクは、おいしいです!
ミキサーでつくるバナナジュースもいいですね。実母がつくってあげると、娘たちは大喜びします。
by ファーザー (2008-06-07 11:03)
>まみぃ さんへ
我が子の作ったイチゴシェイクは、なおおいしいですね!
片付けは、①子どもと一緒に一度徹底して整理整頓して、要らないものを捨てる。②要る物の場所を決める。③ラベルを貼り子ども自身が片付ける場所がわかるようにしておく。④時間を決めて、定期的に片付ける。 こんな感じで取り組んできました。親が一緒に片付ける中で、徐々に言葉がけだけで一人でできるようになってくるように思います。
私自身、そんなに整理が得意というわけではなく、油断すると部屋や机上が乱れてくるので、自戒しています。
by ファーザー (2008-06-07 11:16)
片付けはその場その場でやった方が
時間がかからないということを、大人になってから知りました。
だから、子どもにはその場その場で「片付けなさい」と
言っているのですが、家族みんなで協力して片付けないと
しつけにはならないですよね。反省しています。
いちごのジュース、ご馳走になっていいなぁ!
by ぺんたごん (2008-06-08 23:01)
「すぐに助け船を出して、反省の機会を奪い依存心を助長するのではなく、また叱るのでもなく、子ども自身に気づきと改善行動を促す失敗体験をさせること」 はなるほどと思いました。わが身を振り返ると、ついいずれかをしてしまいがちです。
写真は、先日の記事にあったイチゴですよね。自分たちで育て、自分たちで収穫したイチゴでシェイクを作って味わうというのは、家族にとって良い経験ですね。
by Shun (2008-06-08 23:19)
すぐに見つけて与えてしまう事は、できますものね。
少し、待つ事、自分で探させて、反省させる事の大切さを感じました。うちの息子も、ほんっっっとうに、自分の片付け方が悪く、
或いは何処にでも置いてしまい、何処に置いたか解らなくなり、
よく、『ないない!!』と怒って泣いてます。
ファーザーさんの以前の記事を参考に、オモチャ(がらくた)ボックスを作ってみて、徐々に、片付けを覚えさせているところです。
ないない。。。となったとき、親がすぐに探してしまってますが、
時間を与えてみようと思いました。勉強になりました〜。
イチゴの収穫、素晴らしいですね〜!!!
手作りシェイクはとてもおいしいでしょうね。
by qooo (2008-06-11 04:31)
子どもに不快な感情をさせるまえに、機会を失うことなく導いていくこと、叱るより大事ですねありがとうございます私も日頃の育児に気づきを促すおだやかなアドバイスをしていきたいなぁと思いました
ついつい叱りとばしてしまうワーキングママです
by かあか (2008-06-11 17:22)
> ぺんたごん さんへ
コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみませんでした。土曜日、東京でセミナーがあり、その後の懇親会にも参加したので、翌日曜日、さきほど帰ってきたところです。
子どもが自分で整理できるようにするには、一緒に片付ける 言葉がけをする など、段階を追ってですね。
イチゴシェイクはおいしいです!
by ファーザー (2008-06-15 13:29)
>Shunさんへ
コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみませんでした。土曜日、東京でセミナーがあり、その後の懇親会にも参加したので、翌日曜日、さきほど帰ってきたところです。
私もつい叱ってしまうことのありますけれど、そこは教員ですから、気づかせるということを心がけています。
自分たちで育て、自分たちで収穫したイチゴです。シェイクは、おいしいです!アキコは、以前ベネッセに載っていたイチゴシェイクの作り方のマニュアルを保管していました。それで思いがけず、イチゴシェイクが飲めたのです。イチゴの栽培を来年度も継続すれば、定番になりそうですね。
by ファーザー (2008-06-15 13:33)
> qooo さんへ
コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみませんでした。土曜日、東京でセミナーがあり、その後の懇親会にも参加したので、翌日曜日、さきほど帰ってきたところです。
忙しいとつい、子どもにやらせたり、考えさせたりする余裕がなくなってしまうんですよね。私も自戒しています。
手作りシェイクはとてもおいしいです。昔母に作ってもらった、イチゴに牛乳と砂糖をかけてつぶして食べたのとほとんど同じ、懐かしい味でした。
by ファーザー (2008-06-15 13:37)
>かあか さんへ
コメントありがとうございます。
返信が遅れてすみませんでした。土曜日、東京でセミナーがあり、その後の懇親会にも参加したので、翌日曜日、さきほど帰ってきたところです。
私も叱ることはけっこうあるんですね。
自然の結末という形で、子ども自身に失敗経験から学んでもらうこと。それだと、子ども自身が強く直そうと思うのです。ある意味叱ることよりも、強い反省を促す効果があります。本人が強く直したいと思わないと直らないので、一つの有効な方法だとは思っています。
by ファーザー (2008-06-15 13:49)
失敗して、どうしたら次は失敗しないか考えて、、、、
すぐに手を貸すより、見守る方が難しいですよね。
片付け、大人になっても大切な事ですから、子供の時から習慣にしたいです。
by Apple-smile (2008-06-17 12:14)
>Apple-smile さんへ
コメントありがとうございます。
そうなんです。見守る方が難しいです。
片付けなど、大切な習慣を身につけさせるには、親に根気(忍耐)が必要になりますね。
by ファーザー (2008-06-18 18:55)