4月のお小遣い帳の報告ーお小遣い制のメリット2ー [G 金銭教育]
◆リード:今日4月27日(日)、アキコは、5月分のお小遣いを渡す際の条件であった、<4月のお小遣い帳の報告>ー4月のプランの振り返りと5月のプラン立てーを行った。この4月から正式にお小遣い制をスタートしたが、それを実のあるものにするには、わが子による報告と親のアドバイスの機会というサポートシステムが大切だ。
2008.4.29 4月のお小遣い帳の報告
ーお小遣い制のメリット2ー
今日4月27日(日)月末定例家族会議と合わせて、アキコ(小4)4月のお小遣い帳の報告ー4月のプランの振り返りと5月のプラン立てーを行った。
私「アキコ、5月分のお小遣いをほしいなら、4月のお小遣いの使い道を振り返って、5月のプランを立てないとだめだったよね。」
アキコ「うん。」
私「お小遣い帳を持っておいで、一緒に振り返って、プランを立てよう。」
アキコ「はーい。」(お小遣い帳を持ってくる。私は、自作の<月のプランとふりかえり>という報告用紙を持ってくる。)
私「4月の計画では<サイフが欲しい>と言っていたんだよね。それはどうなったかな?」
アキコ「お婆ちゃんから、(使わないでとってあった新古品の)5千円のサイフをもらったから、買わないでよかった。」(SATY内のショップ4店等見て回ったが、気に入ってかつ適当な価格のサイフが見つからず、結局買わなかった。その数日後、お婆ちゃんからもらえたのだ。)
私「もらえてどこがよかったの?」
アキコ「お小遣いが減らないし、5千円もする(よい)ものだから、よかった。」
私「ふーん、じゃあ、これ以外の買ったものと値段を(お小遣い帳を見て)ここに書いてごらん。」
アキコ(転記する)「紙ねんどが105円、シャープのしんが105円、カーネーションが65円、チョコが89円。」
私「ふーん、そんなのを買っていたのか。全部で400円足らずだな。(お小遣い800円のうち、半分以上残ってるんだ。)それぞれ買ったものについて、満足度を書いていってごらん。」
アキコ「サイフは◎。紙ねんどが◎。シャープのしんが◎。カーネーションが◎。チョコが○。」
私「なるほど。チョコはただの○か。それじゃあ、5月に買いたいものを書いていってごらん。」
アキコ(考えながら)「21日に神社のお祭りがあるから、祭りのお小遣いいくらもらえるの?」
私「あとでお母さんと相談だけど、500円くらいかな。」
アキコ「まず、<よびこの笛>と、それからぽっぽ焼き。Tさん一家が遊びに来たら、K公園でラムネを飲みたい。それもアキコのお小遣いから払うの?」
私「それは、欲しいものなんだから、お小遣いから出す約束だろ。」
妻「ちょっと待って。Tさん一家の関係もあるから(わが家だけ子どものお小遣いから支払うと変?)。」
私「こういうときに使わなきゃ、お小遣いはいつ使うんだ!? 4月も400円ぐらいしか使っていないぞ。400円ちょっとまるまる残ってるんだ。貯まっていくばかりだよ。」
妻「そうね! おやつもお友達がたくさん遊びに来るから、私のお金で買ってくるものね。」
アキコ「商店街のお祭りは、お小遣いもらえないの?」
私「そっちは今度は自分持ちだろ。」
アキコ「毎年ゲームで500円ぐらい使っているよ。」
私「ちょっと考えてみるけど、おばあちゃんからも、お金もらえるんだろ。お婆ちゃんは、1000円とかすごいんだから。」
アキコ(えへへと笑う。)
私「あと、買いたいものはないの?」
アキコ「この間、書店で見た(香川元太郎の)『伝説の迷路』が欲しい。いくらかな。」
(わが家に既にある『進化の迷路』の値段を見に行く)
アキコ「1300円もする。買うのやめた。」
私「待った。その本なら半分お父さんが出してあげる。学習の本じゃないから、全部はだめだけど。」
アキコ(うれしそうに)「それなら買う!」
私「よし。それで5月のお小遣いプランができたね。それじゃあ、約束通りお小遣いをあげよう。800円と貯金分200円の千円だったね。」
こうして、お小遣い帳の報告ー4月のプランの振り返りと5月のプラン立てーが終わり、5月分のお小遣い千円を渡した。
かかった時間は10分ほど。
これを毎月の月末家族会議と併せて行うのだ。
お小遣い制を実のあるものにするには、この<わが子による報告と親のアドバイスの機会>というサポートシステムが大切だと考える。
これを何年も積み重ねていく中で、以前のブログ記事に書いた「金銭教育のねらい」http://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2008-02-10が達成されていくものと、私は確信している。
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◆留意点・その他
・母の日のカーネーションをどうするかという相談を、かなり以前に受けた。
アキコ「ねえ、学校からカーネーションの注文書が来ているんだけど、これアキコがお金を払うの?」
私「アキコがお金を払わなくっちゃ、アキコからのプレゼントにならないじゃないか。アキコが払うのが当然だろ。で、いくらするんだ?」
アキコ「65円。」
私「それぐらい、安いじゃないか。まさかそれだけがプレゼントじゃないよね。」
アキコ「もちろん、手作りでもいろいろあげるよ。」……以下略。
私が小学生の頃、お母さんにそのままカーネーションの注文書を渡し、お母さんからお金をもらって注文していた。それを「はい、お母さんありがとう。」と言って渡していたのであるが、今思うと変であった。自分のお金で払わなければ、自分からのプレゼントにならないのに。
こんなやり取りができるのも、お小遣い制のメリットであろう。
・さんざん色々な店を回ったあげく、お婆ちゃんからの新古品のサイフで、アキコは満足した。自分のお金を使うとなると、すごく慎重になる。ゲームでなく本気だからだ。これもお小遣い制のメリットとしてあげておく。
・もう一つあげれば、なるべくお金を無駄遣いしたくないという意識が働き、その結果より頻繁にリユースがなされる(お婆ちゃんのねむっていたサイフや妻の子どもの頃使ったコンパス)ということも、小遣い制のあなどれないメリットである。
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