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早くご飯を食べないわが子に困っている母 [B3 しつけ:マナー・その他]

◆リード:3月15日(土)、妻が「クニコがなかなか早くご飯を食べないから、出勤時間に遅れそうで困る」と言った。そこで、私は、妻相手にNLPカウンセリングメソッドⅡを使ってみた。その結果、妻はクニコでなく自分が変わればよいと気づいた。

2008.3.15 

早くご飯を食べないわが子に困っている母

ーNLPカウンセリングメソッドⅡを活かすー

 2月から親業インストラクターである私は、アキコと妻を相手に土・日を使って、親業一般講座を開いている。

 今日は、講座「能動的な聞き方(その2)」として、実際の問題で能動的に聞く練習をした。その中で、妻の悩み「クニコがなかなか早くご飯を食べない。」ことを実習課題として能動的に聞く練習をした。(聞き手はアキコ)

 講座終了後、アキコが「能動的に聞く」だけでは埒があかなかったので、私は、NLPカウンセリングメソッドⅡを使って、カウンセリングを試みた。

私「タカちゃん、能動的に聞くだけでは、うまく解決しなかったみたいだから、少しNLPカウンセリングメソッドⅡを使ってみていいかな。」

妻「どうぞ。」

私「タカちゃんが、今抱えている問題は何かな?」

妻「クニコが朝ご飯をなかなか早く食べないこと。」

私「タカちゃんにとって、そのこと(早く食べないこと)がなぜ問題なのかな?

妻「出勤時間に遅れると困るから。」

私「そうだよね。他に早く食べないことからくる二次的な問題はないのかな?」

妻「う~ん。(間)あんまり遅いと、世の中は時計で動いているから、周りに迷惑をかけるし……。それから、本人もある程度時計に合わせて動けないと、困ることが出てくるから。」

私「なるほど。世の中は時計の動きに合わせて動いているから、ある程度それに合わせて動けないと周りに迷惑をかけるし、本人も困るのじゃないかということね。」

私「タカちゃんは、いつ頃からこの問題を抱えているのかな?」

妻「う~ん、ずっと前から。もう何年も前からね。」

私「(確かにそうだ。)ずっと前からね。では、ご飯をなかなか早く食べないという問題が最悪だったのはいつだったかな?

妻「う~ん、私が去年4月に勤めだしてからかな。」

私「では、誰のせいでこの問題が起きたのかな?」

妻「クニコのせい!」

私「クニコの他にはあるかな?」

妻「う~ん、アキコ。アキコが時々話しかけたりして、そのせいでクニコの食べるのが遅くなってる。」

私「アキコの他にはあるかな?」

妻「う~ん、私かな?! 私がもう少し早く起きて、食事を早く作ればいいんだ。」

私「今の質問は有効だったみたいだね。クニコばかりが原因じゃないんだ。」

妻「そうね。」(苦笑する)

私「このクニコが食べるのが遅いという問題は、日常生活において他にどのようなマイナスの影響を及ぼしているかな?」

妻「う~ん、夕食もクニコは食べるのが遅いから、家族で遊ぶ時間がスタートするのを遅くしているし、風呂に入る時間も遅くしている。その結果、寝る時間を遅くしている。」

私「なるほど、それでは望ましい状態はどんな状態かな?」

妻「私がもう少し早く起きて、食事を作ればいいんだ。そうすれば、もう少しゆとりを持ってクニコは食べられる。」


 定石では、このあとNLPカウンセリングメソッドⅠへ移るのだが、今回はここまででカウンセリングを終えた。かかった時間は10分足らずである。
 やっぱりNLPは速い。通常のカウンセリングメソッドが自転車だとすると、新幹線並みである。

 この「だれのせいでこの問題が起きたのですか?」という問いが、振り返ってみると面白い。
 はじめ妻は、食べるのがとっても遅いクニコにのみ問題があると思っていた。

 ところが、この問いによって、クニコに話しかけたりかまったりするアキコにも原因があることに気づいたし、遅く起きてしまい食事が出来上がるのを遅くしている自分自身にも原因があることに気づいた。

 そして、しまいにはクニコを変えることよりも、変えやすい自分を変えることを選んだ。これを主体変容とかインサイドアウトという。

 家庭生活で、相手(子供や配偶者)を変えたいと思う場面はしばしばある。
 よくない原因も相手に求めがちである。
 しかし、家族を考えた場合、一人だけが悪いということは、まずない。いろいろな要因があるのである。

 その中で、自分から変わるということは、大変なようでいて、最も近道かつ効果があるのかもしれない。

 家族のいろいろな問題に対して、「だれのせいでこの問題が起きたのですか?」と自問自答してみるのも、有意義だ。

 そして、今回のケースのように、いつも子供または配偶者にむけていた批判の矛先(問題の原因)を、時には自分自身にも向け、主体変容を図ってみるのも、有意義な解決法を見つけるのに有効だろうと思う。


◆キーワード:1 子育ての悩み  2 カウンセリング  3 NLP

◆留意点・その他
・3月15日(土)に親業一般講座「能動的な聞き方(その2)」を、妻とアキコ相手に行った。そこで、妻の悩み「クニコがなかなか早くご飯を食べないこと」を実習課題として能動的に聞く練習をした。(聞き手はアキコ)講座終了後、「能動的に聞く」だけでは埒があかなかったので、私はNLPカウンセリングメソッドⅡを使ってみた。

・私は、東京のNLP研究所に月1回4年余りも通い、NLPマスタープラクティショナーを取得している。カウンセリングは専門分野の一つである。


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Delica☆

ファーザーさんのブログは私にとって、とてもタイムリーな内容で
とても助かります。
最近、3歳の娘との関係について少し考えていたので、
「自分を変える」という言葉が大きなヒントになりました。
実践してみようと思います。
by Delica☆ (2008-03-18 13:57) 

qooo

ああ、とてもタイムリーな話題で、明日からの
毎日にもいかせそうです!!!
じつは、オットとの会話が最近皆無で、
どうしたものやら。。。と悩んでました。
相手の不満ばかりではなくて、変えやすい自分が
変わる事から、とは、目から鱗が落ちる思いです。
さっそく、ためしてみたいと思います!!
by qooo (2008-03-20 03:58) 

ファーザー

>Delica☆さんへ
タイムリーな内容で参考になったようで、よかったです。

家族内での一人の成長(父であれ、母であれ)は、家族内に波及しますね。特に父親・母親のうち一人が変われば、家族が変わるのです。

これは、実感しています。
by ファーザー (2008-03-20 06:50) 

ファーザー

>qoooさんへ
参考になったようでよかったです。

気づいた方から改善していくというのが、ベストかと思います。
by ファーザー (2008-03-20 06:54) 

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