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子供への金銭教育その4ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4について- [G 金銭教育]

◆リード:以前のブログ記事「2007.9.29 子供への金銭教育その1」で、「金銭教育指導者団体『マネーじゅく』本部サイトhttp://www.moneyjuku.jp/から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入」し、父と子塾で、アキコ(小3)と一緒に「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1をしたことを紹介した。
 今回紹介するのは、前記事で紹介した「そのステップ4を使った金銭指導の実践」からアキコが学んだこと・このゲームのよさ&改善点などである。

2008.2.2 子供への金銭教育その4

ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4-

 「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4のゲーム<生活の一場面をこづかいのやりくりで体感!体験!>で、アキコが学んだ(べる)こと・このゲームのよさ&改善点などについて紹介する。

【ステップ4のゲーム<生活の一場面をこづかいのやりくりで体感!体験!>でアキコが学んだ(べる)こと】

 

 ステップ4を繰り返す中で、アキコが学んだ(べる)ことを整理してみる。

1.このゲームのやり方及び楽しさ…新しく加わった黄色カードのワクワク感、青カードのドキドキ感が大きい。

2.お金の計算や管理が上手になること…420円支払うのに、520円を払って100円おつりをもらうなど、実際的な面を含めてお金の計算が上手になる。
 お金の計算ミスをすると、あとでこづかい帳と合わないのでやり直しが大変になることを学んだアキコは、途中で何回もこづかい帳の残高と現金が合っているか確認するようになった。1回1回のお金のやり取りも、お札が2枚重なっていないかどうかなど、もらい過ぎたりやり過ぎたりしないよう、あるいはもらい忘れたりやり忘れたりしないように、慎重になった。
 また、3回目からは電卓も使った。お金の計算が遅かったり、難しかったりする場合は、電卓を使ってもよい。

2.<黄色カード(ハッピィー&お楽しみカード):アルバイト・本が売れた・ポイントを集めた・臨時のこづかい・家事手伝い……>から
 ①臨時のこづかいー例えばお年玉に相当ーをもらえる喜び
 ②小遣いアップの可能性を知ったこと
 ③アルバイトで収入を得られること
 ④家事手伝い、ボランティア活動などでは、お金ばかりではなくいろいろな報酬の形ー感謝、ご褒美の遊園地、缶ジュースなどーがあること
 ⑤節約、フリーマーケット、ポイント収集、節約などが収入につながること

3.<みどりカード(文房具カード=必要なもの):ノート・消しゴム・絵の具・定規セット・墨汁と半紙……>から
 ①学習に必要な文房具はそれぞれ値段があること(お金で買うものであること)
 ②同じノートでも、キャラクターものは少し高いこと

4.<赤カード(消費カード=欲しいもの):カードまとめ買い・お茶・たこやき・ハンバーガーセット・自分で考えるよ!……>から
 ①カードまとめ買い・ゲーム用おもちゃなど、どーしても欲しくて買うことがあること
 ②中古のCDは安いこと
 ③お茶、ハンバーガーセット、たこやきなども、どーしても欲しくて買うことがあること

5.<青色カード(アクシデント&ハプニングカード):サイフを落とした・ふでばこを壊して買いなおし・延滞金・かさをどこかに置いてきた……>から
 ①ひやっとカードーかさを振り回して壊れたけど、修理してもらったから買わずにすんだ、なくしたけど名前を書いていたから戻ってきたなどーを通して、日常生活で起こりうるアクシデントとその防止&対応法を知ったこと
 ②かさを置いてきた、筆箱を壊した、サイフを落とした、延滞金を取られた、借りた金を返したなど、日常生活であり得るアクシデントを知ったこと。
 これはゲームのマニュアルに書いてあるように、「様々なトラブルへの心構えができる」と言える。

【「おうちdeおこづかいゲーム」の特長&よさ】

 要するに、このゲームは、丁度自動車学校の教習場が現実の道路・踏切・交差点等々を模倣・単純化して作られているように、子どもの日常生活でのお金の出入りを分析し、模倣・単純化したものである。
 このゲームの最大の特長であり工夫点は、そのお金の出入りを機能別に黄色(収入)・みどり(必要なものの支出)・赤(欲しいものの支出)・青カード(突然のアクシデントによる支出)という4つに分類したこと。それをステップ1・ステップ2(赤カードのみ使用)、ステップ3(みどり・赤カードを使用)、ステップ4(黄・みどり・赤・青カードを使用)といように、簡単なことから難しいことへ配列したことである

 この工夫点により、無理なく楽しく子どもが日常生活で使うお金のやり取りを学ぶことができる。お小遣い制へ移行する上での準備教育に、最適な教材の一つだろうと考える。これは実際に我が家で使ってみての実感でもある。

 細かくカードを見ても、様々な配慮や工夫がみられる。
 例えば、黄色カードで「ありがとうカード」が3枚ある。

・「1犬の散歩のお手伝い:ふんの始末もバッチリ!喜ばれたよ。」
・「2家事手伝い:買い物行って料理も作る…。ご褒美は週末の遊園地。」
・「3ボランティア活動:街頭で募金の呼びかけ。お金を出すことだけがボランティアじゃあないんだね。」

 このお手伝い一つをとっても、「お手伝いは家族の一員としての義務(責任)であってそのことでお小遣いをあげる必要はない」という立場や、「お手伝いは仕事について学ぶ機会」であり、「人手不足の補完であって重要な労働力」という立場まであり、単純に「お手伝いをして50円もらいました」などと書いていないのがよい。報酬もお金ばかりでなく感謝や遊園地など多様であることを、それとなく教える形となっている。

 例えば、みどりカードで「ノート200円」と「キャラクターものノート300円」がある。これなども、キャラクターを使用したものはその分高くなることを教えるー将来実際の買い物でなぞらえて教えるー機会となる。


 さすがに、何回も改訂を重ねて商品化したものだけあって、洗練されているのである。


【「おうちdeおこづかいゲーム」の改善点】

 もちろん、問題点というか改善点もある。
 早急に改善すべき最大の改善点は、商品カードの作製である。

 現実のお金は交換手段であって、お金と引き替えに商品が手に入る。これは最も基本的なことで、日常生活でお金を払って商品を受け取れないということはまずない。
 このゲームはその商品カードがないのである。ノート代を払ったらノートカードを、たこやき代を払ったらたこやきカードをもらうが当然だろう。
 アキコは何度かお金の払いミスをしたが、それはお金を払うことと引き替えに商品をもらえないことに起因している。つまり、かなりの部分は、この不備によるものなのである。

 だが、このゲームに「商品カード」を追加するのは、ゲーム製作のコストがかかり、このゲームの値段があがってしまう可能性もある。
 大丈夫。インターネットのHPに商品カード「ノート」「たこやき」…をアップしておき、そこからダウンロードして印刷できるようにしてしまえばよい。
 この仕組みを整えるのに、大して労力も時間もかからないはずである。

 次は、個人差への対応である。「どーしても欲しくて買います!」も、人によっては、「たこやき」や「中古のCD」より、「100円ゲーム」や「レンタルDVD」かもしれない。但し、これは、補充カードを使えって自作すれば改善できる。

 最後は、課題である。それは、インターネット上でこのゲームができるようにすることである。これは、十分できるはずである。(考えることは同じで、既に『マネーじゅく』本部サイトにはこのような要望が寄せられていた。)


【「おうちdeおこづかいゲーム」その後】

 ステップ4を、この後も1月26日、27日と行った。
 これで、お小遣い制へ移行するための準備教育パートⅠー「おうちdeおこづかいゲーム」ーは終了である。
 たとえて言うならば、自動車教習場での練習は完了である。仮免許取得である。
 
 「おうちdeおこづかいゲーム」は準備教育としての役割をしっかりと果たしてくれた。開発者の、マネーじゅく代表陣内恭子さんに感謝したい。  

 次のステップとしては、自動車学校でいうところの路上運転がある。実際の道路を走るのだ。

 どんなにこのゲームがすぐれていても、現実の消費活動、アクシデントはずっと複雑で多岐にわたっており、現実のお金のやりくりの経験にかなうものはないのである。
 また、昨年DVDの返却が1日遅れてしまい、延滞金300円を払った。悔しかったし、二度と遅れるものかと思った。この感情は、ゲームでは生じにくいのである。

 あくまで、この「おうちでこづかいゲーム」は、その後の「お小遣い制への移行」の準備教育が主眼なのである。

 アキコには、2月から暫定お小遣い料金として月1000円を渡し、4月からのお小遣い制への移行に向けて、試行期間に入った。仮免許で実際の路上運転に相当する段階に入ったのである。(この記事は改めてブログ記事する予定である。)

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