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子供への金銭教育その3ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4- [G 金銭教育]

◆リード:以前のブログ記事「2007.9.29 子供への金銭教育その1」で、「金銭教育指導者団体『マネーじゅく』本部サイトhttp://www.moneyjuku.jp/から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入」し、父と子塾で、アキコ(小3)と一緒に「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1をしたことを紹介した。
 今回紹介するのは、そのステップ4を使った金銭指導の実践である。これは、アキコが4年生4月から正式にお小遣い制を開始するための、準備教育である。自動車を運転することになぞらえると、丁度自動車学校で運転するというステップである。

2008.2.2 子供への金銭教育その3

ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4-

 幸せな人生を過ごすための条件として、やりがいのある仕事、あったかい家族、やりたいことが元気でやれる健康、語り合える友人、楽しめる趣味……そして、それらを経済的に支えるいくらかのお金。
 思いつくままいろいろあげる中で、健康とお金は、肉体的・経済的な支えという意味で、どんな人でもその条件の中に入ってくるだろう。

 お金の教育は、子供が幸せな人生を送る上で、とってもとっても大切だ。

 アキコ(小3)には、そろそろお小遣いを渡して、お金の教育を始める必要がある。

 お小遣いを実際に渡して、そのお小遣いのやりくりを通してお金の扱い方を指導していくこと。何冊かのお金の本を読んで、それは必須であると判断した。

 実際にお小遣いを渡してやりくりを実地で学ばせる前に、準備期間が親と子ともに必要だ。子供について言えば、実際の道路で運転をする前に、自動車学校で運転することが必要なようにである。

 そこで、金銭教育指導者団体『マネーじゅく』本部サイトhttp://www.moneyjuku.jp/から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入した。子供二人用で、送料300円を入れて3,240円である。

 以前の記事にこのように書いた。

 その後、昨年10/6に「おうちdeこづかいゲーム」ステップ2を、10/9にステップ3を実践した。

 そして、今年1月19日(土)の父と子塾で改めて「おうちdeこづかいゲーム」を行った。その時の様子を紹介する。


【「おうちdeこづかいゲーム」ー1月19日(土)父と子塾ー】

私「アキコが4年生になったら、お小遣いを毎月渡して自分でお金のやりくりをするように、お父さんはしたいと思っているんだよ。それには、2月、3月ときちんと小遣い帳を付けられないとだめなんだよ。小遣い帳をきちんと付けられたら、4月からお小遣い制にしようと思っているんだよ。それには、まずこの「おうちdeこづかいゲーム」で、1月中にお小遣い帳の付け方をしっかりと勉強してからね。」

アキコ「わかった。やろやろ。」

私「久しぶりにやるから、復習を兼ねて、ステップ1からやっていこう!」

 こう言って、まずステップ1を1回やった。

<ステップ1 自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング(小学校1年生以上)>

 3ヶ月余りのたっているのに、スムーズにステップ1のゲームができた。

 そこで、すぐにステップ2のゲームに移った。遊び方はステップ1と同じで、金額だけ1円単位になるだけである。

<ステップ2 1円単位で計算力、「脳」力アップ!(小学2年生以上)>ここまでは、赤カード<消費カード=欲しいもの>のみ使用

 これも、ステップ1同様簡単にクリアーしたので、1回だけにしてすぐにステップ3に移った。

<ステップ3 文房具を自分で手に入れてみる(小学3年生以上)>では、みどりカード<文房具カード=必要なもの>が加わる。

 以前(10/9)に1回だけやったことがあるのだが、赤カード(消費カード=欲しいもの)に加えて、みどりカード(文房具カード=必要なもの)が入ってくる。残高が不足したら、ゲームオーバーとなる。

 

このステップ3は4回行った。これも、割合すんなりとゲームを進めることができた。アキコは、算盤を習っている関係で、計算がすらすらできることも大きい。

【「おうちdeこづかいゲーム」ステップ4の体験】

 いよいよ初めてのステップ4への挑戦だ!

<STEP4 生活の一場面をこづかいのやりくりで体感! 体験!(小学校3年生以上)>である。

 そのために、
ステップ1・2で使った<赤カード(消費カード=欲しいもの):カードまとめ買い・お茶・たこやき・ハンバーガーセット・自分で考えるよ!……>

ステップ3で使った<みどりカード(文房具カード=必要なもの):ノート・消しゴム・絵の具・定規セット・墨汁と半紙……>に加えて、

<黄色カード(ハッピィー&お楽しみカード):アルバイト・本が売れた・ポイントを集めた・臨時のこづかい・家事手伝い……>、

<青色カード(アクシデント&ハプニングカード):サイフを落とした・ふでばこを壊して買いなおし・延滞金・かさをどこかに置いてきた……>が入ってくる。

 

私「はい、今度はステップ4をやるよ。カードが黄色・みどり・赤・青の四つに増えて、サイコロが黄色・緑・赤・青の四つに増えます。1円から1万円まで全部お金があります。小遣い額は初回は千円です。」

アキコ「えっ何?初回って。」
私「1回目、千円という意味だよ。ただし、お小遣い額アップカードで、小遣い額は変わることがあります。さて、お小遣いの回数は1ゲーム5回でいいかな。」

アキコ(1月19日ステップ4と記入)

私「カードはみどりカードと赤カードに加えて、黄色カード、青カードが入るよ。みどりカードは文房具だったけど、黄色カードと青カードは、どんなカードかな。楽しみだね。 はい、それじゃあ、始めます。今までと同じようにして、まず欲しいものを決めて書きます。 何にしましたか?」

アキコ「(江戸川乱歩の本)怪人二十面相シリーズの6巻、7巻、8巻、9巻。」

私「怪人二十面相の6巻、7巻、8巻、9巻ね。各巻とも600円。本以外に何かないかな?五つ書いていいから。」
アキコ「やだ。本だけでいい。」
私「怪人二十面相(本)だけじゃなくて、他のも書いてごらんよ。」
アキコ「何を書けばいいの。」
私「それはアキコが考えるの。」

アキコ「えーとね~。(色ペンと書く。)色ペンは何円?」
私「色ペンね。怪人二十面相の本を1から4で、5番目は色ペンですか。それじゃあ、やるよ。」

*こづかい帳より

アキコ「小遣いは? 最初に小遣いあげるんじゃないの?」
私「はい、千円ね。」
アキコ「ありがとう。」

私「サイコロ4個を同時に振り、出た数のカードを1枚ずつ取る。」
アキコ「じゃあ、四つ出来事が起こるってこと!?四つ同時に振るんだね。(四つのサイコロを振る)青カードは~。」(3分経過)

私「まず黄色カードから。黄色カード→みどりカードの順にやるルールになってるよ。」
アキコ「まず黄色カード。(黄色のカードをめくる)」

*黄色カード「ありがとう1」

私「黄色カード<ありがとう。犬の散歩のお手伝い。ふんの始末もバッチリ喜ばれたよ。0円。>」(※ いつも労働がお金に結びつくわけではなく、感謝されることも大事だと教えている。)
アキコ「じゃあ、そのまま。」
私「こづかい帳には何も書かなくていいよ。喜ばれたって、ありがとうって。」
アキコ「ふーん。」

私「次は?」
アキコ「緑(サイコロ)1」

*みどりカード「ノート3」

私「<文房具ノート1冊ー200円>。」
アキコ「ノート200円。(残高)800円」(こう言いながら、小遣い帳に記入)

私「じゃあ、200円ください。」
アキコ「はい、どうぞ。」
私「はい、(受け取る)」

アキコ「次は赤カードを選ぶの?」
私「そう。次に赤のカード。」

*赤カード「自分で考えるよ!7」

アキコ「(赤カードをめくって)<買いたいものが買える>か。今ちょっと恐いから。お金が無くなるということがあるから、色ペン140円だけ買おう。」(4分経過)
私「色ペンね。パンクしちゃうと、ゲームオーバーだからね。」

アキコ「(残高は)660円。色ペン140円(で200円を渡したから)60円おつりをください。」
私「200円もらって、60円おつりでいいわけだね。140円だからね。はい。(おつりを渡す)」

私「最後は青カードだね。」

*青カード「ひやっと4かさを振り回して壊れた」

アキコ「(青いサイコロの数字は)2。<かさを振り回して壊れた。修理してもらったから買わずにすんだよ。大切にしなくっちゃ。0円>だって。」
私「修理してもらったから、買わずにすんだ!」

アキコ「なんか青カードって、恐いな~。」
私「青カードって、恐いかね? アクシデントカードだね、これ。」
アキコ「黄色カードは、なんかほっとする。」
私「黄色カードは、ほっとする?!」
アキコ「ほっとするというか、なんていうんだろ。」
私「まだ、ステップ4は始めたばかりだから、どんなカードが入っているかよくわからないからね。」

アキコ「2回目の小遣いちょうだい。ねえ、小遣いの回数を10回にしようよ。」
私「じゃあ、6回にしよう。」
アキコ「小遣い1000円。」
私「はい、小遣い1000円ね。」

アキコ(サイコロを振る)
私「まず黄色カードからね。」

*黄色カード「臨時のこづかい13」

アキコ「黄色(のサイコロは)5。たくさんもらった。」
私「<臨時の小遣いたくさんもらった!使えるお金はなんと>。」
アキコ「<3000円>!」
私「すごいね~。」

アキコ「ということは、(小遣い額が)パワーアップしたってこと?」
私「臨時の小遣いだから、毎月の小遣いが増えたわけじゃないんだ。臨時のお小遣い。例えばお年玉をもらってような感じ。」
アキコ「うーん。じゃあ、今だけ3000円。」
私「そう今だけ3000円。臨時っていうのは、そう言う意味でしょ。」
アキコ「うーん。」
私「はい、3000円。」(3000円を渡す)
アキコ「ありがとう。」
私「よかったね、急に3000円も来ちゃってもう。」

アキコ「(小遣い帳に)なんて書けばいい?」
私「<りんじのこづかい>って書けばいいでしょ。3000円って収入の場所だよ。」
アキコ「(小遣い帳に記入しながら)えー(残高は)4660円。 次は緑(のサイコロは)4。(みどりカードをめくる)またなんか不幸が起こるんだろ。何か買わせられる。」

*緑カード「キャラクターものノート5」

私「<キャラクターもののノート300円>」
アキコ「ノート300円(ノート300円と支出の欄に書く)。(残高)4360円。」
私「はい、300円ください。」
アキコ「200円おつりください。」(500円札を渡す。)
私「500円もらって、200円おつりだね。」(7分経過)

アキコ「ここカードないよ。」(赤カードの補充を忘れているよ。)
私「あっじゃ、足してなかったね。 <ゲーム用おもちゃ、どうしても欲しくて買います!がまんできない…。-157円>。」

*赤カード「ゲーム用おもちゃ11」

アキコ「3203円(と残高に記入。実は4203円の誤り。暗算で計算しているので、計算ミス。)」
私「157円だから、160円渡してくれればいいな。いくらおつりやればいい?」
アキコ「3円。」
私「3円だな。」(3円を渡す)

アキコ「最後、青(のサイコロは)6。ドキドキ。」

*青カード「ひやっと3となりのうちにボールが」

私「<ひやっと、となりのうちにボールが 勇気を出して声をかけ、とってもらえた。元気だねって声をかけられた。0円>よかったね、ひやっとしたね。」
アキコ「青カード、すごくひやっとする。 3回目の小遣いちょうだい。」
私「ちょっと待って、カードを補充するから。使ったカード、空いちゃったからね。」(取ったカードを補充する)
アキコ「1000円だよね、小遣いは。1000円小遣い。」(8分経過)

*こづかい帳
*3こづかい→黄色カード「アルバイト9」→みどりカード「墨汁と半紙10」→赤カード「たこやき2」→青カード「ひやっと2ない!ない!ない!」

*4こづかい→黄色カード「節約でごほうび8」→みどりカード「えんぴつ1」→赤カード「ハンバーガーセット4」→青カード「ふでばこ7」

*5こづかい→黄色カード「アルバイト10野菜の収穫作業の手伝い」→みどりカード「メモ帳11」→赤カード「チャンス8」→青カード「お菓子12お詫び」

*6こづかい→黄色カード「臨時のこづかい14」→みどりカード「蛍光ペン8」→赤カード「自分で考えるよ!買いたいものが買える」→青カード「上靴10上靴を川に落とした」

 

 こんな感じでステップ4のゲームを続けた。

 丁度20分ほどで、こづかい6回目が終了。

 計算した結果と残高と手元にあるお金券が合っているか確かめてみた。ところが、少し合わない。暗算で計算していたため、計算ミスが生じていた。結局10分近くもこづかい帳を見ながら、「ああでもない、こうでもない。」とやっていた。

 最後に、はじめに決めた「欲しいもの」が買えたかどうかなどで、「◎大満足、○中満足▲買えたけど…」などと振り返りをした。

 1回目は計算ミスが生じたせいで、30分ちょっともかかってしまった。

 だが、計算ミスによる再計算のわずらわしさを除けば、アキコも私もステップ4が一番面白いと感じた。アキコによれば、黄色カードで臨時のお小遣いがもらえたり、青色カードでドキドキするからだそうだ。

 このステップ4のゲーム<生活の一場面をこづかいのやりくりで体感!体験!>でアキコが学んだ(べる)こと・このゲームのよさ&改善点などは、次記事で!

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◆キーワード:1 おうちdeごづかいゲーム  2 金銭指導  3 お小遣い

◆留意点・その他
・小3のアキコのクラスは、27名なのだが、お小遣い制をとっている子は(はっきりしている子)、1名とのことである。


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コメント 2

面白くて有用なゲームがあるんですね〜☆
私も娘がもう少し成長して小遣いを渡すような時期が
きたら、このゲームを体験してみようかと思います。
by (2008-02-03 16:57) 

泉河潤一

>Delica☆さんへ
その通り、「面白くて有用なゲーム」なんです。

小遣い制に移行する前の準備教育として、最適な教材の一つだと思います。

お金の教育をしっかりして、余分なリスクを避け、夢を実現して人生を楽しめるようにしたいですね。
by 泉河潤一 (2008-02-09 05:37) 

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