我が子が嫌々お手伝いをした日!ーお手伝いの躾ー [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:帰宅後、アキコに新聞を持ってきてくれるように頼んだ。アキコはなんだかんだと抵抗したうえ、しぶしぶ新聞を持ってきた。嫌々お手伝いをしたわけである。「気持ちよくお手伝いをする子になってほしい」と願う私は、どうしたか。
2008.1.12 我が子が嫌々お手伝いをした日!ーお手伝いの躾ー
1月11日のことである。
帰宅後、疲れていた私は、アキコに新聞を持ってきてくれるように頼んだ。
私「アキコ、今日の新聞持ってきて。」
アキコ「どこにあるかわかんない。(だから、もってこれない。)」
私「1階の冷蔵庫の脇のボックスだろ。いつもそこにあるのわかってるじゃないか。」
アキコ「(何日分かの新聞が入っているから)今日の新聞がどれかわからない。(だから、もってこれない。)」
私「新聞の日付を見ればすぐわかるじゃないか。」
アキコ「もう~、わかんない。」
アキコの表情と声は、面倒くさい仕事はしたくないと訴えていた。
そんなアキコを見ながら、
私「下(1階)へ行って、たった新聞を持ってくるくらい何だ!そんな嫌々やるんだったら、やらなくっていいよ。お父さんもアキコの言うこと聞かないから。」
嫌々しぶしぶアキコは新聞を持ってくると、私に「はい。」と手渡しするのではなく、床に置いた。
私「自分の頼むことばっかり言って、新聞もってくるくらいで何面倒がってるんだ!そんなアキコと県立自然科学館の工作講座なんか、お父さん行かないよ。」
今日は習字の日で、1階であーちゃんと一足早く夕食を食べ終えていたアキコは、一人で自分の部屋に行った。
夕食は、妻とクニコと私で食べた。
私「タカちゃん、新聞ぐらい気持ちよく持ってこれないようじゃダメだな。アキコのあの態度は問題だぞ!」
私は、こう言っていた。
食後の遊びはなく、アキコは一人で先に風呂に入っていた。
私はといえば、たかだか新聞を持ってくることぐらいであんなに面倒がっているアキコに怒るやら、あきれるやら、イライラしていた。チームワークにはほど遠い現状であるが、あんなアキコで絶対にいて欲しくないと思ったので、ここはしばらく怒っていようと考えていた。
しばらくして、寝る少し前の果物の時間が来た。
妻「お父さん、果物の時間よ!」
私が行くと、妻とアキコとクニコは既にテーブルに着いていて、3人で作・絵 香川元太郎『進化の迷路』でかくし絵を探していた。
クニコ「お父さん、バラとウメの花があと一つどうしても見つからないんだよ。」
アキコ「お父さん、見つけて。」
私「どれどれ。」
この香川元太郎さんの迷路シリーズ絵本は、全部持っていて、今回の『進化の迷路』はサンタさんからのプレゼントなのだ。
かくし絵当ては、親も子どももはまっている人気のゲームである。
私「これは。」
クニコ「もう見つけた。」
私「これは。」
アキコ「それも。」
妻「あと一つが見つからないのよ。」
※この絵から、アサガオの花はすぐに見つかると思うのですが、
バラの花を見つけられますか?(先を読む前に少し考えてみてください。)
しばらく探しても誰も見つけられない。
アキコ「探していない、恐竜の体にあるかも。」
クニコ「あっ、ここにある。」
アキコ・妻・ファーザー「あっホントだ!」
恐竜の肌の模様にばらの模様があったのだった。
4人とも、あまりのうまい細工に感嘆した。
このかくし絵探しゲームを楽しみつつ、「いつまでも怒っているより、寝る前のこのタイミングでアキコとのコミュニケーションを完了させて方がいいな。寝る前には仲直りしてお互い気持ちよく眠った方がいい」と判断した。
キューイフルーツを食べながら、
私「アキコ、何でお父さん怒ったからわかるか。たかだか下に新聞取りに行くぐらいで、嫌々取りに行っているようじゃダメなんだ。それくらい気持ちよく取りに行って、『はい。』って渡すようじゃなきゃダメなんだぞ! お父さんが毎日アキコやクニコの歯磨きをやってあげる方がずっと大変なんだ。」
アキコ「うん。」
一緒になってゲームを楽しみ、リラックスした後だったためもあって、アキコは素直になって返事ができた。
今後、同じような場面では多少つまずくことはあっても、基本的に気持ちよく持ってきてくれるものと信じているし、おそらくそうなるであろう。
家族は、お互いに助け合い、「ありがとう。」と言い合う関係が基本である。そこに面倒くさいという気持ちが入ってきたり、やってもらって当たり前という構えでいたりすると、関係がぎくしゃくしてくる。
そんな関係にならないように、私自身自戒しよい手本を示すようにしているし、子供にも注意を喚起していくつもりである。
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◆留意点・その他:
・アキコは、習字の練習で疲れていたのかもしれない。体調のよくないときなど、率直に「今、気分がよくないから、悪いけど、お父さん自分で持ってきて。」というのは、もちろんオーケーだ。
・実は、「断り方」は、ソーシャルスキルトレーニングの重要な一つの項目なのである。「断り・その理由・場合によっては代案・謝罪」の四つが基本となる。『道徳授業で仲間づくり・クラスづくり モラルスキルトレーニングプログラム』(校正中なので4月出版か)を分担執筆したが、私が分担したところはまさにこの箇所「自分の気持ちも大切にして相手にも配慮した断り方をしよう」だった。
・アキコの決まったお手伝いは、風呂掃除または風呂の「おいたき」スイッチ入れである。それは毎日やっている。
コメントありがとうございました。
私の息子も1歳に明日なります。
これから、躾という難しい難題が待っていますが
学校などに教えてもらうのではなく、まず家が基本と
感じていたのでとても参考になりました。
ファーザーさんみたいなパパさんて素敵です☆
また、育児の合間に遊びにきます♪
by (2008-01-12 15:09)
素直に仲直り出来てホッとしました^^
by (2008-01-12 17:18)
いつも自分が子どもだった頃の態度と
娘の態度を見る度に思い出しています。
大人になったら子どもの頃の気持ちを忘れてしまうのでしょうか。
ファーザーさんのように子どもが納得するような
そんな言葉の選び方を私もしたいと思いました。
しかし、バラは難しかった・・・
by (2008-01-12 23:34)
私にも、経験あります。
イヤイヤお手伝いした記憶。何を面倒くさがってたんだろう。
大きな理由はなかったんだろうなあ。
そういえば、私も父に何度か怒られた事あります。
『何をそんなに、むすっとしてるんだ!!!』
今思うと恥ずかしいなあ。
でも、叱られた事は、良い思い出になってます。
きっと、アキコさんの心の中にも、残っていきますね。
バラ、難しかったです。。。面白い本ですね〜!!
by (2008-01-12 23:39)
さきほどはご訪問ありがとうございました^^
私も結構真剣に探したのですが、ウメはわかったのに
バラが見つからず・・・。 恐竜の模様だったとは!(驚)
子どもがもう少し大きくなったらこの本で一緒に楽しみたいなぁ、
と思いました。
ファーザーさんのように、きちんと正面から子どもと向き合えるような、
そんな父親に、うちの旦那を育てなければ!と思いました。
ああ、、、きっと無理でしょう。。。(苦笑)
またお邪魔しに来ます~♪
by みえまる (2008-01-12 23:48)
> ともともさんへ
コメントありがとうございます。
私は小学校の教員ですが、躾はもちろん子育ては、親のかかわり方が一番大切だと思います。昨今、プロフェッショナルにまかせる(アウトソーイングですね)傾向が強いように思いますが、基本は間違いなく親であり、家庭です。
その愛情をかけ、手をかけていく中で、子どもも育ち、親子の絆も深まっていくと思います。
by 泉河潤一 (2008-01-13 09:53)
> chigyoさんへ
コメントありがとうございました。
仲直りして気持ちよく寝た方が、お互いいいですものね。
こういう場合、いつまでもひっぱらずに、コミュニケーションを完了させてあげることも大切だと考えています。
by 泉河潤一 (2008-01-13 09:55)
> ぺんたごんさんへ
私やってもらう人、私奉仕する人ではなく、それぞれが力に応じて貢献し合う・助け合うのが家族だと思っています。
家族は助け合うもの、こういう価値観が根底にありますから、それに反する行動には「それは違ってるよ。」と注意を喚起することになるのです。
基本は、自分も含めて、普段から対話と助け合いを、それこそ当然の空気のようにやっていくことだと思っています。
私は本当に思っていることを真剣に言っているので、叱るとき迫力はあったと思います。あんまり叱ることはありませんが、本気で叱ることは大切だと思います。
by 泉河潤一 (2008-01-13 10:04)
>qoooさんへ
コメントありがとうございます。
おそらく残っていくでしょうね。
あと、簡単にできることなのに、面倒くさがるところは、アキコの欠点の一つでもあります。
時にはやりたくない時もあるでしょうが、「基本はできることはお互いやってあげる」という関係でありたいと思っています。親も少々やりたくないときも我が子を喜ばせようと思ってやっているのですから、子どもも簡単なことぐらい気持ちよく応えて欲しいですね。それは親の願いでもあります。
紹介した本、家族4人で楽しんでいます。面白いですよ。
by 泉河潤一 (2008-01-13 10:12)
> みえまるさんへ
コメントありがとうございます。
妻や育児のことを、お父さんにももっと真剣に考えてもらいたい。そう感じている世のお母さん方は多いと思います。でも、仕事で忙しいし、しょうがないかと半ばあきらめにも似た感じをもっている方も多いでしょう。
以前このブログでも紹介した、「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2007-11-15など、とってもオススメです。お父さんにプレゼントすれば、この本がかなりの部分教育してくれますよ、きっと。
by 泉河潤一 (2008-01-13 10:19)