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クニコ、川に転落!ー事故への対応- [H2 安全]

◆リード:今日は家族の日。お弁当をもって、K公園に出かけた。クニコは、川に転落し、全身びしょ濡れになった。そして……。

2007.10.7 クニコ、川に転落!ー事故への対応-
 
 10月6日(土)は、家族の日(家族とのふれあいを最優先する日)であった。

 この日のメニューは、およそ次の通りである。

①午前中、クニコは妻とN市にある七田チャイルドアカデミーで学習。
②同じくその間、アキコ(小3)は私と「父と子塾」。
であった。
 ちなみに、父と子塾のメインの活動は、<「おうちdeこづかいゲーム」ステップ2~>ーである。
③午後、K公園で遊ぶ。
④家族5人で夕食。(毎週土曜日は、実母も一緒に家族5人で会食している。)
⑤アキコ、クニコは実母と一緒に就寝。
   
 このような1日の段取りを朝食と取りながら確認し合った。

 K公園は、自宅から車で1時間、電車で40分ほどのところにある。
 駅からは、歩いて5分の所にあるので、電車で行くことにした。

 実は、このK公園で遊ぶという企画は、夏休み中に立てていたことである。しかし、夏休み中の予定した日は、天候が悪く中止(秋に延期)となった。

 K公園には、大型の滑り台や様々なアスレチックがたくさんあり、電車や車で遠くから遊びに来るほど、充実した公園なのである。私が勤務している小学校も、アキコが通う小学校も、1時間ほどもかけて、1学期に来ていた。
 既にこの公園で遊んだことのあるアキコは、とても楽しみにしていた。

 1時過ぎに到着。すぐに用意していたお弁当を食べた。

 そして、早速公園で遊び始めた。荷物があるので、私と妻は交代で子供たちと遊んでいた。一人が子供たちと遊んでいる間、一人は休息を兼ねて荷物を守っていた。

 さまざまな遊具、アスレチックにチャレンジし、本当に遊びまくる二人。私も、大型滑り台をすべってみたが、ぞくぞくするスリルがあり、とっても楽しかった。

 1時間半ほど遊びまくった3時頃。私は、アキコとクニコを連れて、広い公園を探索した。なんと、炊事もできるコーナーがあり、料理を作って楽しんでいた家族もたくさんいた。
 さらに、遊具コーナーの反対側に行くと、ちょっとした森があり、幅1メートルほどの人工的な川があった。大きな石が川岸にたくさんあり、それで両岸を固められていた。

 アキコとクニコそして私は、早速その大きな石(大きなものは私の背丈以上もあり、石というより岩である)を跳び越しながら川の流れに沿って下っていった。

私「気をつけなよ。すべるから。」
アキコ・クニコ「うん、大丈夫。」

 これがまたおもしろい。天然アスレチックである。

クニコ「おっと。」

 少しバランスを崩して、片方のくつを濡らしてしまったクニコ。

私「ほら、気をつけなっていったろ。」

それでもかまわず、3人は天然アスレチックを続けた。

 ようやく終わりにきた。川は、最後には、公園の池に注いでいたのだった。

クニコ「もう一度やりたい。」
私「そうするか。」

 3人で今度は、川下から川上に向かって天然アスレチックを始めた。

 少ししたら、大きな石から大きな石へ移動する途中、クニコが足を滑らせて転んでしまった。

 あっと思う間に、そのままクニコは、川の中に落ちてしまったのである。
 
 川の深さは、40cm程なのだが、倒れかかるように転落したので、全身びしょ濡れ。かろうじて、顔だけ濡れなかった状態である。(ロングヘアーなので、髪は濡れた。)

私「クニコ、大丈夫か!?」

 こう言って、すぐに抱き起こした。
  私(ケガはないようだ。濡れただけだな。ほっ。)

クニコ「えーん!」(泣き出す)

アキコ「アキコ、お母さんに知らせてくる。」(大変だ!)

 ぱっと駆け出すアキコ。

 私は、全身びしょ濡れになっているクニコの手をつないで、お母さんのいるところへ向かった。途中、「うわー、あの子全身ずぶ濡れ。川に落ちたんだわ。」というような視線を感じながら。

クニコ「えーん。」
妻「あー、クニコ、びしょ濡れ。どうしよう。着がえ持って来なかったわ。」
私「ボクの上着があるよ。とにかく濡れた服を脱がせよう。」
アキコ「アキコの上着もあるよ。」
妻「そうだったわね。」

 すぐにアキコの上着、シャツを脱がせた。そして、アキコの上着、私の上着(体操着)を着せた。丁度ワンピースのようであった。

妻「これならズボンも脱がせられるわね。」(周りに見られないから)

 こう言いながら、ズボンもパンツも脱がせた。

 クニコが着ているのは、アキコの上着、私の上着(体操着)だけだが、それでも、ワンピースのようで、不思議と似合ってとてもかわいかった。

 着がえのパンツもシャツも靴下もない。もちろん、ズボンも上着も。妻とアキコは、着がえを買いに近所のお店に向かった。(お店の位置はわからない。)

 私は、クニコと一緒に公園に残って待った。

私「クニコ、風邪引いちゃうと大変だよね。」

 こう言って、私はクニコをずっと抱きしめていた。
 クニコも寒いのかそうされたまま、私にしっかりつかまっていた。

私「クニコ~♪ なぜびしょ濡れなの♪ クニコは川で♪ 楽しい石跳び遊びをしていて落っこちたからよ~♪ かわいい、かわいい、クニコはかわいい♪~」(カラス何故鳴くの♪の節で)

クニコ「お父さん、変な歌、歌わないで。」

 こんな歌を時には歌いながら、しばし20分位も、寒くないようにクニコを抱きしめ続けた。

 この後、「駅で待っているから来て欲しい。」と携帯に連絡が入った。

 手をつないで公園から駅に向かう私とクニコ。ほどなく駅に着いた。

 妻とアキコは、あちこちお店を探し回って、汗びっしょりになっていた。

妻「あれ、別に買わなくても大丈夫だったかしらね。」

 あらためて落ち着いてクニコの姿を見てみると、私の上着を着たクニコの姿があまりに似合っていたので、妻はそう言った。

 結局着替えることもなく、そのままワンピースで乗車となった。(その後、車中で着替えた。)


 今回の公園での一番の思い出は、クニコの川への転落である。幸いなことに、全身びしょ濡れになっただけで済んだ。水がクッションになったようだ。(翌日気づいたのだが、クニコのおでこにこぶができていた。その部分に少し擦り傷もあった。)

 クニコには、おそらくは一生忘れない良い思い出となろう。

 川に落っこちて全身びしょ濡れになったこと。

 すぐにお父さんが抱き起こしてくれたこと。

 お姉ちゃんの上着やお父さんの上着に着替えたこと。

 ずっとお父さんの腕の中で暖められていたこと。

 お母さんとお姉ちゃんが、汗びっしょりになって着物を買いに行ってくれたこと……。

 事故自体は決して良い思い出ではないだろうが、その後の家族の対応には、クニコは信頼感を深めたに違いない。そこに居合わせた家族みんながクニコのために奔走したのだから。

 今回のアクシデントは、家族への信頼を深め、絆を深める良い機会となった。

 私にとっても、私の上着をワンピースのように着ている姿、私の腕に抱かれながら暖めていたときの感触と合わせて、決して忘れない最高の思い出となった。

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「様々な危険から子供の身を守る」

「事故を防止する要諦! 危険予知能力そして……」

「新聞記事から安全教育」

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◆留意点・その他
・今回の事故を通してクニコが学んだことは、<いくら気をつけていても、やっぱり危険を伴うことは危険だ。注意しても注意しすぎることはない>ということである。
 親が子供に「危ないから、気をつけなさい」という言葉を100回言うよりも、1回の実体験は、大きな学びとなる。クニコは、今後親が何も言わなくとも、気をつけるようになるだろう。少なくとも、水遊び、ストレッチのような似た状況において。
 こうした意味でも良い経験だった。

・一部始終を見ていた親である私は、当然こうなる可能性、危険性を知っていた。だから、「気をつけなさい。」と言ったのだが、やめさせることはしなかった。なぜなら、川に落ちても濡れるくらいだと判断していたからである。全身びしょ濡れだから、想定内で最悪ではあったが……。
 もっとも骨折の可能性もないわけではない。しかし、そんなことを言い出したら、そもそも自動車にすら乗れないのである。
 危ないから禁止ではなく、適度に体験させることを通して学ばせること、これも大切だと考えているからである。

・もっともこんな浅い川でも油断は禁物。溺死するケースももちろんある。だから、私は目を離さず、ずっと付いていたのである。
 10年以上前のことである。知り合いの長男(0歳児)が妻の実家の小さい池に落ちて亡くなったことがある。おばあちゃんがほんの少し目を離したために起きた事故であった。子供が小さければ小さいほど、目は離せないのである。


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コメント 4

100回注意するよりも、1回の実体験。
本当ですね〜。もちろん、注意は十分すべきですが、
見通しがついているのであれば、経験させていいですよね。
川はすべる、意外と危険だ、川の流れは結構早い。。。
そんな事を、知らない子供も大人も、たくさんいますものね。
娘さん方にとって、忘れられない思い出になった事と思います。
本当にお疲れさまでした!!!
by (2007-10-07 22:29) 

泉河潤一

>qoooさんへ
コメントありがとうございます。

そうなんです。見通しが付いた範囲で、きちんと経験させるべきなんです。
もっと言えば、箱入り娘ではダメなんです。いろいろ経験させることを通して、生きる力を育んでいくことが肝要だと考えています。

写真と共に、本当に忘れられない思い出となりました。
by 泉河潤一 (2007-10-09 18:41) 

たいせい

 自分自身が山登りをしていて感じることがありました。
 私の場合は誰に教えられたわけではなく、独学で登山を始めたのですが、今にして思えば初心者の頃は今の自分では出来ない「危険」を犯していたたと、思い出しては冷や汗が出ることがありました。
 自動車の運転でもそうで、どれほど座額で学んでいようとも、一度の事故経験やハッとした体験が有って初めて注意することの意味が身にしみ、安全運転が出来るようになります。
 子供に様々な体験をさせることはとても大切ですね!
 (そして、その後のフォローも....。)
by たいせい (2007-10-12 10:16) 

泉河潤一

>たいせいさんへ
コメントありがとうございました。

確かに「一度の事故経験やハッとした体験が有って初めて注意することの意味が身にしみ」るのですね。

できれば、痛い思いをせずに気づいてほしいのですが、大人も含めて人間なかなかできませんね。ですから、致命的な失敗をする前に、適度に失敗経験をすることは大切だと思います。
by 泉河潤一 (2007-10-16 17:59) 

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