SSブログ

子供への金銭教育その2ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1続き- [G 金銭教育]

◆リード:金銭教育指導者団体『マネーじゅく』本部サイトhttp://www.moneyjuku.jp/から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入した。子供二人用で、送料300円を入れて3,240円である。さっそく父と子塾で、アキコ(小3)と一緒にやってみた。まずは、「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1である。

2007.9.29 子供への金銭教育その2
ーマネーじゅく代表陣内恭子「おうちdeこづかいゲーム」ステップ1続き-

 前記事で紹介したように、実際にお小遣いを渡してやりくりを実地で学ばせる前に、金銭教育指導者団体『マネーじゅく』から、「おうちdeこづかいゲーム」という子供に金銭指導をするためのゲームを購入し、準備教育をすることにした。

 まずは、「ステップ1のゲーム<自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング>」から始めた。やってみるとルールは簡単で、子供はすぐに理解した。(前記事参照のこと)

 本記事は、その続きである。

【ステップ1のゲーム<自分の欲しいものをこづかいで買うトレーニング>開始 2回目】

 マニュアル通りに、場をセットした後、早速は2回目のゲーム開始である。

 私はバンカー役、アキコはプレイヤー役であることは変わらない。

私「こづかいは500円だよ。 今度は、5回やろう。」
アキコ「ということは、こづかい500円が5回来るから、2500円来るんだ。」

私(すごい!小1から算盤を習っているせいだろうか?!)「そうだね。前と同じようにほしいものリストに買いたいものを100円単位で多くても3つまでで書いてごらん。」
アキコ「本がいい。いくらくらいかな? 1,000円でいいかな。」
私「1,000円で買える絵本もたくさんあるよ。」
アキコ「じゃ、本、1,000円と。」(小遣い帳のほしいものリストに記入する)

アキコ「えーと、あとはたこ焼きがいいな。120円と。」(小遣い帳のほしいものリストに記入する。たこ焼きは最近何度かスーパーで買ったばかりなので金額を覚えている。)

私「もういいの?」
アキコ「もういい。」

私「それじゃあ、お小遣い500円だよ。」(マネーじゅく100円×5枚を両手で渡す。)
 ※このゲームでは、お金は大切だから、必ず両手で受け渡しをするルールになっている。

アキコ(両手でもらう。)
私「ありがとうは。」
アキコ「ありがとう。」

私「ここに<こづかい>と書いて、入ってきたお金だから(小遣い帳の)収入の欄に<500円>と書いて。 それから残高のところに<500円>と書く。」
アキコ(記入する)

私「じゃあ、赤いサイコロを振って。」
アキコ「5だ!(5のところに置かれた赤カードを引く)」
私「何て書いてある?」
アキコ「<たこやき 買うよ! どーしても欲しくて買います!おなかがすいて動けないんだもん。ー200円>。えーやだ!」
私「たこ焼きは買う予定だったけど、ちょっと高いよね。」

アキコ「はい、200円。」(両手で渡す。)
私「はい。(両手で受け取る)」

私「それじゃあ、小遣い帳に<たこやき>と書いて、支出の欄に<200円>と書いてね。 それから、残高の欄には、500円から200円を引いて300円と書くよね。」

アキコ「もうわかった。」(言われたとおりに記入する)

私「じゃ、2回目のこづかいだよ。」(両手でお金500円を渡す。)
アキコ「やった。小遣いだ。」

私「ありがとうは。」
アキコ「ありがとう。」

アキコ(収入の欄に500円と書く。そして、残高の欄に800円と書く。)

アキコ「えい!(サイコロを振る)今度は4だ。」
私「(カードを)読んでみて。」
アキコ「<ハンバーガーセット 買うよ! どーしても欲しくて買います!かわいいおもちゃが欲しいんだ。ー400円>だって。 イヤだ、本が買えない。」
私「きっとマクドナルドのハッピィセットだよ。付いてくるおもちゃが欲しいんだよ。」

アキコ「はい、400円。」(両手で100円札4枚を渡した後、小遣い帳の支出欄に400円と書く。そして、残高に400円と書く。)

 この後、3回目のおこづかいをもらった後アキコが引いたカードは、<買いたいものが買えるよ! 買いたいものが買える 買う?買わない?どうする?>というカードであった。
 残金は900円。買いたい本の値段は1,000円であった。
 アキコは、買わない(買えない)を選び、そのまま500円を貯めた。
 4回目のこづかいをもらったあと、<カードまとめ買い ー300円>のカードが出たが、5回目に<チャンス! じゃんけん じゃんけんで勝ったら、買いたいものが半額。負けたらそのままの値段 ?円>のカードが出た。
 じゃんけんに勝ったアキコは、希望通りの本をそれも半額で買い、大喜びだった。


私「さあ、これでおわりだよ。買い物の満足度を書いてね。」(※◎は大満足。○中満足。△は買えたけど……あんまり満足していない場合)

アキコ「本は◎だな。半額で買えたし。たこ焼きは○だな。」
私「予定よりちょっと値段が高かったもんね。」

私「やってみての感想は?」
アキコ「おもしろい! もっとやりたい!」


【ステップ1のゲームでアキコが学んだことおよびこのゲームの良さ】

 このゲームは、
①あらかじめ<ほしいものリスト>を書いて、ほしいものを明確にしていること、

②買い物後に<満足度チェック!>で振り返りをするところがすぐれている。

③何よりも、子供が「おもしろい! またやりたい!」というところがすぐれている。

④やってみるとルールも簡単で、

⑤短時間で1ゲーム終わるところ。しかも、

⑥現実感があり、ここで学んだことが実際の小遣いのやりくりに役立ちそうなところがよい

 こう前回の記事に書いた。

 1回目はたまたま引かなかったが、たこ焼きやハンバーガーセット、カードまとめ買いなどのカードを引くと、ほしいものリストにあらかじめ書かなかったものも買わざるをえなくなる。
 あらかじめ買い物リストを作って買い物に出かけたのに、それ以外の買い物をすることになる場合が現実にあるが、それに近い現実を疑似体験しているわけだ。

 想定外の買い物をしてお金が貯まらないと、ほしいものリストにあるものは、買えないわけで、がまんすることやおこづかいを貯めることを学ぶことになる。

 アキコのリクエストに応じて、この後3回目のゲームを行い、それで父と子塾での初「おうちdeこづかいゲーム」を終えた。3回目はこづかい10回にしたため、時間がかかった。それでも、3回合わせて45分程度で終えた。飽きるなら回数を減らせばいいわけで、調整ができることも、このゲームの長所である。

 この後、
<ステップ2 1円単位で計算力、「脳」力アップ!(小学2年生以上)>ここまでは、赤カード<消費カード=ほしいもの>のみ使用。

<ステップ3 文房具を自分で手に入れてみる(小学3年生以上)>では、みどりカード
<文房具カード=ひつようなもの>が加わる。

<ステップ4 生活の一場面をこづかいのやりくりで体感! 体験!(小学校3年生以上)>では、黄色カード<ハッピィーカード:アルバイト・本が売れた・ポイントを集めた……>、青色カード<アクシデントカード:お金を落として、延滞金返す日が過ぎた、ふでばこを壊して買い直し……>が入ってくる。ここでは、単にお金の管理だけでなく、信用を得ることの意味やアクシデントへの心構えを話す機会もありそうだ。

 このようなステップをへて、ようやく小遣いへ定額制への準備教育が終了する。
 
 そして、お小遣い制をスタートするうえでの我が家のルールを決める。
 
 そのうえで、早くて来年1月、遅くとも来年8月のアキコ10歳の誕生日からは、おこづかい定額制をスタートさせる予定である。

 前記事はじめに書いたように、わが子が幸せな人生を送るために、言い換えれば不幸な人生を送らないために、金銭指導はとっても大切だ! それには、意図的計画的にきちんと指導したい。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

バーゲンセールだ! レッツゴー!ー我が家の金銭教育ー

「初めての金銭教育!」

「子供への金銭指導その1」

 nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。

◆キーワード:1 おうちdeごづかいゲーム  2 金銭指導  3 お小遣い
◆留意点・その他
・これ以外にも、お小遣い制以降に際して、3ヶ月ほどアキコが実際に何にお金を使っているか記録する必要がある。それと、どの範囲までお小遣いで買う範囲とするかで、お小遣いの金額は違ってくる。


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(8) 
共通テーマ:育児

nice! 2

コメント 4

みずたま

おもしろいゲームがあるんですね〜♪
お金の事ってどうして学校で積極的に教育をしないのか
不思議です。五教科とならんで人生に必要な学問だと思うんだけど・・・
消費者金融のCMはたばこのCM以上に規制してほしいと感じるこの頃。
金銭感覚は家庭の影響がかなりあるように思うので
私もしっかりしなくちゃデス・・・
by みずたま (2007-09-29 20:04) 

計画性を養うゲームなんですね!
楽しく勉強するとα波(?)が出てやみつきになるらしいですね。
上手に勉強させていらっしゃいますね~!
by (2007-09-29 22:20) 

泉河潤一

>ちゅんくるさんへ
「五教科とならんで人生に必要な学問」という考え方には同感ですね。

お金の教育は、学校でも実は少しずつ始まっているのです。

ただ、全国的に見れば、しっかりとしたカリキュラムを組んでやっているとことは、わずかでしょう。

古い話ですが、CDプレーヤーが学校で一般化したのは、半数以上の家庭で普及した頃でした。学校というのは、研究実験校を除いて、時代の先端をいくところではないのですね。もちろん、個々の教師で工夫している例はいくらでもあるでしょうが。

お金は性教育と同様、絶対必要だけどある意味とてもセンシィティブな問題であることも、余り進んでいない影響だとは思います。
 一番の問題は、文科省の姿勢でしょう。「基準となるカリキュラムをつくって、この程度はやりなさい」とやれば、性教育同様、現場では金銭指導が進むわけですから。

文科省や学校での指導を待っている必要はありません。家庭でやればいいのです。私はきちっと研究して、私の手でわが子の金銭指導をやっていくつもりです。
by 泉河潤一 (2007-10-06 07:29) 

泉河潤一

> ぺんたごんさんへ
コメントありがとうございます。

計画性を養う要素も確かにありますね。

私は船井メディアの月刊JustCDワクワク幸運塾を聴いているのですが、今月号はファイナンシャルプランナーの安田まゆみ氏『知って得する夫婦とお金の話』でした。

安田まゆみ氏は、「予算を立てることが大事で、その予算内で生活することがキーポイントだ」と言っておられました。

計画性を養うことは、金銭教育において一つの重要なポイントです。
by 泉河潤一 (2007-10-06 07:37) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 8