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母ショック! 七田チャイルドアカデミー発表会であがってしまったクニコ [C3 習い事]

◆リード:クニコ(5歳、年中)は、2歳の時から七田チャイルドアカデミーに通っている。16日(土)、「七田チャイルドアカデミー発表会」があった。クニコは初めての参加で、暗唱した名文を発表する予定であった。しかし、あがって泣き出してしまった。そして……。

2007.9.16 母ショック! 七田チャイルドアカデミー発表会であがってしまったクニコ


 
 クニコ(5歳、年中)は、2歳の時から七田チャイルドアカデミーに通っている。

 この16日(土)は、通っているN教室主催の「第3回 七田チャイルドアカデミー発表会」があった。

 年中のクニコは、初めての参加であった。

 そもそもこの発表会は、七田眞氏の「子供の発表力を育てることが大切だ」という見識のもとに、開催されるようになったということである。

 我が家の場合、参加費も6千円とかなりな額であり、当初参加させるかどうか迷った。しかし、大勢の人の前で発表する力を育てることは大切だと思い、参加させることにした。


 クニコが発表する題材は、1ヶ月前にクニコと相談して「格言・成句」「矛盾」の二つに決めた。

 もともと題材を決めた段階で既に暗唱できていたのだが、準備は怠りなく、さらに練習を重ねていた。

 当日のこと。1時30分開始なので、15分前には到着するように、妻と私、アキコ(小3)、クニコの家族4人揃って自宅を出発した。発表会場まで車でおよそ1時間30分かかるので、車中でも暗唱文集CDを流したりして最後の復習も済ませていた。

 会場には30分前に到着した。まだ、人はまばらで、私は最前列の中央に席をとった。

 発表会が定刻通り始まった。

 クニコの出番が近づいてくる。クニコはステージ脇に妻と移動した。

 ステージ発表を見ながら、ちらちらっとクニコと妻をみると、クニコが時々泣いている!

 クニコは不安でしかたがないというふうだったのだ。

 いよいよクニコの順番が回ってきた。
 
 私はうまくいくように祈った。

 クニコを含めて4名が、一度にステージに上がった。クニコは、ますます落ち着かず、妻(母)と一緒であった。母親と一緒にステージにあがるなど0,1歳児だけで、3歳以上はクニコ一人であった。

 しかもである。自分の名前、誕生日、星座、好きな食べ物、将来なりたいものなどの自己紹介を自分では言えず、妻とアカデミーの先生が代わりに言った。
 あんなに練習ではすらすら言えていたのに……。妻もアカデミーの先生も、そう思っていたに違いない。
 
 さらに、暗唱した「格言・成句」「矛盾」の発表では、クニコは泣き出してしまって、発表どころではなくなった。そのままステージを下りた。

「えっ!」

 最前列およそ5メートル先で一部始終を見ていた私は、ビデオ撮影どころではないと、クニコがステージから下りるやいなや、クニコと妻のところに行った。

 クニコはまだ泣いていた。

IMG_0950.JPG

 アカデミーの先生と一緒に、クニコを連れてそのまま会場の外へ一旦出た。

クニコ(泣いている。)

アカデミーの先生「クニコちゃん、今日はどうしちゃったのかな。いつもは、ちゃんとできるのにね。」
 「英語クラスの発表が終わったあとで、もう一組幼児クラスの発表があるから、その組と一緒にもう一度やりますか。」

妻「はい。」

私「クニコ、大勢人がいてびっくりしたのかな? みんなクニコの味方なんだよ。 お父さんは一番前で見ているから、お父さんに向かって言うつもりで、もう一度がんばってごらん。」

 こう言って、再チャレンジとなった。

 英語クラスの発表が終わり、3歳児の2名と一緒にまたクニコはステージの上にあがった。(3人並んでステージ上の椅子に座り、自分の順番を待つ)お母さんと一緒に上がったのは、クニコだけだった。

 しかも、またメソっとしている。

 私は、うまくいくようにまた祈った。
 
 クニコの番だ。椅子から立って、ステージの中央へお母さんと一緒に向かう。アカデミー先生もマイクを向けながら傍らに立つ。

先生「クニコちゃん、自己紹介をお願いします。 お名前は?」
クニコ(「△です。」とお母さんと一緒に言う。)
最前列にいる私にさえ、クニコの声はよく聞こえない。ほとんどお母さんの声のみである。」

 誕生日は? 星座は? 好きな物は? 将来なりたいモノは? など、自己紹介が終わり、「格言・成句」、「矛盾」の発表となった。

クニコ「格言・成句 傍らに人無きがごとし 大器は晩成す 日暮れて途遠し 禍を転じて福と為す 百聞は一見にしかず 良薬は口に苦し 歳月は人を待たず 羊頭をかけて狗肉を売る 」

 今度は、ごく小さな声だが、本人の声が聞こえた。

クニコ「矛盾 楚人に盾と矛とをひさぐ者有り。これをほめて曰く、「吾が盾の堅きこと、能くとおすなきなり」と。又その矛をほめていわく……。」

 これまたごく小さな声だが、本人の声が聞こえた。

 クニコの発表が終わった。

 私は、心底ほっとした。よかった。今度は自分の声で言えていた。

 発表時間は短かったのに、えらく長く感じた。

そして、戻ってきたクニコを抱きしめながら「クニコ、よく言えたね。」とほめた。

 N教室28名の発表において、0歳児や1歳児の発表者(4名)だけは、お母さんも一緒にステージに上がった。3,4,5,6歳児14名中お母さんと一緒にステージの上に上がったのは、クニコ一人。発表ができなかった子も、泣いた子も、全発表者の中でクニコ一人であった。

 クニコはと言えば、発表が終わったら笑顔が出、元気も出てきた。

 発表会が終わり、クニコがトイレに行っている間、妻と次の会話をした。

私「二度目はがんばれたじゃないか。」
妻「でも、二度目も隣にいた私にも聞こえない声だったわ。」
私「自己紹介のところはそうだったけど、<格言成句>と<矛盾>の暗唱のところは、小さい声だけどちゃんと聞こえたよ。」
妻「でも、アカデミーの先生からプリントを見せてもらってたよ。」
私「あの状態じゃあね。今回はとにかく大勢の前で自分の声を出して発表できたんだからいいよ。クニコはがんばったんだから、できたところに注目してほめようよ。泣いて言えなかったこととか責めたりしないようにね。」
妻「うん、でも私ショックだわ。」

 妻は、気落ちして少し気分が悪くなった。行きも帰りも私が車の運転となった。

私「お父さん、1度目は心配だったけど、2度目はちゃんと言えてよかったよ。」

 こう言って、またほめた。

クニコ「お父さん、約束してたポップコーン買って!」
私「そうだな、がんばったものな。」

 こう言って、トイザらスに寄り、ポップコーンを買ってあげた。

 クニコの顔には、笑顔がまた戻った。


 さて、今回の発表会に参加させたねらいは何か。

 七田チャイルドアカデミーとしては、発表力を鍛えることであった。

 七田チャイルドアカデミー校長の七田眞氏が、「読む力」「書く力」「聞く力」に加え、「発表力」を鍛えることが大切と強調されている。その七田氏の方針に基づく発表会なのである。

 私たち親子としても、発表力を育てることは大切だと考え、また他の人の発表を聞くことで学ぶこともあるとも考えた。

 結果は、練習ではすらすら言えたのにもかかわらず、参加者の中でただ一人、1回目は泣いて発表できなかった。しかも、お母さんと一緒にである。

 私も、1回目については困惑した。2度目は、両サイドに妻とアカデミーの先生が付いてはいたが、小さい声ながら自分の声で発表できた。
 それゆえ、本当によかった。クニコはがんばったと思っている。

 実は、クニコは保育園の初めて1日参観では学級で一番しっかりしていたのである。歌も、ダンスも、聞き方も……。その後の様々な発表会において、保育園ではずっとそうであった。だからこそ、妻のショックは大きかったのだ。

 発表力を鍛えるということ、大勢の前で自己表現できるということ。これから社会で生きていく上でとっても大事な力である。調べたこと、わかること、できることも、それを表現(アピール)できなければ、周りは分からないのである。周りに伝わらなければ、ある意味、わからない、できないと同じとみなされる。
 
 中には、取り立てて練習しなくても大勢の人の前で物怖じせず発表できる子もあるだろう。
 また一方でなかなか大勢の前で発表することが苦手で、できない子もいるだろう。そういう子はどうしたらいいのか?!

 私も小学生時代は、大勢の前で発表することが、苦手な子だった。でも、現在ではそんなことはなくなっている。

 要するに、場数を踏む(ませる)こと! そして、我が子はそれができる子だと信じることである。

 私は、発表力は訓練次第でうまくできるようになると考えているし、クニコも場数を踏めば、きっと上手にできるようになると信じている。

 私は、今回の発表会での一連の出来事も、次回につながる良い経験だったと考えている。大勢の前での発表する力は、大勢の前で発表する経験を通してしか身に付いていかないものだから。

※ この後のクニコの成長①5年生で放送委員になり、開会式ではマイクを握り堂々と司会をしていた。

 →子どもは変わる!第968号ー放送委員として運動会のアナウンスをつとめたクニコー

  https://kazoku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-25

 中学校の入学式では、新入生代表あいさつをした。

 中学3年生では、新体操の発表会で新体操部のキャプテンとして、市長以下500名ほどの参観者がいる中で代表してお礼のあいさつをした。

 高校1年生の入学式では、新入生代表あいさつをした。こちらは、保護者も合わせて700名ほどの前で堂々とあいさつをしていた。子どもは、変わるのである。

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◆留意点・その他
・七田チャイルドアカデミーの発表会は、0歳児から11歳8ヶ月の子供まで、多様な発表内容であった。「0歳児のお母さんどっちあそび」、「1歳児の一茶の俳句カード取り」、「3歳児 雨ニモマケズ(暗唱)」「5歳児 学問のススメ(暗唱)」「7歳児 イメージ作文」「9歳児 ヨーロッパの国名と首都」「9歳児 円周率100桁(暗唱)」「英語によるインタビュー」などなど。発表を聞くことも勉強になった。
                             
・「クニコ、今回の発表はなんだ!みんな一人でステージに立っているのに、クニコばっかりお母さんと一緒だし、泣いてばかりで言えないし。やっと言えたと思ったら、声が小さいし……。あんな発表じゃだめだ!おかげでお母さんはショックで気分が悪くなったぞ!」などと、間違えても言ってはいけない。

 コミュニケーションは、相手の意欲を引き出すものでなければならない。自信をもたせるものでなくてはならない。上のような言い方では決して子供の意欲を引き出せないし、ましてや自信をもたせるものでもない。かりに意欲を引き出せたとしても、その動機は「叱られたくないから」というような低いレベルのものにとどまるだろう。

 本人は精一杯やっていたのである。まずは、肯定的な面を見つけて、認め褒めてあげねばならない。そのうえで、次回は一人でステージの上に立ち、大きな声で発表できることを目指していけばよい。このように、私は考えている。


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yuzukko

はじめまして♪
足を運んでいただきましたので、お邪魔しにきました。
ご両親共々、とても熱心にお子様の事考えておられるのですね。
我が家はうちの主人がまだまだ子供なので、そっちの方が大変です。

それにしてもクニコちゃんの発表会は素晴らしいと思いました。
というのも、私の甥っ子は5歳ですがステージに立って発表するなんてとんでもない・・・って位です。
早くからその様な力を身につけるのもいいことですね。
私のブログが何だか恥ずかしいですよ・・・。

クニコちゃんもまだ5歳ですし、たくさん褒めてあげましょうよ。
よくやった!と思います。大したものです。
私も勉強になりました!!
by yuzukko (2007-09-17 15:39) 

bintan

クニコちゃんは我が娘と同い年なので、読みながらどうなることかと、ドキドキしてしまいました。
でも、大勢の人の前で、ちゃんと発表できたのだからとても素晴らしかったと思います。
我が娘も、習い事を自分の意思で辞めてしまったことがあり、その時のことを思い出しました。
親が習い事を薦めて始めた時は、子供が辞めたいと言ったときに理由が納得できれば、辞めさせる覚悟が無くてはと思ってはいましたが、親にしてみればやっぱりがっかりしたものです。
でも、このことがあっても続けているのだったら、良かったですね!
クニコちゃんがんばって!
by bintan (2007-09-17 16:58) 

泉河潤一

>ゆずはさんへ
コメントありがとうございます。

発表会ですが、参加者の中でクニコが一番できがよくなかったのです。

 初めての保育園参観では、クニコはしっかりしていると判断していました。他の園児の中には、お母さんと離れられなくて泣いていたり、歌えなかったりする子もいて、「お母さんは、大変だろうなあ」と思っていました。ちょうど、その時のお母さんの気持ちがわかったような気がします。

それでも、二度目は曲がりなりにも言えたので、今後につながると思っています。何事も訓練です。
by 泉河潤一 (2007-09-17 17:40) 

泉河潤一

>bintanさんへ
コメントありがとうございます。

何とか2度目は発表できてよかったです。2年に1度の発表会らしいのですが、次回は一人ですべて言えるようにがんばろうと思います。あんなこともあったと、今回のことを笑って受け止められるようにしたいなと思っています。

あと、bintanさんのブログ、できたらコメントを書ける設定にされるとお友達が広がると思いますよ。
by 泉河潤一 (2007-09-17 17:44) 

Shun

おつかれさまでした。
「読む力」「書く力」「聞く力」+「発表力」はその通りだと思いました。
日頃から前3つがよくできているクニコちゃんだけに、4つ目の発表力も期待してしまう親の気持ちは分かります。でも、初めての参加ですから、場の雰囲気に圧されてしまうはとても自然だと思います。むしろ、その場を理解できるからこそ(賢いからこそ)の緊張感だと思います。ファーザーさんもご指摘のように、後は「訓練次第」「場数を踏む」ことで解決するのでしょうね。
ボクとしては、「取り立てて練習しなくても大勢の人の前で物怖じせず発表できる子」の方が、心配(ちゃんと状況が分かっている?)に思われるのですが。
by Shun (2007-09-17 20:32) 

みずたま

ドキドキした〜(笑)
ファーザーさんの対応も、考え方もさすがです!
ただ奥様の気落ちも理解できます〜。ははは
我が家も先日、公文で成果発表会というのがありました。
一人一分、皆の前で暗唱をするのですが
2才の次女に関しては「皆の前に立てればそれでいい」くらいの
つもりだったのに、舞台に笑顔で立ってにこにこしながら
小さい小さい声で暗唱する我が子・・・
良かった!!!と同時に、「練習くらいはっきり言えたらお客さんの反応ももっといいのに〜」などと思ってしまった私です(汗)

奥様の気落ちはそれとは種類が違うとは思いますが、
親の思いと反する結果になっても、我が子を肯定して受け止めるって・・・分かっていても難しいですね。
by みずたま (2007-09-18 08:12) 

泉河潤一

>Shunさんへ
コメントありがとうございます。

「その場を理解できるからこその緊張感」という見方には、救われる思いがしました。

「取り立てて練習しなくても大勢の人の前で物怖じせず発表できる子の方が、心配」というのは、ある意味当たっている気がしました。

私は、練習を通して言えるようになってくれればいいし、それだけの力はクニコにあると信じています。
by 泉河潤一 (2007-09-19 18:28) 

泉河潤一

>ちゅんくるさんへ
「親の思いと反する結果になっても、我が子を肯定して受け止めるって・・・分かっていても難しい」。そうなんです。難しいんです。

でも、そこで我が子の立場に立てるかなんですよね。
親の願いに叶った結果を出した我が子を褒めるのは当たり前。

親の願いの通りにならなかったとき、うまくいかなかったときこそ、親のサポートが必要なはずです。そんな場合こそ、親の忍耐や愛情が試されるのだと思います。
by 泉河潤一 (2007-09-19 18:34) 

ドキドキしながら読んでしまいました☆
クニコちゃん、幼い心でよくがんばりましたね!

実は私も、七田チャイルドアカデミーには、胎教教室のときから
お世話になっており、娘(2歳10ヶ月)も9ヶ月の頃から
教室に通わせております。
まだ発表会のようなものに出たことはありませんが、
いつかこういう機会もめぐってくるのでしょうか・・・?
今から娘以上に緊張してしまいます(苦笑)
by (2007-11-08 20:57) 

泉河潤一

>Delica☆さんへ
コメントありがとうございます。

胎教教室のときから七田チャイルドアカデミーに通われていたそうですね。

我が家は、七田の胎教セット、0歳児教育セットhttp://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-08-13、1歳児http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2005-08-13-1、2歳児……と七田の教材を使ってきました。

現在5歳の次女クニコは、2歳から七田チャイルドアカデミーに通っています。

実は、このブログ「あったかい家族日記」は、七田眞先生からオススメブログとして推薦されています。過去記事を含めて参考になれば幸いです。
by 泉河潤一 (2007-11-10 21:49) 

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