SSブログ

夏休みの自由研究その2ー研究の計画を立てるー [D4 家庭学習・自由研究・夏休み他]

◆リード:アキコの学校では小学校3年生から夏休みの自由研究(科学研究を含む)課題がある。前々回の記事で、研究のテーマについて紹介した。今回は、研究の方法について紹介する。

2007.8.31 夏休みの自由研究その2ー研究の計画を立てるー


 
 夏休みに入る前、7月半ばのある日のことだった。

アキコ「お父さん、これ。」

 アキコがプリントを差し出した。
 読んで見ると、<これが「ぼくの」「わたしの」自由研究です!>とあって、自由研究の項目が書いてある。

1 テーマ(調べたいこと)

2 調べたいと思ったわけ

3 よそう

4 調べる方ほう

5 じゅんびする物

 この4つの項目があった。

私(う~ん、自由研究は必ずしも科学研究と同じではないのに、これはほとんど科学研究の形式だな。)「アキコ、お父さんも、夏休み前に子供たちに書かせたことがある。これを書いて、担任の先生に見せると、(担任の)先生がいろいろアドバイスをくれるんだよ。」

アキコ「アキコ、よくわかんない。」

私「いっしょにやるか。」
アキコ「うん。」

1 テーマ(調べたいこと)

私「テーマ(調べたいこと)は、何だった?」
アキコ「色の名前。」
私「そうだね。色の名前について、いろいろ調べるんだったよね。そして、その名前がつけられたわけを調べるんだよね。」

→研究テーマ『いろいろな色の名前とその名前がつけられたわけ』


2 調べたいと思ったわけ

アキコ「調べたいと思ったわけは?」
私「どうだった?」
アキコ「う~ん、忘れた。」
私「ヤマブキ色からだったろ。」
アキコ「そうだった。」
私「こい黄色をヤマブキ色と言って、薄い黄色をレモン色と言うように、色にはいろいろな言い方があるから、調べたくなったんだよね。」
アキコ「うん。」

→ 調べようと思ったわけ<お父さんといっしょいさんぽをしていた時、「こい黄色をヤマブキ色と言うんだよ。うすい黄色をレモン色と言うんだよ。」と、お父さんは言いました。それで、「色の名前について、いろいろな言い方があるんだな。調べてみたいな。」と思いました。>


3 よそう

私「『よそう』にいこうか。アキコは、ヤマブキ色やスミレ色のように花の色からつけられた色の名前、ミカン色のようにくだものの色からからつけられた色の名前を知っているよね。これ以外に赤、青、黄色…の普通の言い方も知っているよね。」
アキコ「うん。」
私「調べていくと、どうなるかな。」
アキコ(……)
私「きっともっともっとたくさんの色の名前とその名前がつけられたわけが、わかってくるよね。」
アキコ「そうか……。」


→ よそう<私は、たとえば次のような色の名前とその名前がつけられたわけを知っています。 花の色(ヤマブキ色やスミレ色など)、くだものの色(ミカン色)などの植物からきている名前。赤、緑、黄緑などのふつうの言い方。 これ以外に、まだまだたくさんの色の名前とその名前がつけられたわけがあると思います。>
 *本研究の場合は、予想の欄は特に必要ないと思うが……。

4.調べる方法

私「次は、調べる方法だね。どうやって調べる?」
アキコ「色の本。」
私「そうだね、色について書いてある本とか図鑑があるね。あと、国語辞典もいいよ。まだあるかい?」
アキコ「う~ん??」
私「お父さんやお母さんに聞いたり、インターネットで調べたりする方法があるんだよ。」
アキコ「インターネット?!」
私「お父さんといっしょに調べてみよう。 あと、外に出てヤマブキとかその色の写真をどんどん撮ればいいね。 それから、花の色からつけられた色のグループ、果物の色からつけられた色のグループというように、仲間わけしていけばいい。」
アキコ「ふ~ん。」

→ 調べる方法<①国語じてんや色について書いてある本を読む。 ②インターネットで調べる。 ③家の人に聞く ④外に出てその色の写真を撮る それから身近にあるいろいろな色について、花の色からつけられた色のグループ、果物の色からつけられた色のグループというように、仲間わけする。


5.準備する物

私「そうなると、準備する物はどうなるかな?」
アキコ「本とデジカメ。あと、パソコン?」
私「そうなるね。」

→ 準備する物<①国語じてんや色について書いてある本 ②インターネット(パソコン) ③デジカメ>


 親が自由研究にどの程度かかわったらいいのか? それは、同じ3年生でも子供の実態(経験・能力)によって違ってくる。アキコは3年生で初めてなのだから、たとえば「調べる方法」ーたとえばインターネットによる方法ーなど、親から端的に教えている。

 経験したことのないことは、いくら子供に考えさせても子供からは出ない(出にくい)。これは考えさせることではなくて、教えるべきことである。逆に一度学べば、次回からは子供から出てくる。

 さて、前々回の記事で<研究の動機(調べたいと思ったわけ)・きっかけが、テーマと並んで大切と言われる。子供自身が調べたいと思うこと、つまり子供の興味・関心に沿ったテーマであることが大切だと言うわけである。夏休みの宿題だからしかたなくではなく、調べたいから調べる状態(内発的動機付け)が望ましい。>と書いた。

 研究が実際にスタート・継続するには、研究の方法・調べる方法が明確であることが大切である。言い換えれば、「段取りをつける」ということであり、「見通しをもつ」ということである。
 このことは、子供のやる気に大きく影響する。やり方がはっきりとしていると(見通しがもてると)、やる気がアップするのである。研究の動機・意欲が高まると言い換えても良い。

 逆に、いくら研究テーマが明確で、それを調べたいという強い意欲を子供がもっていても、「どうやって調べたらよいかわからない」という状態では、やがてその意欲はしぼんでいく。

 その意味で、研究テーマは、本人が研究したい内発的なものであると同時に、研究の方法がはっきりするもの、本人が研究できるものでなくてはならない。こうして、本人が意欲的に研究することが可能となる。
 研究の方法がはっきりとしない、本人ができそうにないなどの場合は、研究テーマそのものを変える必要すらある。

 研究の方法を明確にすることについては、親(指導者)のしっかりとしたサポートが必要である。

【関連記事】あったかい家族日記 「家族の広場」

「夏休みの自由研究その1ーテーマを決めるー」

「娘に花の名前の由来を教える!」

三原色からの色作りー父と子塾での実践よりー」

かったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。ーonly nice!  commentは、気のすすむままにー

  nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。

 

◆キーワード:1 夏休み自由研究  2 夏休み  3 研究の方法を考える

◆留意点・その他
・本来、文章(→紫色の字で書いた部分)は、ヒントを与えた後、子供に考えさせたいところである。しかし、提出が迫っており、親の私も学期末で忙しかったので、文章は私が考えてあげた。


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(8) 
共通テーマ:育児

nice! 3

コメント 2

bintan

我が娘はまだ5歳ですが、夏休みの宿題にやきもきする日も遠くないはず、
その時はこんな風に手を差し伸べてあげたいな・・・と思いました!
参考になります(^0^)
by bintan (2007-08-31 23:26) 

泉河潤一

>bintanさんへ
コメント&nice!ありがとうございます。

5歳ですか、次女のクニコと同じですね。
いっしょに課題のチャレンジすることは、楽しいことでもあります。

そんな時、参考になったらうれしいです!
by 泉河潤一 (2007-09-01 10:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 8