新潟県中越地震の実体験 [H2 安全]
◆リード:今から約3年前、新潟県中越地震に遭遇した。すさまじい地震であった。その時の対応や学んだこと等について書いた。
平成16年10月23日(土)午後6時少し前、私は震度6強の地震を体験した。
今から約3年前のことである。
当時は、勤務校の近くに家族4人アパートを借りていた。金曜日ないし土曜日に実母のいる自宅に帰り、日曜日にまたアパートに帰るという生活を続けていた。
その日は、土曜日であったが、妻と子供2人は、一足先(およそ1時間前)に自宅に帰していた。
私は、やり残しの仕事に区切りをつけ、そろそろ自宅に帰ろうかと思ったその時である。突然ぐらぐらっと大きな地震が来た。
私「うわっすごい!(地震だ)」
私は、すばやく机の下にもぐった。(調理していれば、火を消していたと思う。)
本当にすさまじい!
ほどなく本棚が倒れてきた。
「本棚が倒れたということは、震度6を超えたな!」
ファーザーの机の上を本棚と物干し竿が直撃しています。幸運なことに物干し竿は机上のパソコンを直撃していたのですが、たまたまパソコンの上に段ボール箱が置いてあったので、それがクッションとなり無事でした。災害では運もあります。
蛇足ながら、この電動鉛筆削り機はガムテープを貼られ、現在の私の書斎で、現役でがんばっています。
地震が一応おさまったところで、外の駐車場に避難した。そして、車の中でおとなしくしていた。
アパートの人たちが集まってきた。
よせばいいのに、一人の男性が荷物を取りに(?)アパートに戻った。
やっぱりというか、すぐに余震が来た。特に10分ぐらい後には、またすごい地震が来た。
幸い無事だったが、アパートに戻った男性は大変だった。本震で家屋が大きなダメージを受けたところで、だめ押しという感じの余震で倒壊するケースもあったので、本当に幸いだった。
落ち着いてから、勤務校の様子を見に行った。勤務校は無事だった。勤務校には、近所の人たちがぞくぞくと避難していた。
体育館にぞくぞくと避難した人たち。
体育館だけでは足りずに、児童玄関のくつ箱の間にも……。
妻と子供たちは、帰宅途中の車の中で地震に遭ったという。運転中、少し変だと感じただけで、大丈夫だったという。
その日の夜遅く、私は地割れのある道路をくぐりぬけるようにして、自宅に戻った。
さて、勤務校では、9月に避難訓練と合わせて、地震が起きた際の避難の仕方のビデオを上映していた。
だから、子供たちは、家族の中で一番早く、テーブルの下などに避難したという。
私もそのビデオの通りの対応、つまり机の下に入った。
これが正解で、写真のように本棚が倒れてきても大丈夫だった。
ちなみに地震のビデオ映像では、震度6になったら本棚が倒れてきていた。それが現実となったわけで、やっぱり震度6強であった。
地震後、勤務校は地域の人の避難所となった。2週間程、100名以上が寝泊まりしていたと記憶している。
私自身も、休日、体育館にいる被災者のために、おにぎりやパン、飲み物などを配った。
私の住むアパートは、幸いなことに倒壊することもなく、ほどなくガスも復旧して、住むことができるようになった。(車で30分以内のところでは、何軒も倒壊していた家屋を見た。)
我が自宅は、震度4でかなり揺れたが、大丈夫であった。
アパートに入居する際に入った地震保険のおかげで、約20万ほどお金が入った。入ることにしてよかった。幸いそれで、被害の補償には十分間に合った。
さて、学びである。
①ビデオ等での学習は、有効であった。(火を消す、机などの下に隠れる……)
②学校は頑丈にできている。学校から避難する必要はない。11月になり、授業が再開されてからも、震度5クラスの地震が来たが、机の下にもぐるだけで避難はしなかった。学校は安全だからである。学校から避難するのではなく、学校へ避難するのである。
③保険はありがたかった。
その後、自宅家屋の地震対策として2階の重い物をできる限り1階に運んだ。重いミシン、山ほどある本等々。重量は半分以下になったと思う。
さて、Just2006年12月号船井幸雄のホンモノ実践塾(CD収録)は、インターリスク総研総合リスクマネジメント部長小林誠氏による『巨大地震発生!そのとき企業はどうすべきか』であった。
そこで、小林氏が次のように言っていたことを思い出す。
小林「役所には、必要な物(食料・水・寝具など)は備蓄されてあるんです。ただ、役所が稼働し始めるには約3日かかるんですね。だから、それまでの食料などを用意しておく必要があるんです。」
当時これを聞いて、私は
「よし! 我が家も3日分の食料・水など震災に備えた物品を用意しておこう!」
と決意した。(その後、物品の用意に半年以上もかかってしまった。)
このボーナスで揃えようと思っていたのだが、ようやく今日揃えた。考えてみれば、ボーナスまで待って準備するほどの金額はかからない。内容にもよるが、約2,3万ほどである。
地震などに備えておくことは、家族のリーダーたるものの責任である。いざという時のために、きちんと対策をとっておきたい。
※ 我が家の具体的な対策は、次号の予定。
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◆留意点・その他:
・小林氏は、女性はオフィスにスニーカーを用意しておくことをすすめていました。ハイヒールなどでは、避難しにくいとのことです。
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