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ひな祭り・端午の節句・七夕……季節感のある旧暦!ー松村賢治『旧暦と暮らす』よりー [E4 伝統行事を祝う]

◆リード:昨年末から我が家では、旧暦カレンダーも使い始めている。松村賢治『旧暦と暮らす』(ビジネス社)を読んで、そのすばらしさを感じたからである。季節感があり、咲く花や釣れる魚、旬の野菜や果物、月の満ち欠けなどがわかるからである。

2007.6.2 ひな祭り・端午の節句・七夕……季節感のある旧暦!

ー松村賢治『旧暦と暮らす』よりー

 昨年末から我が家では、旧暦カレンダーも使い始めている。松村賢治『旧暦と暮らす』(ビジネス社)を読んで、そのすばらしさを感じたからである。

 そもそも旧暦(太陰太陽暦・陰暦)は、1872年まで日本で正式に使われていたこよみである。長い歴史に耐えた実用的な暦なのである。

 旧暦では、日付がそのまま月の姿となる。もともと1日を「ついたち」というのは、月が立ち始める「新月」の状態であるし、三日月とは旧暦3日の月の形であるし、十五夜お月様とは、旧暦では満月となる。つまり、一日=新月から始まり、15日が満月、また月末は晦(つごもり=月ごもりが転じたもの)となるわけである。
 旧暦カレンダーは、月の形がわかってよいと思っている。

 実は、月の満ち欠けは、釣り人にとって実用的な意味があるという。

「潮の大小・干満は、釣り好きの方にとっては重大な関心事です。一般に、新月や満月の『大潮』では、魚のバイオリズムも活発で、よく釣れる」そうである。

「『旧暦』で、一日や十五日に近い日曜日なら、釣果は期待できるますが、その1週間後は必ず潮が小さくなっていますから、同じところで釣りを試みても、まず先週のようにはいかないでしょう。」(前掲書23ページより引用)

 この記述を読んで、昔海釣りをしてとても釣れたので後日同じ場所でもう一度釣りを試みたがほとんど釣れなかった経験を思い出した。おそらくはこのような背景があったのだ。

 季節感のある旧暦であるが、「旧暦」での年中行事が廃れ、このことが日本人の季節感を混乱させているという。

 「旧暦」に合わせるために、旧暦の1ヶ月遅れとした行事(賀茂祭り、富士山開、天満宮天神祭、神田明神祭……)、日付を旧暦のまま据え置いた年中行事(七草の日・ひな祭り・男の節供・七夕・菊の節供……)である。
 日付を旧暦のまま据え置いた年中行事が日本人の季節感を狂わせた主犯格であるという。

 松村氏は言う。

「このように、季節を読み取る基準となる日本古来の年中行事がバラバラになってしまいました。私たち日本人は、四季の変化が素晴らしい国にいながら、日本全体が、巨大なビニールハウスに入ったっようなことになっています。その中で、「俳句を詠みましょう」と言われても、季節が無茶苦茶で、季語の選びようもなく、どうにもなりません。……日本の真の花鳥風月を詠むためにも、せめて五節供くらいは、天然物で祝いたいものです。」(前掲書56ページ)

 確かに季節感は混乱している。都会にいてビニールハウス栽培で年中手に入る野菜や果物に囲まれていてはなおさらであろう。
 四季のある素晴らしい日本という国に住んでいるのだから、旧暦を生活の中に活かそうと思い、昨年末旧暦カレンダーを購入・活用している。

 その旧暦カレンダーによれば、旧暦3月3日ひな祭りは、新暦の4月19日であった。確かに4月19日頃、当市近隣の桃の花は開花していた。旧暦の正しさに驚いた。

 

  以来、旧暦カレンダーに載っている今月咲く花、今月釣れる魚、旬の野菜や果物などは、それとなく見ている。

 ちなみに2007年五節句は次の通りである。

○旧暦1月7日七草の日=新暦2月24日

○旧暦3月3日ひな祭り=新暦4月19日

○旧暦5月5日男の節供=新暦6月19日

○旧暦7月7日七夕=新暦8月19日

○旧暦9月9日菊の節供=新暦10月19日

である。

 また、仲秋名月は新暦9月25日である。


 これ以外にも、旧暦から今年は暖冬か、酷暑かなども分かるという。

 今年の夏は、新暦5月17日から8月12日までで、「梅雨入り遅いが、明けが早く、残暑が少ない」そうである。

 業界によっては、暖冬かどうかはビジネスに直結している。その意味でも、旧暦は役立ちそうである。

 私自身は、使い始めたばかりで慣れていないが、季節感を味わうことを第一に活用したいと思っている。咲く花や釣れる魚、旬の野菜や果物などを知るためである。
 二十四節気や七十二候も載っているので、おいおいそれらにも慣れていこうと思っている。 
旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ

旧暦と暮らす―スローライフの知恵ごよみ

  • 作者: 松村 賢治
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 単行本

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◆留意点・その他:

・新暦6月6日(旧暦4月21日)は、七十二候で「■カマキリ生ず」 と旧暦カレンダーに書いてあった。その二日前、担任している子がカマキリを見つけたといって、小指の爪ほどの小さなカマキリを持ってきた。ということは、えさとなるバッタたちもいるはずだと思い、校庭の草むらをよ~く調べてみた。こちらも小指の爪ほどのバッタがいた。七十二候も使えそうである。
・旧暦カレンダーの購入は、06-6376-1151に電話するとよい。 

・関連サイトはここ!http://www.aspa-osaka.com/modules/tinyd1/


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