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家族のビジョンを創るということ [I-1家族憲法・経営方針]

◆リード:4月25日、特別支援学級に在籍する子供たち3名と一緒に、どんな学級にしたいか(vision)を話し合った。どんな学級(集団)にしたいか、(その集団に属する)みんなの共通のものにしておくことは、学級(集団)を組織するうえの定石である。当然それは家族においても当てはまる。

2007.5.19 家族のビジョンを創るということ

 学級にそろそろ慣れてきたところで、特別支援学級ひまわり学級(仮名)のビジョンーどんな学級にしたいかーを話し合って決めた。
 4月25日のことである。

私「この時間は、ひまわり学級のめあて、どんな学級にしたいかを決めるよ。まず、どんな体を作りたいのかな?」
シュン(仮名)・マモル(仮名)「強い体。」
良(仮名)「鉄の力を持った体だ。」


私「鉄のような強い体を作りたいんだね。 それじゃあ、『つよい体をつくろう』にひとつは決めるよ。 そのためにはどうしたらいいのかな?」

シュン「野菜を食べる。」
マモル「ごはんを残さず食べる。」
良「食べるものを大事にする。」

私「そうだね。好き嫌いをしないでしっかりとご飯を食べて、毎日走ったりして体を鍛えることが大事だね。」

私「友達とは、どんなでいたい?」
シュン・マモル「仲よくしていたい!」
良「仲良く遊びたい。」

私「友達と仲よくしたいということだね。 それじゃあ、『なかよくしよう』に決めるよ。それには、どうしたらいいのかな?」

良「いじめない。」
マモル「悪口を言ったり、叩いたり、椅子を投げたりしない。
シュン「独り占めしたり、仲間はずれにしたりしない。」
良「負けても、たたいたりしない。」

私「そうだね。いじめたり、仲間はずれにしたりしないで、仲良くすることが大事だね。」

私「お勉強の方はどんなめあてにするかな?」
シュン「一生懸命やる。」
マモル「かしこくなる。」
良「がんばってやる。」

私「それじゃあ、『がんばってかしこくなろう』でいいかな。」……

 こんな感じで、ひまわり学級(仮名)のめあてをみんなで話し合って決めたのである。

 これで学級という組織のビジョン(めあて)が明確となり、そのメンバーがそれを決める話し合いに参加することを通して、そのビジョンも共有化されたわけである。

 かくてそのビジョンの実現めざして、毎朝走ったり、仲良く遊ぶ機会を多くしたり、日記を毎日書いたりするなどの活動が展開されることになる。

 そしてビジョンからはずれた行動が見られたーたとえば仲間はずれがあったーときは、「ひまわり学級では『なかよくしよう』がめあてだったよね」と言って、軌道修正が図られるわけである。

 さて、5月の全校朝会では、「どんな学級をつくりたいかー学級のめあてー」についての発表があり、1年から6年までの学級のめあての発表があった。

 例えば、ある学級は、「『かがやけ太陽』という学級の名前を付け、『太陽のように温かい心をもったクラス』『太陽のような熱い気持ちでベストをつくすクラス』をめざす」と発表していた。

 実は、小学校の教育現場で「どんな学級をつくりたいか、学級で話し合って決める」ということは、一般的に行われていることなのである。


 以前にもブログで紹介したように、結婚してまもなく、7つの習慣のコヴィー氏の『ファミリー』という本を読んだ。
 その中で、家族のミッション・ステートメント「家族の憲法」を家族みんなで話し合って創るという実践に出会った。

 そのとき、家族のミッション・ステートメント「家族の憲法」を創るという実践を、私はまったく違和感なく、すばらしい実践として受け入れることができた。
 それは、小学校の教員として、毎年どんな学級を創りたいか子供たちと相談し決めてきた経験があったからである。その効用を知っていたからである。

 私にとって、大切なかけがえのない家族。その家族をどんな家族にしたいのか、明確にイメージすること。話し合ってそのビジョンを共有すること。そして、共有したビジョンに向かって家族みんなが歩んでいくこと。

 これらことは、私には全く当然のことに思われた。

 かくて、以前紹介したように、家族で話し合い、「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのある(信じ合える関係のある)あったかい家族」をめざすことに決めたのである。

 そして、このブログのタイトルにあるように、あったかい家族の具現をめざして日々過ごしている。

 本当に心からすばらしいと思える家族のビジョンを思い描き、それを家族みんなで共有すること。それは、家族の幸せを創り出すとても大きなポイントであると、私は思っている。

 日本の世帯数約4700万世帯のうち、家族の憲法を創っているのは、日本全国で100世帯もないかもしれない。
 しかし、多数の家族が創っているかどうかではなく、創ることで家族によい影響があるかどうかこそが、大切な基準だ。
 
 私自身は、『あったかい家族を創る』というビジョンというか憲法を創って本当によかったと思っている。

 

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◆留意点・その他:
・家族に限らず、組織のビジョンを明確にし、それをその構成員が共有することが原則である。それが明確でない会社組織は、消滅しやすく、そこが明確な会社組織は継続しやすいという。
 家族とて同じであろうと思う。


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