家族で野菜を栽培する [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:5月3日(木)の午後および5月4日(金)午前中、自宅から車で5分のところにある、70坪ばかりの我が家の土地へ行った。サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、スイカの苗植えそして枝豆の種まきをするためである。親子一緒に畑で汗を流すことは、ここ数年来の我が家の伝統である。
007.5.4 家族で野菜を栽培する意義
ーサツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、スイカの苗植えそして枝豆の種まきー
5月3日(木)の午後および5月4日(金)午前中、自宅から車で5分のところにある、70坪ばかりの我が家の土地へ行った。
ここ数年来の我が家の伝統である野菜の栽培ーサツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、スイカの苗植えそして枝豆の種まきーをするためである。
今年度は、大幅なバージョンアップ。プロの農家にの人にお願いして、畝作りをしてもらった。おかげで、畝の面積が4倍となった。
働き始めた妻は、とても手に負えないから「半分誰かに貸せない?!」と言っていたくらいである。
今年は、草取りをあまりしないですむように、黒いビニールシートでマスキングをすることにした。
これの作業に、5月3日の午後、段取りを含めて4時間を要した。疲れた。へとへとになった。めずらしく9時前に寝た。
嬉しいことに、アキコ・クニコの働きぶりに感心させられた。畝を削ってシートをかぶせる仕事を最後まであきずに一緒にやり遂げたのである。去年までのように、途中であきて遊んだり、あまり戦力にならないのではなく、かなりの戦力になったのである。
翌5月4日の午前中。サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、スイカの苗植えそして枝豆の種まきをした。
まずサツマイモの苗50本を3畝余りに植えた。黒いシートに穴を開け、穴を掘り、苗を斜めに寝かせて、土をかぶせるという作業である。最後には、水を4回ほど徹底してあげた。枯らすことが一番問題である。それには根付くまでの1週間の水やりがポイントなのだ。
次にジャガイモを5畝余り植えた。大きいモノは半分に切って、灰をつけて植えていった。目の部分を植えにすることと、20センチぐらい下に植えることがポイントである。
この20センチぐらい下に植えるというのは、農家の方から聞いたのだが、種芋の上の方に芋が出来るからだそうである。
ここで、中学校時代に学習した「ジャガイモは根ではなく、地下にだけ伸びる茎が太ったもの」という知識を思い出した。だから、上にできるわけだ。
これは、アキコは灰つけと水やり。クニコは妻や私が掘った穴に種芋を植え、土をかぶせる仕事をそれはそれは一生懸命やっていた。(ただ、ジャガイモの種芋植えでダウンした。)
その後、枝豆の種を3畝ほど蒔いた。わざと、3畝ほど残した。それは、一度に全部やると収穫も一度になるからで、時期をずらしてまた3畝ほど枝豆の種を植えるためである。
最後に、スイカとカボチャの苗を2本ずつ植えた。それぞれ一本ずつアキコ、クニコの苗としたのである。
最後にまた水やりをして、畑を後にした。
二人の子どもの成長を大きく感じた二日間であった。
さて、親子で農作業をする意義を整理してみる。
第一に、サツマイモ、ジャガイモ、枝豆……などの農作物の栽培法が分かるようになることが挙げられる。当然のことである。
それも、本に書いてあるというレベルではなく、実践的なレベルである。実際に耕し、苗を植え・種を蒔き、水をやり、草を取り……というレベルと、本で読んで知っているというレベルでは、大きな違いがあるのである。
例として適切ではないかもしれないが、株式投資のやり方を本で読んで知っているというレベルと実際にやっているレベルの違いである。
第二に、助け合いの精神、家族としての一体感を育む機会となる。言い換えれば、親子のコミュニケーションの機会となることである。
栽培法を教え、一緒に耕し、一緒に植え、一緒に草取りをし、一緒に収穫をする。作業を分担しながら、お互いが役割を果たす。そして、収穫したモノをみんなで料理し味わう。こうして家族みんなで汗を流し、収穫を祝うことが、絆を深めていくことになる。
第三に、計画性や段取り力、根気などを体を通して学ぶ機会となる。
みんなで協力し、汗を流し、一定の計画ー耕す・蒔く・育てる・収穫するーや段取りを経て、初めて収穫の喜びが得られるということ。これらを体を通して学んでいることは、大きく言えばあらゆる事業を立ち上げる際の基本を身に付けているとも言える。
日本は農耕民族であり、そのDNAをもっているはずなのだが、昨今、手っ取り早く汗をかくことなしで、果実ばかりをほしがる傾向があるように感じる。
それは、農作業に限らず、収穫まで汗をかいて作業をするという経験が不足していることにも、一因があるのかもしれない。
第四に、汗を流し野菜を育てるという経験を重ねると、野菜はスーパーで買う商品という意識から農家の人たちが苦労して大事に育てたものという意識に変わっていくはずだ。そんな意識からものを大切にするという気持ちが育っていくはずである。
第五に、新鮮な野菜を手に入れることが出来る。そして、自分たちで育てた野菜を手に入れ、それをみんなで料理し味わうことは、大変ではあるが、喜びである。
家族みんなで畑で汗を流すということ。やってみると、結構きつい。このみんなでということが我が子の助け合いを精神を育み、この大変さが我が子の根気や段取り力などを鍛えている。
このように考えて、せっかく少しばかり土地があるのだから、我が家の伝統としてしばらく継続するつもりである。
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◆キーワード:1 畑仕事 2 家族の伝統 3 共同作業・手伝い
◆留意点・その他:
・1日目の最後に、久しぶりにマクドナルドのハッピィセットを買ってあげた。作業のあとにこのような楽しみの機会をもつことは、作業を楽しくする一つのコツだと思う。
もっとも我が家の場合、マクドナルドのハンバーガーは栄養的に問題があると思っているので、去年は3,4回の利用であった。
・1日目の午前中は、商店街の祭りに親子で参加し、輪投げ、射的、ビンゴゲームなどを楽しんだ。
・2日目は帰宅後クニコがダウン。お昼は外食をして、そのまま温泉に行く予定であったが、急遽クニコの看護となった。なにせ39度2分の高熱である。私は、ニンジンジュースを作ってあげた。
(後で発熱されたようですが)畑仕事はお子さんにとって良い経験ですね。座学では得られぬ気付きの機会が多く、羨ましい環境です。以前から畑仕事など漠然と「良い経験」だろうなと思っていましたが、5か条に整理するとメリットがよりはっきりと分かりました。
by Shun (2007-05-06 21:51)
>Shunさんへ
コメントありがとうございます。
座学では得られないことだと、私も思います。
楽しさよりも、大変さの方が割合的には多いように思います。だからこそ、心を鍛えますし、楽しさも一塩で、絆も深まるのかもしれませんね。
もてる環境を活かしたいものです。
by 泉河潤一 (2007-05-07 20:04)