仕事で疲れた妻を癒やす子供たち [B4 手伝い・作業・飼育・栽培]
◆リード:夜7時頃、帰宅すると、妻は「頭が痛いの。」と言った。主婦であった妻が9年ぶりに勤め出しておよそ3週間。疲れが出たのだと思う。そんな状況を知った家族のみんなー実母、アキコ、クニコそして私ーは、それぞれに妻をいたわるように動いた。
2007.4.24 仕事で疲れた妻を癒やす子供たち
夜7時頃、帰宅後、食卓に着くと、妻は「頭が痛いの。」と言った。
私「仕事の疲れが出たんだよ。(仕事に就いたのは)9年ぶりだし、生活のペースが全く違うから。」
妻「そうかもしれないわね。」
私「熱はないの?」
妻「熱はないのよ。」
私「ゆっくり休んだ方がいいよ。」
そんな話をしているうちに、実母とクニコが七田チャイルドアカデミーから帰ってきた。この日は、クニコが隣市にある七田チャイルドアカデミーに行く日だったのだ。
クニコ「ただいま。」(2階に来た)
私「お帰り。」
こう言って、すぐに階下の実母の所へ行った。
実母「タカちゃんは、クニコの(七田チャイルドアカデミーでの)様子を聞きにこないのかい。」
私「あー、ちょっと頭が痛いと言っているから。しばらくぶりに働き出して、疲れが出たんだと思う。」(実母と妻の間をなんとか取りもとうとしている私)
実母「そうだの。」
少しして、実母が2階に手料理を持ってきた。
実母「タカちゃん、頭が痛いんだって。大丈夫? そんなときは、無理をしないで外食をすればいいんだよ。 作った料理(煮物)があるから、明日の朝あたためて使えばいいよ。」
妻「ありがとうございます。」
ごちそうさまの後。
私「よし、今日はお母さんの分の食器も運ぼうかな。」
こう言って、妻の分の茶碗や皿などを台所まで運ぶ私。
この後、頼みもしないのに、クニコは食器を洗い始めた。
私「クニコも食器を洗えるのか!?」
クニコ「うん。」
こう言って、スポンジを使いながら食器やコップを洗うクニコ。
アキコはと言えば、干してある洗濯物を取って、たたんでいた。
私「アキコ、もしかして洗濯物をたたむのは、初めてじゃないのか!?」
アキコ「違うよ。やったことあるよ。」
和室に家族四人分の布団を敷き始めた妻。これはほぼ毎日妻がしていることである。
さっと、和室に移動し、妻を手伝うアキコにクニコ。
妻「あー助かるわ。涙が出るほど嬉しい。」
私「優しい子どもたちに育って本当によかったな。」
アキコ「お母さん、まだ手伝うことない?」
「家族は助け合うもの」という価値観をもち、「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」をめざしてきた私たち夫婦であった。
そんな家族が具現できていることを感じることが出来て、本当にあったかい気持ちになれ癒やされた妻であった。
そして、そんな成長したわが子たちを見て、あったかい気持ちになり、静かな喜びに浸る私であった。
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記事1「大変なやんちゃくん」
記事2「良君の問題行動への基本方針」(すべて仮名です)
記事3「良君、入学!」
記事4「ボクはバカだから、ひまわり学級」(ひまわり学級は仮名です)
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◆キーワード:1 手伝い 2 親子の信頼関係 3 家族の憲法
◆留意点・その他:
・なぜそんな家族が具現できたか!?
1.家族の憲法として「助け合いと対話を大切にして、一人一人と心のつながりのあるあったかい家族」をめざすと宣言したこと。
2.そのめざすビジョンに向かって、例えば助け合いについて言えば、
①毎日食器の準備と片付けはみんなでする。
②野菜作り、冬囲いなど、家族みんなの共同作業を大切にする。
など、具体的に行動してきたこと。これら一つ一つの積み重ねではないかと思う。
いい娘さんたちですね。
こちらも癒されました。
by (2007-04-26 14:44)
>とばおハムさんへ
コメントありがとうございます。
「こちらも癒やされた」そうで、よかったです。
かしこくも育って欲しいし、健康にも育って欲しい。
そして、何より思いやりのあるあたたかい(心をもった)子に育って欲しいと願っていたので、本当に嬉しかったです。
by 泉河潤一 (2007-04-26 20:07)
本当に心の優しいお子さん達ですね☆
by Apple-smile (2007-04-27 23:44)
>Apple-smile さんへ
コメント&niceありがとうございます。
本当に優しく育ってくれて嬉しいです。
Apple-smile さんも、子どもの頃(今も)優しかったでしょう。
by 泉河潤一 (2007-05-01 20:30)