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聞き方のマナーを躾ける! [B1 しつけ:あいさつ・感謝他]

◆リード:最近夕食時など、我が子に「また楽しいお話をして!」とせがまれている。つい先日もせがまれた。それではということで、お話をしようとすると、アキコもクニコもよそ見をしたり、話したりしている。そこで……。

2007.2.2    検索HP『家族の広場』へ

聞き方のマナーを躾ける!

 最近夕食時など、我が子に「また楽しいお話をして!」とせがまれている。
 イソップ物語の中のメジャーでない話をしたり(妻も知らなかった)、タルムードの中の話をしたり、実母から私が小学生の頃に聞いた民話などの話をしてきた。

 1月30日(火)夕食を囲んで1日のグッド&ニューについての発表が終わった後、例によって、アキコとクニコのお話リクエストが始まった。

アキコ・クニコ「ねえお父さん、また楽しいお話して。 ねえ、して~。」
私(困ったな~そうそう毎日毎日ネタがないんだよな~。)
 こう思いつつも、そのときふと思い出した話をしようとした。

 ところが、アキコとクニコを見ると、アキコはいすから降りて本を取ろうとしていた。クニコはよそ見をして、隣の妻に笑いながら話しかけていた。要するに、私に楽しいお話をリクエストしながら、こちらを注目していないのである。

私「アキコ、クニコ、お父さんにお話しして欲しいんだろう。だったら、ちゃんとこっちを見て聞かなきゃだめじゃないか!」

 そう言って叱ると、アキコ、クニコはちゃんとこちらを注目した。

 その様子を確かめて、私はタルムード版「人生万事塞翁が馬」の話をした。


「ある男の人がロバと犬とランプをもって旅をしていたんだよ。男はそのどれも大切にしていたんだ。夜になったので、男は、テントを張って寝ることにしたんだ。まだ寝るには早い時間だったから、ランプに火をつけて少し本を読み始めたんだ。すると、急に強い風が吹いてきて、ランプが消えたんだ。そこで、男はしかたなく寝たんだね。 ところが、夜の間に、狐が来て連れていた犬を殺したんだ。さらに、ライオンが来て、ロバも食べられたんだ。 朝になって、それに気付いた男は、「なんて不幸なんだ!」と思いつつ、ランプをもって、一人で旅を続けたんだよ。 ところが、すぐ近くの村に来ると、人がまったくいないんだよ。なんと、昨日の夜、悪いドロボウが来て、みんなを殺して宝物を奪っていったんだ!
 もしランプが消えていなかったら、犬が生きていたら、どうなったと思う。 『あっ、明かりがあるぞ。人がいる。』ということになって、その男もその悪いドロボウたちにきっと見つかっただろうね。犬が生きていたら、犬がほえてドロボウたちに見つかっただろう。ロバもきっと騒いだだろう。大切な犬やロバを失ったおかげで、男は命が助かったんだよ。」 

 子供たちは、ふむふむと楽しそうに聞いていた。

 話し終わると、
アキコ・クニコ「もっと話して~!」
ときた。

 こちらもそうそうネタはない。また次ということで、話は止め、少ししてトランプとなった。

 さて、マークス寿子『ふにゃふにゃになった日本人』に(108ページから110ページ)次の記述がある。


「……いま家庭で、親が子どもに話しかけている最中に、子どもがよそ見をしたり、ほかのことに気をとられたり、ひどいときにはテレビに見入ってしまうということがしばしば起こっている。そんなことが家庭のなかであたりまえになっていれば、当然、学校で先生が話をしているときに、よそ見をしていたり、聞かないでいたり、何かほかのおもしろそうなことをしていてもかまわないと子どもが思うようになるには無理からぬことである。
 だから、親が子どもに話しかけているときに子どもがちゃんと聞いていなかったら、ちゃんと聞いていなさいと叱り、もし聞いていなさいと言っても聞かなければ、ちゃんと聞くまでテレビを見させないとか、ゲームをさせないとか、親が断固とした態度で子どもにしつけをする必要があるのである。そうしてしつけを受けていない子どもが三十人も四十人もひとつのクラスに集まれば、学級崩壊と呼ぼうと何と呼ぼうとかまわないが、ひとつのクラスがクラスとしてまとまらないのは当然である。
 先生や親や大人が話しかけているときは、それをちゃんと聞く。そのあとで、自分の意見を言ってもいい、許可されたら意見を言うというのは、学校生活の基本的なルールであって、それは、学校へ入る前に親が教えておくべきことなのである。家で子どもにそうしたしつけをしないで、好き勝手にさせることが個性的なのだとか、面倒くさいから注意をしないでおこうと親が思っていれば、子どもは学校生活を嫌ったり、なじまなくなる……」
(マークス寿子『ふにゃふにゃになった日本人』草思社より引用)


 聞けない子ども、自己チューの子どもが増えている。それは、学校現場にいて顕著に感じることである。そうした子ども(親も)への指導に、教師のものすごいエネルギーが取られている。(本記事の主題ではないので深入りはしない。)

 問題は、そうした聞けない子ども、自己チューの子どもは、親の育て方によってそうなったのであり、親の責任だということである。

 人の話をちゃんと聞くという躾けひとつをとっても、家庭の中でまずしっかりと躾けるべきことだと、私も考えている。
 それは親の責任だと、私は思うし、しっかりと躾ける決意である。

 

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【関連記事】あったかい家族日記「家族の団らんで大切なこと」

「『優しい』だけでなく『敬』がなければ!」

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◆キーワード:1 親の責任  2 しつけ 3 人の話を聞ける子にする

◆留意点・その他:
※ 後ほど加筆予定


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コメント 4

hasebow

おっしゃる通りです。
親として今日から心がけます。
by hasebow (2007-02-02 14:47) 

dangochan

・・・子供というか 私のコトのようで ドキっ
子供の話 手を止めて聞ける時は 
ちゃんと話を聞こうっと 早速実践しますネ
 
by dangochan (2007-02-02 20:35) 

泉河潤一

>はせじいさんへ
子どもの姿は親の姿の反映です。

親として、しっかりと我が子を育てていきたいですね。
by 泉河潤一 (2007-02-10 15:52) 

泉河潤一

> dangochanさんへ
そうなんです。親がまずしっかり聞くというお手本を示す必要がありますね。

私も意識してそうするように心がけてきました。だんだん習慣なると、自然とできるようになります。

ただ、私はまだ時折、妻に注意されることもあります。
by 泉河潤一 (2007-02-10 15:57) 

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