SSブログ

家族の団らんで大切なこと [J1 親子の会話・信頼関係]

◆リード:夕食を囲んでの会話を我が家では、グッド&ニュー(1日のよかったこと、ニュースとなるようなこと、困っていること等)という形式でずっと行っている。いろいろ省略されている(舌足らずの)話を質問で補っている。言いっぱなしで質問に答えないのは、ルール・マナー違反(誠意がない)として、注意される。

2006.11.11   検索HP『家族の広場』へ

家族の団らんで大切なこと

 昨夜いつものように、夕食を囲んで「グッド&ニュー」(1日のよかったこと、ニュースとなるようなこと、困っていること等を話す場)が始まった。

 「いただきます。」の直後、「クニコが先」、「アキコが先」といつも争うように、「グッド&ニュー」始まる。
 
クニコ「クニコのグッドはね、保育園で遊んだこと。」
私「何をして遊んだの?」
クニコ「おうちごっこ。」(友達同士で、お母さん役、お父さん役、子供役となり、役割演技をして楽しむ遊び。)

私「誰とおうちごっこをしたの?」
クニコ「AちゃんとBちゃん。」

私「ふ~ん、クニコは今回何の役をしたの?」
クニコ「お母さん役だよ。」(うれしそうに言う。)

私「楽しかったんだね。」
クニコ「うん!」

 こんな感じでやり取りをする。クニコもアキコも、舌足らずで省略が多いものだから、5W1H(いつ、どこで、だれが、なぜ、何を、どのようにしたか)の視点で質問をすることになる。これで、およそ「したこと」(事実)がわかる。

 合わせて、そのときの「気持ち」を聞くことになる。これは、直接「どんな気持ちだったの?」と聞くときもあるし、発表の様子から「楽しかったんだな。」とか「悲しかったんだな。」と判断することもある。

 さて、アキコもクニコも何回かグッドを発表した後、食べ終わったアキコは食卓からおりて、テーブルの脇に腰をおろした。そして、何か本を取り出しかけた。

妻「アキコ、Cちゃんが山に登った時、夕日を見たの?」(文化の日に、我が家はある温泉から日本海に沈む夕日を見ていたのだが、同じ日に同級生のCちゃんは近くの山を登っていたというアキコの話への質問)
アキコ「……。」(返事がない。お母さんの質問を聞いていない。)

私「アキコ、お母さんが『Cちゃんが山に登った時、夕日を見たの』かって?」
アキコ「……。」

私「アキコ、お母さんが『Cちゃんが山に登った時、夕日を見たの』かって?」(繰り返す。)
アキコ「……。」

 今度は質問されていることが分かっているはずだが、あい変わらず返事がない。

私「お母さん聞いているんだから、ちゃんと答えないとだめだろ! 夕日を見たとか見ないとか、知らないとか……。」
アキコ「知っている。」

私「知っているんだったら、ちゃんと答えなきゃダメだよ。」
アキコ(涙ぐむ。)
クニコ「お父さん、叱りすぎだよ。」


 言いっぱなしで質問に答えない(られない)のは、ちゃんと聞いていない証拠である。ルール違反、マナー違反である。当然、注意の対象となる。

 


 親には叱る責任があり、子供には叱られる権利がある。

 


 「まっいいか。」と甘く見ることは、我が子のよくない行動を容認することであり、決してよいことではないと思っている。


 

※ サイドバー「心にしみた言葉」を更新しました。

【関連記事】あったかい家族日記「クニコを本気で叱った日!」

「『優しい』だけでなく『敬』がなければ!」

かったらnice! ブログを書く意欲はあなたのnice!に支えられています。ーonly nice!  commentは、気のすすむままにー

  nice!を戴くことは、とても励みになっています。よかったらnice!をお願いします。

◆キーワード:1 夕食時の会話とマナー   2 家族の伝統・システム  3 叱る

◆留意点・その他:
・夕食時の会話において、相手の話をちゃんと聞くというのは、私も同じである。時折注意されることがある。

アキコ「お父さん、ちゃんと聞いているの!?」
妻「お父さん、よく聞いていないみたいだよ。」
私「あ~ごめん、ごめん。」あるいは「ちゃんと聞いてるぞ!」

・齋藤孝氏は、『家族力』(マガジンハウス1200円)の中で、「普通子どもは中学生以降になると、親と積極的に会話する努力はしないもの」として、「家族との会話を義務とする」という項目で、次のように書いている。

「親は子供に対して『最近、学校はどう?』と訊ねたときに『別に』とか『普通』と答えたとすると、それは会話ではありません。そこで、親としてはそれを会話拒否の態度とみなし、自分がされたときのことを考えてごらんなさいと諭すべきです。
『お母さん、ごはん作って』と頼んだときに、『別に』『勝手にやれば』と言われたらどういう気持ちになるのか。そういう話をして、子どもが親に依存している立場であることを教えます。
 お金が欲しいといわれても、『そんなの関係ない。個人個人でやって』と、父親が拒否したら子どもはどうなるのか。そうなると、家族が成り立たなくなることをきちんと説明すべきです。
 一般社会では、普通そんな勝手は許されない。たしかに家族は助け合って暮らす関係だから、かなりの依存は許される。しかし会話の拒否権までは認められない。子どもに、そうきちんと釘をさすべきです。
 自分の部屋にいるときでも、親が声をかけたら必ず出てこなくてはいけない、あるいは子どもの部屋の鍵は基本的にはかけないというルールをつくっておいたほうがいいのです。
 会話は、社会に参加するための最低限のルールです。最近は、この最低限のルールが守られていない子どもが目立っています。会話は、したい人がすればいいと思っていたら大間違いです」(同書18ページから19ページ)

 齋藤孝氏のこの考えに基本的に賛成である。
 会話は基本的に楽しいことだと思うが、きちんと受け答えをすることはルールであり、マナーであろう。小さいときから、きちんとしつけておきたい


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:育児

nice! 3

コメント 2

miyu

これは、私もよく言いますね~。
「ちゃんと答えなさいよ。ただ一言返すだけでしょ。
ママすごくいやな気持ちする。~だって、返事をママがしないと嫌がるでしょ。」
って。
斎藤孝さんのお話、参考になりました。
by miyu (2006-11-12 19:31) 

泉河潤一

>miyuさんへ
きちっと会話するということ。毎日のことだけに、大切だと思っています。


先日親業のインストラクターによる講演を聞いたのですが、「12年前に愛知県西尾市で、いじめを苦に命を絶った大河内清輝君の父、祥晴さんは、『息子がこんな大変なことになっていたとは知らなかった。』と言って深く反省した。」のだそうです。そして、息子にしてあげられなかった分、同じようにいじめられている子の相談に乗っているのだそうです。

いじめなど困っているときに相談される親でありたいと思います。それには、日々のコミュニケーションの積み重ねが大切だと思っています。
by 泉河潤一 (2006-11-19 08:41) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0