出勤時の見送りの伝統を守る! [E5 ユニークな伝統]
◆リード:我が家では私が出勤する際、妻と二人の娘が見送り、ハグすることが伝統になっている。最近、ハグした後に離れて遠くで見送ったり、どちらが先にお父さんとハグするかでもめたりしていた。お父さんにとって、とっても大切な時間であることを話して、もとの落ち着いた心地のよい時間に戻した。
2006.9.15 検索HP『家族の広場』へ
出勤時の見送りの伝統を守る!
我が家では私が出勤する際、妻と二人の娘が見送り、ハグすることが伝統になっている。
これは、少なくとも長女が入園する前から(おそらくは結婚してほどなく始まった)の大切な伝統である。
以前、娘の二人のうちどちらが先にお父さんとハグするか、争っていたことがあった。曜日を決めて順番に先にすることで、もめることがほとんどなくなった。
ところが、最近またもめ始めた。さらに、子供たち二人が、ハグした後そのまま玄関に残って見送らないで、階段のところで遠くから見送る姿が見られた。(私が出勤したらすぐに2階へ戻り、朝ご飯の続きを食べようという意図である。我が子の関心は、今の見送りというよりも、朝食の続きに向いている。)
今週のはじめにまずクニコが一人遠くにいた。それを注意していたアキコが翌日は遠く階段のところにいて見送っていた。(妻は通常通りである。)
私「まったくあんな遠くから見送って……。」
妻「二人は、2階で(あいさつすれば)いいんじゃない。玄関に来ると、言い合ったりしてうるさいし……。」(妻は、実母が朝まだ寝ているので、起こしやしないかと心配している。)
私「だめ!」
翌朝の朝食の前、二人が食卓に着いたところで、こう言った。
私「アキコ、クニコ、お父さんが働いているから、ごはんが食べられるんだよね。」
アキコ・クニコ(うなずく。)
私「お父さんは、毎朝アキコとクニコが玄関で見送ってくれることをとっても楽しみにしているんだよ。今日も元気で仕事をがんばる気になるんだよ。 それに、お父さんは途中で交通事故で死ぬかもしれないよ。生きて帰ってこないかもしれないよ。 アキコやクニコも事故にあって死ぬかもしれないよ。そしたら、お父さんが帰ってきたら、もう(生きて)会えないかもしれないんだよ。 だから、見送るときはしっかり玄関で見送ってね。」
アキコ・クニコ(うなずく。)
私「それから、朝玄関で言い合ったりしてうるさくすると、あーちゃん(実母)が起きるかもしれないから、静かにしているんだよ。わかったかい。」
アキコ・クニコ「うん。」
さて、その日からまた以前のように、玄関でハグをし、子供たちはそのまま玄関で見送っている。それも静かに。
私は、その心地よいひとときから、エネルギーをもらって仕事に出かけている。
伝統は、それを創ろうとする意思があって初めて始まり、それを継続しようとする意思があって初めて継続する。
見送り出迎えの伝統は、ずっと継続させたいと思っている。
【関連記事】あったかい家族日記「出勤時と帰宅時の我が家の伝統」
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◆留意点・その他:
ファーザーさんはとても厳格な父親なのかとおもっていたので
ちょっと意外でした(´ー`) ウフフ
うちも毎朝同じです。息子がよく「僕にだけお父さんがだっこしなかったよ」と
まだまだすねてます(*^^*) フフ
いくつまでやってくれるかわからないけど
できるだけ長い間そうしていきたいですよね~(^^ )ルン♪
by ともれいっち (2006-09-15 10:11)
うちでは朝主人が出発するときにハグですが、娘が起きているときには、
一緒に三つ指をついてお見送りしています。いや、厳しくやっているわけでは
なくて、大河ドラマ遊びの延長で、「行ってらっしゃいませ~(笑)」という感じ
です。最初は驚いていた主人も、今ではまんざらでもない様子で「うむ」と
受けてくれます(笑)。
やり方がいいのか悪いのかわかりませんが、とにかく玄関へ出て、お見送りと
お出迎えができるように、私も伝統にしていけたらいいなと思いました。
娘たちがもう少し大きくなったら、ファーザーさんのように、「お父さんが働いて
いるから~」という解説のお話をできたらいいな~と思います。
by (2006-09-15 16:43)
>ともれいっちさんへ
「とても厳格な父親」ですか。う~ん、そんなことないんですけどね。
ただ、あったかい家族を創ろうと決意した父親であり、こんな子どもに育てたいというビジョンをもち、積極的に子育てに関わろうと思っています。そういう意味では、父親不在とは対極にある父親であるとは思います。
厳格な空気よりも丸い空気、あたたかい空気が好きですよ。
だから、ハグの伝統はずっと継続したいですね。
by 泉河潤一 (2006-09-17 21:49)
>とどようこさんへ
「玄関へ出て、お見送りとお出迎え」の伝統とはすばらしいと思いますね。
まんざらでもないご主人の様子が浮かぶようです。
そうして大切に扱ってもらえると、「与えるものが受け取るもの」ですから、きっとご主人も奥様である「ようこ」さんを大切に扱うと思いますよ。
by 泉河潤一 (2006-09-17 21:54)