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親の立ち振る舞いは、我が子に伝播する [D6 親が教える・その他]

◆リード:子どもは親の立ち振る舞いを見、小さいときほどそれを無批判に受け入れていく。窓の開け閉めから部屋の美観、お金の使い方までその影響は大きい。その辺りを自覚してよいものを伝えていきたい。 <対象>~幼・小~。

2006.8.26親の立ち振る舞いは、我が子に伝播する

 一昨日書斎に入ると、窓が閉まっている。しかも鍵までかかっていた。2階にある我が書斎に鍵をかけることは、私はまずない。
 おかしいと思った私は、妻に聞いた。

私「誰だい、ここの窓を閉めたのは?」
妻「アキコなんだわ。」
私「アキコか、う~ん。鍵までかけてるんだな。(私はいつもかけないのに)」
妻「私がいつも(2階でも)鍵をかけているからだわ。」
私「なるほど……。」

 親(特に母親)の影響は大きい。「2階でも鍵をかけるんだよ。危ないからね。」と取り立てて教えたわけでもないのに、こうである。
 子どもは親の立ち振る舞いを見て、とりわけ小さいうちはそれを是として受け入れていくわけである。モデリングというより、刷り込み(imprinting)に近いかもしれない。

 振り返ってみれば、私のお金の使い方もそうである。
 我が家は決して裕福ではなかったが、私は、本屋(学習書など)ではつけでいくらでも買うことができた。だから、大人になった今でも、本やセミナーなど、万単位でもさして抵抗なく買うことができる。
 ところが、洋服となると1万円はもちろん、5千円でも抵抗感が生じる。いつも冬のセーターは冬の終わりに買うというように、割引でないとまず買えない。これも親がそうだった(割引で買っていた)からである。

 実母は、孫についてその辺りをうるさいくらいに気遣っている。

実母「家に合わない、安物のミラー(私が学生時代にアパートで使っていたもの)なんて部屋に置いておくんじゃないよ。アキコによくない。」

実母「アキコの部屋には、ちゃんとよいカーテンを付けてきれいにしておきなさい。汚いのに慣れさせてはいけない。」(私は、カーテンなんていらない あるいは 使い古しのものでよいと考えていた。)

 小さいときに触れたことが体に染みついてしまうことを、実母は体験的に知っているのだろう。

 親が意識しようとしまいと、親の立ち振る舞いは(身の回りの環境も)、子どもにー小さいときなら無批判にー伝播する。これを「子どもは親の背中を見て育つ」という。

 できるだけよいものを伝えたいと思っている。

【関連記事】あったかい家族日記

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※ 2006/08/26 今日初めてgoogleで「家族日記」という検索語で検索するとトップに表示された。うれしかった。


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ニンニン

うちの息子はもうすぐ3歳になりますが、まさに、「親の背中を見て・・・」ということを体感しています。
特に言葉遣いは、いつの間にか覚えて真似するようになっていますから、意識してきれいな話し方をしなければいけませんね!
by ニンニン (2006-08-26 16:50) 

ゆうこりん

こんにちは。いつも内容の濃い充実した記事を拝見し、ファーザーさんの
「親業」の真摯さに、我が身をいつも振り返っております。
お母様の仰る「汚いのに慣れさせてはいけない」ということ、
まさにその通りだと思いました。
整理整頓・インテリアなどの身のまわりのことだけでなく、
言葉使いや、振る舞いなども、親や周囲の雰囲気に染まってしまうことも
あるでしょう。日常にあふれるものは、良い影響だけではないこともあります。
そういった意味でも、まだ今の時期(せめて小学生までは)にはテレビや
マスメディアも取捨選択する必要があると思います。
普段身につけている衣類や持ち物に対しても、子供だから・・と
キャラクターものにせず、どなたにお会いしても恥ずかしくない
TPOをわきまえたものを、幼い時から与えるようにしています。
洋服の組み合わせ、インテリア、言葉使い、振る舞い・・・
一朝一夕には身につかないものは、幼い時から徐々に学んで欲しいと
思っています。
by ゆうこりん (2006-08-26 17:26) 

泉河潤一

>ニンニンさんへ
その通りです。なんていっても、母国語を英語でマザータング(母の舌)というぐらいですから。

しばらく田舎の祖父母に子どもを預けたら、アクセントが方言なまりになったという事例も、本で読んだことがあります。

「馬鹿」「アホ」などの汚い言葉遣いは、我が家でも厳禁ですね。
by 泉河潤一 (2006-08-26 21:40) 

泉河潤一

>ゆうこりんさんへ
私もゆうこりんさんのブログへおじゃまし、参考にさせていただいています。

ゆうこりんさんがコメントされていることが、「育ち」ということなのだと思います。

これだけ周囲の環境が悪化し、教育力が低下(地域の教育力の低下、テレビの質の低下?……)してくると、家庭は癒しの場であると同時に、防波堤・フィルターの役割を果たすことがとても重要になってくると思います。

私は15歳、中学卒業までは親の強い影響のもとにあると考えています。小さいほど、親の影響は大きいでしょう。その間が子育ての勝負だと思っています。
by 泉河潤一 (2006-08-26 21:47) 

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