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わがままな父親を演じる [B3 しつけ:マナー・その他]

2006.8.19 わがままな父親を演じる

 18日(金)のお昼のことである。この日は、夏季休暇を取って仕事をお休みし、大掃除をしていた。

 お昼近くになり、アキコと妻は、近くのパン屋にパンを買いに行った。クニコは保育園である。

 アキコと妻が帰ってきて、さっそく昼食となった。

アキコ「アキコは、ピカチューのパンなんだ。 そして、このアンパンはお母さんの。」(こう言って食卓の上に買って来たばかりのパンを広げた。)

私「お父さんのパンはどうなってる?」

アキコ「お父さんのはね、フレンチトースト。」

私「フレンチトーストか。」(この間、甲子高原のコテージでアキコが作ったやつだな。)

アキコ「アキコも半分もらうけどね。」

私「なんでー、アキコばっかりずるい! お父さんもピカチューの菓子パンもほしい!」

アキコ「やだ~! これアキコのだもの。」

私「なんで、アキコばっかり二つなんだ! お父さんはフレンチトースト1枚。アキコもピカチューのパン1枚ならわかるよ。 アキコはピカチューのパンを全部もらったうえに、フレンチトーストも半分もらうんだろ。そんなのずるい! お父さんにもピカチューの菓子パンを半分くれよ!」

アキコ「じゃ、耳のところだけ。」(しょうがないなと困ったふうに)

私「耳だけじゃだめだ! 耳にはクリームが入っていないじゃないか!」

アキコ「……。」(べそをかき始めている。)

妻「お父さんは、甘い食べ物に目がないんだよ。 食べ物の恨みはこわいよ。」

私「そうなんだよ。 じゃあ、(ピカチューの)目の辺りも入れて三分の一ぐらいでいいよ。少しアンパンもらうから。」

アキコ「わかったよ。」(ナイフで切る。)

私「そうそう。」

妻(このやり取りを見ながら半ばあきれ、半ばお父さんは甘いものには目がないんだからと思っている。※ 私の憶測。)

アキコ「こんなにお父さんがほしいと言うとは思わなかった。」

 この後、食パンにバターにぬったり、チーズをのせたりして食べた。

 さて、日常の些細な一コマなのだが、軽くない問題を含んでいると、私は思っている。

 アキコは自分中心、自分が一番食べたいカスタードクリームの入ったピカチューの菓子パンを自分一人で食べようと思って買ってもらい、二番目に食べたいフレンチトーストをお父さんと自分用に買ってもらった。

 大方の家庭(の親)は、かわいい我が子の希望通りにしているのだはないだろうか。

 私も我が子はかわいいが、家族は共同体だと思っている。自分のことばかりでなく、お互いに家族みんなのことを考えて行動するのが、家族だということだ。

 この場合、0ではないが、アキコの中にあまりお父さんのことは入っていないように見て取れた。自分中心という感じで、しかもそれが当然という感じである。

 だから、わざと強くアピールしたのである。

 実を言えば、アキコに全部あげても、親としてはうれしいのである。アキコの喜ぶ顔が見れるから。

 しかし、家族のことも考えるアキコに育ってほしかったので、わざと強くアピールしたのである。それに、甘いものは大好きで、本当にほしいし……。

 公平にしないと不満が生じることを学んだアキコは、今後同じような場面が生じた場合、お父さんのことももっとよく考えるだろう。(「お父さんは、甘いパンが好きだから、お父さんの分も買っておこう。」というように。)そうでないと、相手の不満が爆発したり、自分のものから取られたりするから。

 家族全体のことを考えられるようにする。これが本当のねらいである。

 似たような場面は、学校でも生じるし、将来社会でも間違いなく生じるのである。その中で、自分中心ではなくそのグループ全体のことを考えられるように、躾けているのである。
 家族の中で、みんなのことを考えられる子は、学校でもその他の集団でもできるはずである。

 まだまだ自分中心で考えるこのが多いアキコだが、少しずつ躾けていくつもりである。時にはわがままな父親を演じながら。

 【追記】 数日後、全く同じ状況が生じた。つまり、私が家にいてアキコと妻がパン屋にいくという状況である。帰宅後……

アキコ「アキコとお父さんは、まずサンドイッチ(卵とサラダ一つずつ入っている)、お父さんはサラダでいいでしょう。」

私「いいよ。(その通り)」

アキコ「あと、このパンを半分ずつ(甘いシホンケーキのような菓子パン)。」

私「おいしそう!」

 今度は、アキコははじめからお父さんと半分ずつにするつもりで買ってきた。私への心配りが十分あったのである。妻にどうしたのか聞いてみた。妻曰く「またお父さんに何か言われるよ。」と一言、言ったそうである。私はと言えば、アキコがお父さんのことも考えながら買ってきてくれたので、うれしかった。以前、「自分が先、自分が一番! という子に育てない」にも書いたが、大切な問題を含んでいると思う。
 

【関連記事】あったかい家族日記「自分が先、自分が一番! という子にそだてない」

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