★よい本を見つける眼の磨き方 192号 [C1 読書]
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2006.5.16 ★よい本を見つける眼の磨き方 192号
絵本の読み聞かせで、次のうちどちらが大切か?
①読み聞かせ方ー朗読の技術ー
②絵本の内容
もちろん、どちらも大切である。
料理にたとえると、①が料理の技術で、②が食材 に当たるだろうか。
「材料七分に腕三分」という言葉がある。食材の大切さを強調した言葉である。
絵本の読み聞かせの場合も、私は、これが当てはまると考えている。大切なことは、まずよい絵本を選ぶことである。
いくら腕のよいコックでも、材料がよくないとその力を発揮できないように、いくら読み方がうまくても、絵本の内容がよくないとだめである。
逆に腕のよいコックが食材の力を知っており、よい食材の見分け方を知っている。
では、よい絵本をどうやって見分けるか。
産まれてまだ何ヶ月かの、初めての我が子を前にして、私は、「読書好きにしたい!」と思った。しかし、そうした強い願いがあったものの、どんな本を与えたらよいのかよくわからなかったというのが正直なところだ。つまり、本当にまだ幼い子供にとっての良い絵本の見分け方を知らなかったのである。
そこで、どうしたか。
ほるぶの「めだかコース全58冊 67,319円」、そして「ひよこコース全46冊 62,125円」をど~んと買い与えたのだった!(この金額、決断がいった!)
つまり、絵本選びのプロ中のプロ達が、その発達段階にふさわしく興味のもてるもので、かつ心の成長を促すよい絵本であるとして、選び抜いたものをそのまま買い与えたのである。
値は張ったが、非常に価値ある投資(決断)だったと、今にしてしみじみ思う。
おかげで、子供たちは読書環境に恵まれ本好きになったばかりでなく、親の私も、乳幼児期の絵本の選択眼、見分け方が磨かれたのである。
簡単なよい本の見つけ方として、以前に本ブログでも紹介した「芋づる式読書」をしていった。たとえば、『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社、わかやまけん)がよい絵本だと感じたら(子供が喜んで読んでいて、内容的にもよい)、めだかコースにはない、わかやまけんさんの他の絵本を買い与えるという具合である。
繰り返し繰り返し同じ絵本を読んであげ、どっぷりとその絵本シリーズに浸るうちに、同じ作者でなくても、よい絵本が感覚としてわかるようになってきた。
ここが大事なポイントだ!
骨董品を鑑定する人を育てるには、まず本物のよいものだけ繰り返し繰り返し見せる・触れさせるそうである。そうしていくと、本物でないものがくると、感覚でわかるそうである。
絵本も同じだと思う。プロ中のプロたちが選んだよい本に触れていくうちに、シリーズにない他の本でも感覚としてよい本だとわかるようになっていく。
私は、こうして絵本の選択眼、見分け方を磨いていった。
おそらく、子供たち自身もそうであろう。
我が家では、2週間に一度、図書館に本を借りに行くが、子供たち自身で5冊選ぶ。その時の本の選び方に反映されているのは間違いない。
さて、最近(といっても1年生から)アキコは、『かいけつゾロリ』シリーズをよく借りてきて、楽しんでいる。私も学校で子供たちの希望に応じて何冊も読み聞かせてあげたが、たしかにおもしろい。アキコが「おもしろい!」というのもよくわかる。
私としては、他にもっとよい本がないかと探している。めだかコース、ひよこコースで磨いた感覚は、乳幼児期のよい絵本の感覚だ。
仕事上、ある程度の小学生向けのよい本の選択眼はあるつもりだが、ここらで小学校中学年向けのコースを買ってみるものいいなと、最近思っている。
そして、小学生向けのよい本の感覚を学びたいと思っている。
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子供のために良い本を・・・その考えにすごく共鳴します。
私の場合(といっても先輩であるファーザーさんに言うことでは
ありませんが)子供の頃に親がいろんな本を与えてくれ、
小さい時は毎晩読み聞かせをしてもらったお陰で私は中学生の頃、
市の読書感想文コンクールで賞をもらったり、作文を学年代表として
コンクールに出品してもらったことがあり、とても両親に感謝してるので
今はそれを子供に実践中です。
特に下の息子は耳が聞こえないので本好きになることで
日本語の獲得が楽になる、という先輩や先生方の言葉を聞き、
手話を使いながら絵本を読み聞かせする毎日です。
私の絵本の選び方は割とシンプルで自分が子供の頃、良かったと思う絵本を
中心に選んでいます。・・・だって30年(歳がバレますネ・・・)近く
読まれている本ってやはり名作だと思うんです。
また、家の近くにとてもいい絵本(子供の本)専門店があり、
最近の本を買う時はそこでアドバイスを受け、買うことにしています。
話は飛びますが、「わかやまけん」さんのこぐまちゃんの本はいい本ですよね。
私が子供の頃、大好きで子供たちも一時期一番大好きな本でした。
すみません、長いコメントになってしまいました・・・。
by りうりうめめの母 (2006-05-16 19:36)
>りうりうめめの母さんへ
長いコメントありがとうございました。
自分が親にしてもらったよいことは、自分の子供にもしてあげたい。そうして、家族の伝統というものは、引き継がれていくのだと思います。
私も自分が読んで面白かったと思う本は、自分の子供にも読ませたいですね。むしろ子供の頃よりも、大人になったら読んで欲しい本の方がたくさんあります。なぜなら、子供の頃よりも大人になってからの方が断然たくさん本を読んだから。小学生の頃は、あまり本は読みませんでしたね、残念ながら。
絵本の専門店というは、いいですね。そんなお店が近くにあったら、私もアドバイスを受けたいですね。
あと、年齢的には先輩かもしれませんが、育児についてはお互いに学びあいたいです。私も、いろいろ教えていただきたいと思います。
by 泉河潤一 (2006-05-20 11:25)
ファーザーさん、コメント、nice!ありがとうございました。実はコメントいただく前に、タイトルに興味を持ったので、すでにお邪魔しておりました。すごく、熱心に家族のことを考えているすごいお父さんがおられるものだなと、感心しておりました。ファーザーさんも、何かおもしろそうな本がありましたら、ぜひご紹介ください。
by ヤクルトおじさん (2006-10-09 00:16)
こんにちは。
>繰り返し繰り返し同じ絵本を読んであげ、どっぷりとその絵本シリーズに浸るうちに、同じ作者でなくても、よい絵本が感覚としてわかるようになってきた。
これは、なるほどと思いました。
「よい絵本」の根本的なものを身体で感じることができるようになるということでしょうか。
感覚として、「あ、これはいいな」と直感できるってことですよね。
ちょっと違う話かもしれませんが。私は音楽を聞くことが好きで、よく音楽雑誌を見て好みのものがないか探します。
そのとき、ジャケットを見ただけで、「あ、これはいいだろうな」っていうことが、なんとなく分かります。
その感覚に近いのかなって、勝手ながら思いました。
by サラサラ (2009-12-21 20:33)
>ヤクルトおじさんへ
コメントありがとうございます。
コメントに気づかず、返信していませんでした。
親向けの本で最近ためになった本は『発達障害のペアレント・トレーニング実践マニュアル』ですね。
by ファーザー (2009-12-24 05:47)
>サラサラ さんへ
コメント&ご訪問ありがとうございました。
おそらく「その感覚に近い」のだと思います。
学ぶは「まねぶ」からきたそうですが、やっぱりよいものに触れ、まねることが一番成長が速いと思います。
読書については、下のトラックバックされた記事も参考になると思います。
by ファーザー (2009-12-24 05:51)