親子の絆をつくる『10分間遊びタイム』 189号 [A1 日々のふれあい]
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2006.5.13 親子の絆をつくる『10分間遊びタイム』 189号
4月は忙しい。職員の転出入があり、新しい子供たちとの出会いがある。年度初めの様々な仕事をこなさなければならない。当然、疲れた状態で帰宅することになる。
4月はそんな日が続いた。
アキコ「お父さん、遊ぼう!」
私「いや~、お父さん疲れた。今日はダメ。」
アキコ「お父さん、遊ぼう!」
私「いや~、今はダメ。後で。」(「後で。」とは言ったものの、結局そのまま遊ばない。)
アキコ「お父さん、遊ぼう! 『かくれんぼ』しよう!」
私「お父さん、『かくれんぼ』なんかしたくないよ。」
アキコ「じゃ、『だるまさんがころんだ』しよう!」
私「じゃ、ちょっとだけしよう。」
本当にほんの少しだけやって、「もうおしまい!」と私。
へとへとに疲れてしまうと、どうしても「何より一人でゆっくりしたい」となる。我が子とのかかわりですら、かかわりを大事にしなきゃと思いつつも、「ちょっと待って。」となってしまう。
そんな日が続いたのだが、一方の心(私の中のあるパート)は「これではいけない!」とささやいていた。
このままつれなくしていると、我が娘たちは、「お父さんは、ちっとも遊んでくれない。」という不満や、「アキコ(クニコ)と遊ぶのは、好きじゃないんだ。」という不信を持つ。さらにそんな状態が続くと、「お父さんには期待できない。」→「もう誘わない。」→「別な遊び相手を見つけよう!」となるだろう。
たとえとしては不適切かもしれないが、ちょうど、つれなくしている彼の対応に不満・不信をもった女性が、彼と別れて別な男性のもとに走るという感じだろうか。
未来のタイムラインを読んだとき、こんなふうに見えた。
それに、職場(学校)では、どんなに疲れていても、自分から「Aさん、今度は一緒に○○しようか。」と遊びに誘ったり、「ねえ、遊んで。」と言われれば、(疲れていても)笑顔で「よし、じゃあ○遊びをしようか。」となるのに、我が子に対してこのままでいいのか!?
私「まずい! 私は『あったかい家族を創り出す人』だ!」 軌道を修正(元に戻す)しなくては!
そこで、始めたのが、 「10分間遊びタイム」である。
余程疲れていたり忙しくない限り、我が子一人当たり10分間は一緒に遊ぶというものである。
15分×2=30分だと苦しいが、10分×2=20分ぐらい何とかなる。無理なく続けられるはずだ。それに、かわいい我が子とのふれあいのために、それぐらい割かなきゃだめだ!と思い、決心した。
その時間は、こちらの方で「あれがいい。これの遊びはいやだ。」とは、極力言わずに我が子のやりたい遊びをそのままやる時間とした。つまり、我が子の希望が最優先される時間である。我が子が私を自由にできる時間といってもいい。
夕食後の子供とのふれあいタイムは、今までもずっとやってきたことである。それとの大きな違いは、次の二つである。
① 原則として毎日やる。(かなり疲れていたとしても、やるという強い決意がある。)
② 我が子が遊びのメニューを決める。つまり我が子の希望が最優先される。これまでは、ある程度、我が子も私も両方が満足する遊びを考えていたが、そうではなくて我が子の希望が最優先とした。
さて、そんな方針の下に始めた10分間遊びタイムである。昨日も、夕食後の8時頃、
アキコ「お父さん、10分間遊びタイム!」(キッチンタイマーを持ってくる)
私「あっ、そうだったね。何やりたい。」
アキコ「まずビーチボール!」
私「よし、やろう!」
アキコ「イチ!」(と言いつつ、ビーチボールを上に向かって打つ。)
私「ニイ!」
アキコ「サン!」……
私「ヒャクジュウ。」
アキコ「ヒャクジュウイチ。」
私・アキコ「あ~。」(ボールが床に着く。)
アキコ「すごい続いたね~。」
私「そうだね~。」
アキコ「今度はサッカーしよう!」
私「よし、やろう。」
柔らかいゴムボールを蹴り合う。壁にボールが着くと、得点である。結構白熱する。
アキコ「今度は、すもうをしよう!」
私「よし、やろう。」
私「はっけよい。(行司と解説者を兼ねている)のこったのこった!」
アキコ「出すぞ!」と強く押してくる。
私「アキコ山強い。 ファーザー山押されています。危ない。」(と言いつつ押されて下がる。)
私「あっと、逆転した。」(くるりと押してきた勢いを利用して向きを変える。今度はアキコが土俵際となる。)
アキコ「くそ~。」
私「アキコ山危うし。」
アキコ「負けないぞ!」(私の足甲の上に乗ったりして最後まで粘ってアキコが勝つ。)
私「アキコ山の勝ち~。」
こんな感じで、すもうを3回ぐらいやっていたら、10分終了のタイマーが鳴った。アキコは、「まだやりたい。」ということなので、もう5分追加することにした。
さらに、すもうを3回ほどやった後、
アキコ「今度は、柔道をやろう!」
私「よし、やろう。」
柔道を始めた。
柔道は投げた後に、寝技がある。私の得意技は、「枕固め」と言って、「上四方固め」を反対にしたような感じで、アキコのお腹(または背中)の辺りを枕にした状態で固める技である。
アキコの得意技は、投げられた後の私の寝技を返して、「上四方固め」にすることである。
私「アキコ、投げられました。おっとそのまま枕固めに入った! 10数えると、一本勝ちです。イチ、ニイ、サン……。」(またもや解説を兼ねている。)
アキコ(かろうじて技を外す。)
私「アキコ、何とか逃れました。」
私「おっと、アキコまた投げられた。そのまま枕固めにはいるか!?」
アキコ(それを返して、逆に上四方固めに入る。)
私「アキコ、枕固めを返した。おっと、そのまま上四方に入った。ファーザー危うし!」
ここで、隣のキッチンでクニコの食事指導(? クニコはまだ食べ終わっていない。)をしていた妻が、いきなり入ってきた。
妻「イチ、ニイ、サン……ジュウ。 アキコ勝ちました!」
こんな感じで柔道を3、4回ほどしていたら、5分は終わった。
丁度、クニコが食事を終えてきた。
クニコ「クニコも10分やる!」
この後、クニコとアキコ、そして私の3人でビーチボールをやった。そして、クニコとすもうを何回もやった。わざと負けたり、勝ったりした。
二人合わせて、丁度30分ほど一緒に遊んだ。
疲れたが、とても心地よかった。
始めて2週間ほど、いい感じである。
それもそのはず。自分の希望を最優先してもらえるのだから、子供たちは、とても満足するのである。そして、私も満足している子供たちの姿を見て満足する。
その時間は子供たちの希望を優先することに決めているわけだが、どんな遊びにするかこちらでいろいろ考えなくてもいいので、意外と楽だと気づいた。
それに10分間というのは、意外と長い時間で、結構深い関わりが持てることにも気づいた。
しかも、10分間だとかなり疲れていても、そんなに無理なく続けられそうだということも、わかった。
子供の希望を最優先する、10分間遊びタイム。
ここでの日々の関わりや週1回の家族の時間などを通じて、親子の絆が深まり、強い信頼感が醸成される。
それらが基盤にあって、私のいろいろな言動を模範として受け入れたり、私のいろいろな指示や注意を素直に受け止められたりするのだと思う。
10分間遊びタイム。これからも、継続していこうと思っている。
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419n.-193-292/62611
10分でも真剣に遊んであげれば、子供は満足するんでしょうね。
見習って、私も子供の要望に応えるようにしたいと思いました。
by Pooh-mama (2006-05-13 23:58)
ファーザーさん、その名の通り、パパだったんですね!
過去ログ読んでみます♪
パパはお仕事で疲れるから大変でしょうね。
私の友達のパパは子供と遊ぶのが大好きで、
今ではその子(男の子)はママよりパパと呼ぶ回数のほうが多いみたい。遊んでくれるって子供にとって何よりも嬉しいんですね!
by (2006-05-14 12:18)
>Pooh-mamaさんへ
私は、子供たちに「毎日10分間、アキコやクニコがやりたいように遊ぶよ。」と宣言して始めたんです。
宣言した以上、ウソはつけません。自分を追い込んでやらざるを得ないようにしたのですね。意志が弱いですから。
子供たちも心得ていて「ねえ、10分遊び!」と言ってきます。
やってみると、子供たちとのふれあいになるばかりでなく、結構楽しいし、ストレス解消というか気分転換にもなりますね。
by 泉河潤一 (2006-05-14 20:41)
>ノリコさんへ
そうなんです。あったかい家族を創ろうと決意しているファーザーなんです。
過去ログ是非ごらんください。
この時期が「子育て黄金時代」だと自覚しています。二度と来ないこの時代、大事に楽しみたいなと思っています。
by 泉河潤一 (2006-05-14 20:44)