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娘の言い様に怒る! 169号 [J1 親子の会話・信頼関係]

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【オススメ記事】あったかい家族日記「親の役割~子どものペット化をやめよう!~」

2006.3.21娘の言い様に怒る! 169号
ー優しいだけでなく敬がなければパートⅡー

 彼岸の今日、墓参りを終え、今度は妻の実家(車で5分)へ出かけるときのことだ。

 電話機のペン立てに、ペンとシャープが一体になっていて、切り替えられるペンを見つけた。

私「これいいな。あーちゃん(実母)、これどうしたの?」
実母「それ、もらったんだて。」
私「ふ~ん、これいいね。」(と言いつつ、借りていく。)
アキコ「だめ、これアキコが先にあ~ちゃんにほしいって言ったの!」
私「でも、あーちゃんはあげるって言ってないんだろ。今、急いでいるからこれ使うの。」
(あーちゃんは、あげていない。)

 私と妻、アキコ、クニコは車に乗る。

 アキコは私のもっているペンを取ろうとする。
私「だめ! これは今使うから。」
アキコ「アキコが絶対取る!」
 
 そして、アキコは、車に乗るときに「ペンを返すまで、お父さんのカバンは返さない。」と言ってカバンを取った。

 妻たちが駅前のお店で実家に贈るお菓子を買っている間、私は駅で連休中の旅の資料を探していた。あのペンでメモを取りながら……。

 (アキコは何でも気に入ったモノは自分のモノにしたがるから困ったな。もうペンなんかあるのに……。考えてみれば、僕も同じだな。電話機の脇のペン立てにそのまま置いておくことにしよう。)

 買い物から戻ってきたアキコに
私「アキコはもうペンあるだろ。それに、このペンは太いし、筆入れになんか入らないよ。お父さんも借りただけなんだよ。あのペンは電話機のところに置いておくことにしようね。」

 アキコは、不服そうだったが、お父さんも取らないと知って、やむを得ないと思ったようだ。

 さて、実家について仏壇の前で手を合わせた後、少しだけ野球「日本対キューバの決勝戦」を見ていた。その時、アキコがわざとテレビの前に立って、私が見えないようにした。

私「アキコ、よく見えないから、脇にのいて。」
アキコはすぐにはどかない。
私「アキコ、よく見えないんだってば。」
アキコは
「お父さん、泥棒だから。」(アキコが気に入ったペンを取ったから)
と言って、なかなかどかない。私は聞き流さずに、
私「アキコ、何だって!」と言い、アキコの腕を押した。

 すぐに野球を見るのを止め、妻の実家をおいとました。

 実家から車を駐車してあるところまで歩く途中。

私「アキコ、止まれ。」
妻「お父さん、話があるみたいよ。」と言って、クニコを連れて先に車へと向かう。

アキコ「お父さん、なに?」

私「さっき、何て言った! お父さん、『泥棒』だって!」

アキコ「言ってないよ、そんなこと。」

私「言ったじゃないか。だから、その時(怒って)この腕のところを押しただろう。」

アキコ「アキコ、言ってないよ~。」(べそをかいている。)

私「あのペンは、ちゃんと返すといったろう。それに、同じ家族なんだから借りたっていいんだし、泥棒なんかにならないよ!」

アキコ「言ってないよ。」(べそをかいている。)

私「『言ってない』なんて言って、謝れないなら、お母さんに言ったかどうか聞いてみようか!」

アキコ「ごめんなさい。」(べそをかいている。)

私「泥棒なんて言われて、お父さん傷ついたんだから。」

アキコ「ごめんなさい。」

私「いいよ。」

 この後、アキコの手を引いて、車に乗り込み、自宅へと向かった。

 自宅に着いた後、アキコは少しして、

アキコ「ねえ~お父さん、ハローキティのDVDをかけてくれない。」
私「ああ、いいよ。 前にかけ方教えなかったっけ。」

(お父さんに叱られたから、自分への愛情が変わってないか確かめてるのかな?)と思いつつ、かけてあげた。

 もう普段通りである。

 以前のブログに、「父親に向かって、『どけ!』という言葉づかいをしていた子ども」のことを書いた。

 かわいい娘に「泥棒」などという言い様は決して許さない! そんなふうに言われれば私は、本当に嫌な気持ちで、そう言った娘を愛しづらくなってしまう。

 そんな時は、傷ついた嫌な気持ちをきちっと伝える。そして、お互いの気持ちがすっきりするまでコミュニケーションを続け、完了させる。それが大事だと思う。

【関連記事】あったかい家族日記「『優しい』だけでなく『敬』がなければ!」

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ともれいっち

子育て、しつけ、コミュニケーションって本当難しいですよね。
ファーザーさんの家の構成がうちの少し上の世代に
なるので、いつも参考にして勉強させてもらっています。
息子は元気な3歳、たまに「どけ!!」のような暴言を吐く事
はやはりあります。きっと今の園に来ているお兄ちゃん達の
発言がかっこいいとおもって言っているんだと思いますが
これも日々説得、話あいでなんとかやめさせようと思ってます。
でも母の声よりも、父の一声のほうが一発でなおりますね。
やはり、お父さんという存在はすごいなと思わされます。
by ともれいっち (2006-03-23 09:36) 

私の娘は「ちょっと~どいてよう~」と言って私をどかします。ショックでしたが、
よく落ち着いてみたら、家事に忙しかったという言い訳のために、私が発して
いることばでした・・・反省です。今のところ、父である夫には言っていないよう
なので、それがせめてもの救いです。
「敬」を教えるのは難しい~と実感しています。
今、人から聞いて実践しているのは、私と娘の挨拶「おはようございます」や
「おやすみなさい」は頭を下げながら言うこと、「いただきます」の後に
「お父さん、ありがとう」と続けること・・・どんな成果になるかわかりませんが、
続けてみようと思っています。
子供と一緒にいると、父の役割、母の役割・・・というのができてきますね。
父であるファーザーさんを支える奥様に、母として日頃気をつけていらっしゃる
ことなど伺ってみたくなりました。
by (2006-03-24 09:33) 

泉河潤一

>ともれいっちさんへ
 学校や幼稚園、うちの場合はほとんど見ないのであまり考えられませんがテレビなどの言葉づかいへの影響は、大きいですよね。周りの言葉づかいがよくないと、家にも持ち込んできます。その場合、「わが家では、そんな言葉づかいや許しません!」というように悪い影響の場合は、断ち切る必要があると思います。
 また、父親(母親)の言葉づかい(言動)がよくないと、それをまねてしまっていくら母親がよくても、子どもの言葉づかい(言動)が、どうしても悪くなってしまうようですね。
 よくない言葉づかいを直す場合(言葉づかいに限らず)は、迫力が一つは大切なポイントだと思います。「本当によくないことなんだ!」ということを本気で語るわけです。
 普段信頼関係が築けていれば、通じると思います。
by 泉河潤一 (2006-03-25 16:46) 

泉河潤一

>とどようこさんへ
親の言葉づかいは、意識しようとしまいと、子どもに乗り移ってしまいますね。家庭では、親の発する言葉が最大の言語環境なんですね。気をつけようと、私も思っています。
 敬を教える基本は、親がお手本を示すこと、つまりパートナー(配偶者)や自分の親を大切にすること。そして、親が子ども自身をも尊い存在として大切にすることだと思っています。言葉づかいも、パートナーや子どもに対してていねいにするように心がけています。
 とどようこさんがされているあいさつの実践はすばらしいと思います。継続することで、すばらしい成果があがるのではないでしょうか。
 このブログ実は、妻は見ていないんです。たった一度だけ、「担任の教え方に不満をもつ実母の報告を聞いて」という記事だけ読んで、「ふむふむ。」と言ったことがあるぐらいなんですね。
 ちょっと妻に聞いてみないとわかりませんが、たとえば今日図書館に家族で本を借りに行きました。その時、アキコは「軽(自動車)がいい。」と言い、私は「クレスタ(普通乗用車)がいい。」と言いました。アキコは結構押しが強いのですが、妻はクレスタのキーを持ってきました。不満な顔をしているアキコに、妻は「お父さんがクレスタっていっているでしょ。」と、当然でしょという感じで言っていました。何でもアキコの言うとおりにはならないということ。アキコを中心に家族(世の中)が回っているのではないということ(深い意味ではアキコ・クニコを中心に回していますが)を教えているんです。世の中が自分中心に回っているという幻想を持たせることは、厳に避けなければならない(父親を立てるというのは、ある意味そのための方便なんです)ということは、心がけていると思います。
by 泉河潤一 (2006-03-25 17:07) 

miyu

言葉の問題となると、やはり親の責任を感じますね。
うちは幼稚園にも行ってないので、特に誰のせいにもできないです。
ある意味気が抜けないです。
娘が弟に言ってる言葉にはよく聞くようにしてます。
絶対私の姿だと思うから。とりあえず、今のところ大丈夫かな。
家族だからこそ、お互い気持ちよく付き合えるような言葉づかいをしたいものです。我が子といえど、ひどい言い方されたら可愛がる気持ちも半減。
そうなる前に、歯止めをかけてあげるのも大事だなと思ってます。
by miyu (2006-03-25 19:18) 

泉河潤一

>miyuさんへ
 とどようこさんのコメントへの返信にも書いたように、親の言葉づかいは、 子どもに乗り移ってしまいますよね。まず親自身がていねいな言葉づかいを心がけたいところですよね。
 兄弟・姉妹がある場合は、上の子のまねをしがちです。まず、最初の子をしっかり育てることが、次の子どもへの最高の教育環境になると思って育てていました。
 あと、言葉づかいは、与える本にも影響されます。幼稚園にも通っていない次女の言葉づかいが、なんか少し荒っぽいなあと思っていたら、落語絵本『はつてんじん』の言葉づかいでした。
by 泉河潤一 (2006-03-29 13:06) 

りんりんママ

言葉遣い、本当に親として考えさせられることばかりです。
自分自身、十分注意しなくては・・・と
日々反省です。
子供って親が叱る叱り方を人前でしたりしますよね・・・。
その姿を見ては反省させられる未熟な母です・・・。
by りんりんママ (2006-03-30 15:42) 

泉河潤一

>りんりんママさんへ
 親のよいところだけまねてくれたら……と思いたいところですが、よくないところもしっかりまねてくれますよね。だからこそ、かわいく、愛情もわくのかもしれません。
 我が子の成長と幸せを願う親としては、できるだけ親のよくない面が子どもに引き継がれないように、努力していくしかないと思っています。
by 泉河潤一 (2006-03-30 16:37) 

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