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仲人の通夜 165号 [K5 親戚:義母・義兄他]

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2006.3.17仲人の通夜 165号

 3月13日(月)夜7時から仲人をしてくださったAさんの通夜が執り行われた。81歳であった。

 我が家族6人ー私、妻、長女アキコ、次女クニコそして実母、義母(妻の母)ーは、全員が参列した。
 お世話になった人の通夜だ。何をおいても、参列しなかればいけないと思った。

 小学校6カ年で一番大切な式は何か。それは卒業式である。このことは、中学校、高校……でも同様である。
 そして、人生で一番大切な式といえば、葬式であり通夜であろう。

 式場へ到着後、妻は、入り口にある故人の写真と焼香台(簡易なもの)を見て、
「私とアキコ、クニコは、ここでお参りして帰るわ。」
と言った。
 私は、「ちゃんと中で(式場の中の棺の前で)お参りした方がいいよ。」
と言って、中に入るように促した。
 すごい祭壇だ。ざっと300名余りの参列者である。

 そして、私、妻、長女アキコ、次女クニコの四人は、後ろの席に着いた。この日は寒く(雪が降っていた)トイレのことを考えてと、まだ小さいクニコが落ち着いていられるか不安だったので。

 式の途中、まだ小さいクニコは、落ち着かないでふらふらしていた。そこで妻が
「やっぱり、連れて帰るわ。」
と言った。
 私は、
「人生のはかなさを実感させた方がいい。もうすぐだから、がまんさせて。」
と言った。
 少しして、またクニコがアキコとふざけっこをした。そんな様子を見た妻が
「とってもだめだわ。笑ったりしたら大変。連れて帰るわ。」
と言った。
 私は、
「僕がよく言い聞かせるから。クニコ、もしおばあちゃんが亡くなったら悲しいだろ。今は、おじいちゃんが亡くなって、みんな悲しんでるんだよ。だから、笑ったりしてはダメ。悲しそうな顔をしていなさい。」
と話した。
 クニコは、神妙にして聞いていた。

 ようやく焼香の順番が回ってきて、家族4人そろって焼香した。
 私は、心の中で「仲人をしてくださり、本当にありがとうございました。」と感謝の気持ちを伝えた。

 仲人のAさんの妻は、私たち4人の様子を見て、深々と頭を下げていた。

 この後、市長さんと元国会議員のお二人が弔辞を読まれた。
 「すごい人に仲人をしてもらったんだなあ。」と、ふと思った。

 人間はいつか死ぬということ。この歴然とした事実に直接触れることが少なくなっている。だからこそ、この機会にそれに直接触れさせたくて、アキコとクニコを帰さなかった。(もちろん、家族みんなで感謝の気持ちを伝えたかった。)
 幸いアキコとクニコを連れて、毎年仲人のAさんのところを訪ねていたので、アキコは、仲人のAさんが亡くなったことを理解できた。
 
 式場は、ほとんど年配の人ばかりで、小さい子はアキコとクニコぐらいであった。はたから見て「仲人をしてもらったんだな。」(Aさんは仲人もしていたんだな。)というのがよく分かり、とても評判がよかったそうだ。
 
 Aさんと残された家族のみなさんに感謝の気持ちを表すことができて、本当によかった。

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