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目先のカードの評価へのこだわりより現実の生活習慣の改善へのこだわりを!159号 [B2 しつけ:家族のルール・ゲーム・テレビ他]

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006.3.3 目先のカードの評価へのこだわりより現実の生活習慣の改善へのこだわりを! 159号

 2月26日(日)夜のことである。
 明日提出する「テレビ・ゲームの時間を決めようキャンペーン」のがんばりカードを書いていた。

 キャンペーン期間は、土・日を入れた5日間(2/22~2/26)であった。

  アキコの立てためあては、先のブログ記事「『テレビ・ゲームの時間をきめよう』キャンペーン」で紹介したように、次のとおりである。
 
◎ 2メートルいじょうはなれてテレビを見る。
◎ テレビ+ビデオは1日1じかんいない。

 このがんばりカードは、各自が立てためあてについて、日々そのがんばり度をめあてを守れたか守れなかったかの2段階で評価するようになっている。つまり、めあてを守れたらニコニコ顔マークに色をぬり、めあてを守れなかったらがっかり顔マークに色をぬるという具合である。

妻「アキコ、がんばりカード、土・日のところまだ書いていないよ。」
アキコ「あっそうだ、そうだ。」
私(じっと様子を見ている。)
アキコ「えーと、土曜日はどうだったかな。ドラえもんのDVDは、途中で止めたし、その分あーちゃん(実母)の部屋で夜少しビデオを見たから……。」(土曜日は、あーちゃんと一緒にあーちゃんの部屋で寝ることが多い。寝る前、家族行事のビデオやしまじろうのビデオを見ることが多い。)
私「ぴったり1時間以内でなくても、だいたいそうならいいんだよ。」
アキコ「ちょうど(1時間)だったかな。」と言いつつ、ニコニコマーク顔マークに色をぬる。
私(「おそらく厳密に言うと、少しオーバーしたのかもしれないな。」と思う。アキコもなんとなく自信がなさそうだ。)

 土曜日に借りてきたDVDだが、私は借りるときから、これを見る日は1時間オーバーを予見していた。そして、「テレビ・ビデオ1時間以内はこだわらなくてもいいんだよ。」と伝えていた。しかし、アキコは続きを見たいはずなのに、途中で止めていた。
 余談ながら、ここに学校の教育力を見る思いがする。カードを見た先生の後の「がんばったね。」などの言葉がけ、あるいは友達の「すごいね。」などの評価などがおそらくは気になるのだ。だから、「止める」ということができたのだと思う。

妻「日曜日はどうだったの。」
アキコ「ドラえもんのDVDの続きを見て、プリキュアを見ただけだから……。」
私「アキコ、ニコニコ顔マークに色をぬれなくてもいいんだよ。それより正直に書けばいいんだよ。アキコがテレビやビデオをあんまり見ないのはわかっているから。」
妻「そうよ、正直に。」
アキコ「そうだ、そうだ。『かいけつゾロリ』も見ていた。じゃ~がっかり顔マークだな。」とがっかり顔マークを着色していた。

 「そうだ、そうだ」とアキコはさも今気づいたように言っているが、1時間以内というめあてを守れなかったことに、アキコはおそらくはじめから気づいていたのだと思う。

 ここに評価(がんばり)カードの落とし穴がある。あまりによい評価にこだわる(子供のこだわりは親や教師の反映であることが多い)と、それがプレッシャーとなり、マイナスに作用するのだ。何が何でも守るのだと、無理をして守ろうとしたり(私はドラえもんのDVDなど続けてみればよいと思っていた。無理は続かないものだ。キャンペーン期間が終われば、元の木阿弥ということになりがちだろう。)、ウソをついてまでよい評価にしてしまったり(アキコも危なかった。)……。

 自分の生活を見つめ直し、よい習慣を身に付けることが本来のキャンペーンの目的である。それが達成できればいいのである。そういう意味では、むしろキャンペーン期間は、きっかけに過ぎず、キャンペーン期間後にこだわることの方がよほど重要だ。

 ウソまでついてよい評価にしようとする(これ粉飾?)ように、子供にこだわりをもたせたり、子供を追い詰めたりしてはいけない。「よい評価であることにこしたことはない。」ぐらいでよい。

 よい評価に過度にこだわることなく、プレッシャーをかけ過ぎないように、がんばりカードなど上手に使いたいものだ。そして、キャンペーン期間のカードの評価よりも、キャンペーン期間終了後の現実の生活習慣がよりよくなること、ここにこそ親も子供も注目し、こだわりたい。

【関連記事】あったかい家族日記「テレビ・ゲームの時間を決めようキャンペーン」

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*たった今、朝の6時を回ったところだ。バタンとトイレのドアを開閉する音がしたと思ったら、アキコが寝間着のまま書斎に入ってきた。そして、

「お父さん、誕生日おめでとう!」

と言って、寝室に戻っていった。

う~ん、心地よい1日のスタートだ!

 


 


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コメント 4

ともれいっち

w(°o°)w おおっ!!
まさしくうちもDVDは1日1時間、パソコンは30分ときめています。
ただ、DVDを借りてきた当日はこれでまたも喧嘩になることがおおくって・・・
本人は1時間以上見たい気持ちマンマンなので、難しいところです( -。-) =3
関係ないですけど、ファーザーさんと誕生日近いんですね!!
おめでとうございます(^-^)//"" パチパチ
私も今日誕生日です・・・31ですけど・・・・
by ともれいっち (2006-03-03 12:26) 

みずたま

本当にそうだなあって思いました。
頭で分かっていても、つい親もシールやはんこの数にこだわったり・・・。
本質はどこか、というのを常に忘れないようにしたいです。
勉強になりました。
by みずたま (2006-03-07 12:21) 

泉河潤一

>ともれいっちさんへ
祝福ありがとうございます。不思議なことに全く同じではないでしょうか。

さて、テレビやゲームの時間を決めるというのは、鉄則だと思います。確か今から30年ほど前、東京都教育委員会が知能指数が同じくらい高くて、オール1に近い成績の子とオール5に近い成績の子の違いを研究したことがあったそうです(今なら決して許されない研究でしょうが)。その結果、オール1に近い成績の子の集まりは、テレビをたくさん見ている・お手伝いをしないということ、逆にオール5に近い成績の子の集まりはテレビをあまりみない・お手伝いをしているということがわかりました。つまり、学力とテレビの視聴時間とは高い相関があるのです。
 学力のことを考慮に入れないにしても、家庭の中にルールがあるというのは、私もとても大切だと思っています。
by 泉河潤一 (2006-03-07 21:09) 

泉河潤一

>ちゅんくるさんへ
参考になって何よりです。
評価カード自体は、きっかけ作りとしてとっても有効だと思うのですよ。それをきっかけとして、真剣にこの場合で言えば、テレビ・ゲームについて親子で話し合い、評価カードに○をつけようと頑張り通した結果、よい習慣が身につく。そんなケースもあると思うのです。うまく使っていけばよいと思います。
by 泉河潤一 (2006-03-07 21:14) 

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