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 「テレビ・ゲームの時間をきめよう」キャンペーン 155号 [B2 しつけ:家族のルール・ゲーム・テレビ他]

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2006.2.18 テレビ・ゲームの時間をきめようキャンペーン 155号


一昨日の事である。

妻「お父さん、これアキコの学校の保健だより。」
私「保健だより? が、どうかしたの。」

 受け取った「ほけんだより」には、「テレビ・ゲームの時間をきめよう」キャンペーンと題して、次のような記事が載っていた。


 昨年、A小学校(アキコの通っている小学校)で調査した結果では、テレビは1日に2時間以上見ている子どもが多く、ゲームは30分~2時間程度が多くみられました。合わせるとかなりの時間、画面を見続けていることになります。N県の平均でも、小学生が1日にテレビやゲームに費やす時間は3時間以上が42.7%となっています。

(私:すごい%だ。3時間以上とは驚きだ。1日24時間だから、1年12カ月の1カ月半以上もの期間をテレビやゲームに費やしているとは。一体帰宅後の家族の交流はどうやっているんだろう? 学習時間は? 睡眠時間は?)

 「日本小児科学会では、子どもたちに及ぼす影響の重要性から、メディア接触への配慮が緊急に必要であるとの考えを社会にアピールしました。(平成16年2月)」として、小児科医会の提言を載せている。次の通りである。


★メディアとの過剰な接触によって起こる4つの問題
 ①メディアからの直接の影響……視力や聴力に限らず、発達する脳への影響
 ②睡眠障害……眠る直前まで過剰な光や音にさらされていると、深い眠りが障害される。また、ゲームのしすぎ・テレビの見すぎは、睡眠不足を引き起こす。
 ③「親子の絆」の形成障害……特に幼少期には、大切な親子の空間と時間を奪ってしまう。
 ④身体力の低下……身体運動は、健康な体と人間らしい脳を育てる。

★日本小児科医会の提言
 <具体的提言>
1 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
 *早い時期からの長時間の視聴は、親子が顔を合わせ一緒に遊ぶ時間を奪い、言葉や心の発達を妨げる。

2 食事中のテレビ・ビデオの視聴はやめましょう。
(我が家では食事中のテレビ・ビデオの視聴は原則禁止である。)

3 すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが必要です。
 1日2時間までを目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。

4 子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パソコンを置かないようにしましょう。

5 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作りましょう。
 (参考資料 日本小児科医会「子どもとメディア」対策委員会より)


 う~ん、日本小児科医会アピールという信頼できる資料をもとにした、説得力のある「ほけんだより」に思わず、うなってしまった。
 ちなみに、上述の5とかかわって、我が家では、テレビゲームはなく、たまごっちは水・土・日は禁止、それ以外でも夜9時以降は禁止というルールである。


 さらに、「ほけんだより」は、こう続ける。

 テレビやゲーム漬けの生活は、外遊びの機会を奪い、人とのかかわり合い体験の不足をまねきます。実際、運動不足、睡眠不足、そしてコミュニケーション能力の低下などを生じさせた事例が、臨床の場から報告されているそうです。

 ◎だらだらとテレビを見たり、ゲームをしたりせずに時間を決める。
 ◎見てもいないのに、テレビがつけっぱなしになっていませんか?
  暇な時間があると、ついテレビをつけてしまいませんか?
  見たい番組でなくても、ついつい見てしまっていませんか?
 ◎休日には、テレビ・ゲーム三昧でなく、親子のふれあいタイムも。
  (トランプやボードゲーム、体を動かす遊び、時には一緒にゲームを楽しんでみたり、一緒に見た番組について、感じたことを話し合ってみたり……)

 テレビやゲームを見たり、したりしていれば、子ども達は静かにしています。わたしたち大人もその方が楽なのでついそのままに……。ということも、よくありそうです。大変ですが、テレビやゲームに費やす時間の一部を、他のことをして過ごす時間にできるといいですね。お子さんとの会話も増えるかもしれません。

 その通り! ほぼ間違いなく家族の会話は増え、より深いふれあいが生じる。(と思う。)

 数年前に泊まったあるペンション。ポリシーがあって、ゆったりとくつろぎ家族のふれあいを深めてほしいと、テレビを置いていなかった。各部屋はもちろん、全体のリビングルームにも。
 知らずに宿泊していたある家族。「え~っ、テレビがない!」と大声で叫んだ後、しばらくして家族でトランプをしたり、備え付けのゲームをしたりで家族のふれあいを楽しんでいた。ペンションの意図した通りの家族のふれあいが生じたのであった。

「ほけんだより」は、こう続ける。

テレビは……
 ◎見たい番組を決めて。
 ◎1時間以上続けて見ない。
 ◎部屋を明るくして。
 ◎2m以上離れて。 
 ◎時々休憩する。

自分でルールを決めましょう。たとえば……
①テレビゲームデーを決める。(水・木・土だけなど)
②夜おそくまでしないようにする。
③30分以上するときは、10分休む。
④1日に何時間以上しないと時間を決める。
⑤明るい場所で正しい姿勢で遊ぶ。


 そして、最後には「キャンペーン中、こんなめあてはいかがですか?」と題して、めあて例まで紹介されている。

○テレビ番組を選んで見る。
○テレビを見る時間を決める。(1日 時間)
○ゲームの時間を決める。(1日 分)
○食事中はテレビを消す。
○ノーテレビデー・ノーゲームデーを決める。
○朝だけノーテレビ。
○□時以降は、テレビ・ゲームをしない。  など。

 そして、 「お子さんと相談されて、がんばれそうなめあてを決めてみてください。なお今回は、キャンペーン期間中、ご家庭でお子さんと一緒にチェックをお願いいたします。」と結んでいた。
 あまりによい保健便りだったので、ほとんどそのまま紹介してみた。


 さて、さっそく我が家では、この保健便りを受けた話し合いがもたれた。

 まずは、実態チェックから。

・テレビゲーム……なし

・たまごっち……水・土・日は禁止。それ以外の日も夜9時以降は禁止。実際あまりしていない。

・テレビ……よく見る番組(といっても、毎週必ずあるいはほとんどではない。2、3週間に1回ぐらい)は、月曜日夜8時からの「生き物地球紀行」、日曜朝7時30分からの「かいけつゾロリ」、8時30分からのプリキュアだそうである。つまり、ほとんどテレビは見ていない。

・ビデオ(DVD)……しまじろうのビデオや借りてきた映画などのビデオ、そしてよく見るのが家族旅行などの時の記録ビデオである。これは、土・日など結構見ている。1、2時間ぐらい。

 我が家のテレビ+ビデオ+テレビゲーム時間は、一日当たり平均30分未満であった。

 ちなみに、これは娘たちだけでなく、私も同様である。帰宅後、私はそんなことをしている暇がないからだからけれど、妻は日中少し見ているようである。
 
 私「う~ん、既に達成済みだな~。」というわけで、立てためあて(要学校提出)は、次の通り。

◎ 2メートルいじょうはなれてテレビを見る。
◎ テレビ+ビデオは1日1じかんいない。

 それにしても、よいキャンペーンだと思う。以前は、早寝早起きキャンペーン、朝食をしっかりとろうキャンペーンをやっていた。こんなキャンペーンをやるだけで、よい学校だということが分かる。(本来家庭が自覚的にやるものだという気持ちもないでもないが……)

 長女の通う学校がよい学校でよかった。

関連記事】あったかい家族日記「たまごっち考」

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※ 「ほけんだより」同じキャンペーン号で、ていねいなことに、子ども向けも発行されています。重なる部分が多いので、一部だけ紹介します。テレビ・ゲームの心や体へのマイナスの影響を子ども向けにやさしく説明している部分です。

からだは……同じ部分をつかいすぎたり、反対につかわなくなったりするために……

★視力が悪くなる原因の一つに。

★頭がいたくなる。

★肩こりや手のつかれを感じる。

★気持ちが悪くなる。

★からだを動かさなくなるので、運動不足になる。など。

こころ(脳)は……脳の感情などをコントロールするところがはたらかなくなって……

◆イライラする。

◆ゲームのことばかり考え、ほかのことに集中できなくなる。

◆とちゅうでやめられなくなり、がまんができなくなる。

◆キレやすくなる、乱暴な言葉を平気で言うようになる。……などと、いわれています。

 長女の「ほけんだより」に載っていたイラスト。こんな子どもの状態をつくり出した責任は誰に!?

そして、この状態を改善できるのは、勇気ある親の働きかけのみでは?


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ともれいっち

うちも同じようにビデオの時間等決めています。
ですが・・・私と二人きりの時はなかなか言うことを聞いてくれない息子。
私だとなんでもゆるされるとおもっているのか
しかっているつもりが喧嘩になることもしばしばです(TロT) エーン
それでも、しつこく言い続けてますが、うるさい母親としか思われてないかも??
なんて感じです( -。-) =3
by ともれいっち (2006-02-18 17:47) 

泉河潤一

>ともれいっちさんへ
息子さんのために、がんばっておられるのですね。だから、喧嘩になると思うのです。
 教育書としては、異例のミリオンセラー『見える学力、見えない学力』の中で、著者の岸本裕史氏は、「テレビ十悪」という項で、考えられる負のテレビの影響を10あげておられます。その中で、「テレビの見せ過ぎは、子どもの目や体をだめにしていきます。テレビを制限するなんてかわいそうだといった甘ったれた親心は、それこそほんとに哀れな、かわいそうな子にしてしまうのです」と書いています。
 別の高名な教育実践家は、「テレビゲームをやめさせようとしても、息子が言うことを聞かない」と言っている母親に対して、「コードを抜いてしまえばいい」と答えていました。つまり、それぐらいの親の決意がいるということですね。
 その決意の上に、子どもの発達段階によりますが、よく理由を言って聞かせ、話し合ってルールを決める。そして、浮いた時間を楽しく有意義に使う。この三つが大切ではないかと思います。
 浮いた時間を楽しく有意義に使ってみて、はじめてテレビ・ゲームなんかよりもっと別な楽しい時間の使い方があるんだと実感できると思うのです。
by 泉河潤一 (2006-02-19 08:04) 

Shun

ファーザーさん、こんばんは。
「N県の平均でも、小学生が1日にテレビやゲームに費やす時間は3時間以上が42.7%」とは本当に驚きです。
テレビの視聴時間が長かった子どもほどキレやすい傾向にあるという、どこぞやの大学の先生の研究結果を新聞で見てから、ボクも子どものテレビ視聴には気にかけてきました。今はともかく、小学生ともなるとテレビゲームをやる友達が増えるだろうから、周囲に流されないよう、どうコントロールすべきかと思っていました。これは真剣に考えておいた方が良さそうですね。
ファーザーさんのお子さんのテレビ視聴時間の短さは nice! です。
by Shun (2006-02-19 22:13) 

泉河潤一

>Shunさんへ
今9時30分、少し前に帰宅したところです。絵本を1冊だけ長女に読んであげました。
 長女小1は、9時30分就寝。帰宅後から就寝まで、曜日にもよりますが、約6時間。そのうち3時間以上もテレビやゲームに時間をとられたら、家族のふれあいも、友達との遊びも、学習も、読書も……一体どうなるかと思いますね。
 先に紹介したミリオンセラー『見える学力、見えない学力』の中で、著者の岸本裕史氏は、「テレビ十悪」として、「第10が、子どもの心身発達のために不可欠の時間そのものが、根こそぎ剥奪されてしまうことです。テレビを二時間三時間も見ることさえなければ、外でのびのびと遊べます。体力も社会性も発達します。いろんな仕事もやれます。家事も手伝えます。物も作れます。本も読めます。兄弟とも遊べます。親とも語り合えます。勉強もできます。絶対に落ちこぼれになったりはしません。子どもがまっとうに成長していくには、人と時間が要るのです。その人がテレビに奪われ、その時間がテレビやファミコンに盗まれています。」と書いています。
 今から二五年前に書かれた本ですが、いまだに的を射た指摘だと思います。だからこそ、いまだに売れ続けています。
 この点については、まったく同感です。子どもを育てるには時間が要ります。その貴重な時間を、テレビやゲーム機に奪われたくないですね。だから、ゲーム機などとても置く気にはなれません。置いたとしても、週二回ぐらいに制限するでしょうね。今だって、時間がもっとほしいぐらいなんですから。
by 泉河潤一 (2006-02-20 21:58) 

よん

とても親切なほけんだよりですね。
参考にします。うちは夫がオンラインゲーム好きで^^;
将来子どもがはまらないように、がんばるつもりです!
by よん (2006-02-21 14:46) 

泉河潤一

>よしよしさんへ
参考になったようで、よかったです。
子供が置かれる環境というのは、とても大きいと思います。小さいうちは、子供自身の力では、なかなか変えられないものだけに、親が心配りする必要があります。
 たとえば、この「ほけんだより」にも書いてあるように、「子ども部屋にはテレビ・ビデオ・パソコンを置かないようにしましょう」というのがあります。子ども部屋に置いてしまったら、どれだけはまっていようと、制限はおろか実態するつかみにくくなります。このような環境整備が、まず大切だと思います。
 我が家は、約10年前の結婚前に新築した家ですが、将来の子ども部屋には、テレビのアンテナコードを配線していません。はまる危険を考えられているなら、まず買い与えないことが一番かと思います。
by 泉河潤一 (2006-02-23 20:46) 

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