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野菜嫌いをなおす126 [H1 健康]

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2005.12.4 野菜嫌いをなおす126

 11月30日(水)の夕食後(時)のことである。

 クニコを残して、みんなとっくに夕食を終えていた。時間は8時頃。
 みかんを食べようと、みんな食卓に集まってきた。

 私が少し遅れて行ってみると、アキコはみかんの皮をすでにむき、食べ始めていた。そして……。

アキコ「クニコは、みかん食べられないよ。野菜残したもの。」

 クニコは、自分もみかんを食べようとして、みかんに手を伸ばそうとするが、妻である母も、その手を制している。
 しかし、クニコは、納得せず、大泣きしながら、みかんをとろうとしている。

 私は、すべての事情を察知した。
 以前も似たような場面あったのだ。

 その時は私も初めからいて、「クニコだけ残してデザート食べてもおいしくないよ!」と言って、野菜の量を大幅に減らし、割と簡単にクリアーできるようにして野菜を食べさせ、いっしょにデザートを食べた。あるいは、クニコが野菜を食べられなかったので、「クニコだけのけ者にして食べるんだったら、おいしくないよ。いっそみんな食べないにしよう!(デザートを食べるのは家族みんなの団らんのためだから)」といって、みんな食べないでいた。

 今回は、すでにことが進んでおり、クニコに酷だという思いももちろんあったが、すぐに妻と共同戦線を張ることにした。

私「クニコ、野菜を食べなかったら食べれないという約束だったんだから、だめだよ。」

 クニコは、あいかわらず納得せず、大泣きしながらみかんをとろうとしている。

 その様子を見ていた実母が、
実母「まだ、3歳じゃないか。よくわからないんだて、(みかんを)やればいいねっけ。」
と言ってきた。(嫁である妻は、これには抗し難いかも。)

私「違うよ。小さいから、しっかり躾けなきゃだめなんだ!クニコは野菜を食べないとみかんは食べられないという約束だったんだから、だめだよ。」

 クニコは、まだ泣きながら手足をばたばたさせている。

妻「わかった?! 野菜を食べないと果物は食べられないよと約束したのは、こういうことなんだよ!」
と妻は、クニコの両手を握りながら目をきちんと合わせて、言い聞かせていた。

 姉ちゃんからも、お父さんからも、頼みのあーちゃん(実母)からも、もちろんお母さんからも、一切の援軍はなく、さすがのクニコもあきらめた。

 私はといえば、みんなで食べたなら10倍はおいしいというか、こんな状態ではみかんなどとてもおいしくないのだが、心を鬼にしてみかんを食べていた。

 嫌いな野菜を「もうお腹がいっぱい。食べれない。」と言っては残し(私やアキコが食べ終わっても30分間ほど食べているのはよくある)、その後まもなく果物はちゃっかり別腹でしっかり食べるクニコ。

 今回は、お母さんと約束していた。
妻「野菜を残すんだったら、果物食べれないけどいいの。」
クニコ「いいよ。」

 野菜嫌いを直すことももちろん大事だ。それ以上に、母親との約束を軽んじることを学ばせてはならない。約束した以上、「いいよ。」と言った以上は実行である。でないと、親の言葉の重みがなくなる。「どうせ口だけだ。怖くない」ということになる。(もともと単なる脅し、言葉だけの約束などすべきでない。)その場しのぎの「いいよ。」もだめである。

 そこで、心を鬼にしてクニコだけみかんを食べさせずに、みんなでみかんを食べた。

 私の中でも葛藤があったくらいだから、賛否両論あるかもしれない。

 ちなみに、野菜嫌いを直す基本は、次のとおりだと考えている。

①間食を制限する。(食事前に間食を食べさせない。間食は時間をきめる。空腹は最高の料理人である。)

②おいしく料理する(ほうれん草とにんじんを肉で巻いたものは、子供たちは好きである。)

③野菜をとる意味を話す。(野菜の種類ごとに違う)

④野菜を食べたら、果物などデザートを食べてよいことにする。(野菜を食べないとダメ。)

⑤食わず嫌いもあるので、ほんの少しでよいからまず食べさせる。

 いずれも取り立てて新しい視点はない。

 我が家の特長としては、これ以外に父と子塾で毎週立てる目当ての中で「強くなるためのめあて」(野菜をがんばってたべる)として設定して取り組むことがある。

【関連記事】あったかい家族日記「ダメはダメ!は、しつけの要」「すさまじい偏食を治す」

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miyu

今日はまとめて4本読みました。うんと勉強になりましたし、
私も今まで通りでいいかなと安心しました。
うちも、同じ3才。だんだん好き嫌いが出てきて、いろいろ言っては
残そうとします。そして、デザートは欲しいタイプ。
小さいから仕方がないとは分かってるけれど、「食べ物を残す」感覚に慣れて欲しくないし、約束は約束だと思って、食事を食べない限りあげません。
何とか体を動かして、おなかをすかすよう努力します。
そこが今の季節つらいんですけどね。^^;
ファーザーさんのところも同じだ!と思って、毎日乗り切りまーす。
by miyu (2005-12-04 21:25) 

ともれいっち

w(°o°)w おおっ!!
うちも同じように野菜を食べない事、多いです。
そしてデザートは食べたい(子供だから当たり前)といったところ。
夫婦で同じような会話をして食べさせない事もあるし
便秘気味なのでみかんだけはOKという日もあります。
本当難しい問題ですよね。私の中でも
「こんな厳しくていいのかな?大人になれば食べれるのかな?」
と思いながらの教育です。
by ともれいっち (2005-12-05 12:28) 

kobe

こんばんは!
うちは2歳8ヶ月なので気分によって
野菜を食べたり食べなかったりして、食べ物を残すのは
毎日でした。嫁と実家に帰ってしまったので
むこうの御両親の教育に期待しています。
by kobe (2005-12-06 22:07) 

りうりうめめの母

こんばんは。
ウチも同じだーなんて笑いながら読ませてもらいました。
私の娘(3歳)も野菜嫌いで自分の好きな野菜、調理法しか
食べてくれないとき、多いです。
娘の保育園の先生から聞いた話ですが、子供の頃、一口でも
食べた経験のあるものは、ちゃんと脳にインプットされ、
大人になれば「この味、食べたことがある」と思い出し、
ちゃんと食べられるようになるんだそうです。
それ以来、残してごちそうさまする前に最低一口でも食べて
ごちそうさま(そのときはちゃんと頑張ったねと言う様にしてます)
させるように心がけています。
でも、デザートとのバランスってホントに難しく悩みますね。
by りうりうめめの母 (2005-12-07 17:26) 

泉河潤一

>miyuさんへ
「うんと勉強になりました」というフィードバックには、大変励まされました。
ありがとうございました。
 miyuさんのブログからも学ばせていただいています。
 お互い3才児をもつ身なので、参考になりますよね。

>ともれいっちさんへ
 クニコはようやくわかったようで、本当に食べたいときはがんばって野菜を食べています。
 あーちゃん(実母)も、「ほら、野菜を食べないと、あとでおいしいもの食べられないよ。」と言いながら、野菜を食べさせていました。
 厳しくという一つの方法ばかりでなく、いろいろな方法で食べさせるように工夫するしかないですよね。
 時には一切難しいことを言わないで、おいしいものをみんなで食べたり……。

>りうりうめめの母さんへ
「最低一口でも食べてごちそうさま」とはいいですね。
幼児期など小さいときほど大切なのは、味覚も同じですよね。
by 泉河潤一 (2005-12-10 15:24) 

soe

今更ですが…
3歳の息子にいつも手を焼いています。
とても参考になりました。
しつけも部分もまた更新してくださいね。
by soe (2006-01-05 14:52) 

泉河潤一

>soeさんへ
参考になって何よりです。
 野菜嫌いを直すもう一つの奥の手があります。梅雲丹という食品を食べさせるのです。これは、野菜嫌いの人が野菜がおいしいと言い出すという効能があるようです。筑紫野物産研究所092-923-1061で、今も扱っているはずです。船井幸雄氏も10年以上前に推薦していました。
by 泉河潤一 (2006-01-05 16:51) 

はじめまして。とても勉強になりました。
ウチの娘はもう小学2年生ですが、野菜嫌いと共に小食で、
まさに『好きな物だけ食べる』状態です。(ご飯より甘い物・果物大好き)
食べないより・・と思って、朝は菓子パン、昼は給食、夜は偏食という感じだったので、、
改めて自分の融通の利かせすぎを反省しました。
最近は、朝のパンは手作りしているのですが、野菜嫌いは一向に治らないので、
もっと料理法を工夫し、嫌がっても食べさせる強い態度が必要なんだと思いました。
娘の将来がかかってるんですものね!がんばりたいと思います。
by (2006-07-27 11:27) 

泉河潤一

> わごむさんへ
コメントありがとうございます。また、勉強になって何よりです。

娘の将来がかかっているとは、その通りだと思います。
NHKスペシャル「好きなものだけ食べたい」に見る現代の食卓とその影響http://blog.so-net.ne.jp/kazoku/2006-06-24を読まれましたか?

偏食を治すのは、親の責任だと思います。また、きっと治せると思います。

あと、サイドバーカテゴリー「しつけ」のところをクリックすると、参考になる記事がおそらく他にもみつかると思います。
by 泉河潤一 (2006-07-27 20:50) 

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