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お父さん、たいへん! 来て115 [H2 安全]

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 2005.11.12 救急車騒ぎ115

 今朝10時少し前、「ピン、ポン。」

 私「だれだろ?(男の人の声)宅配便の人かな?」

 ほどなくして、アキコとクニコが2階の書斎へ駆け込んできた。
アキコ「お父さん、たいへん! 来て。」
私「なんだ?」
 といいつつ、いっしょに下へ。なんと玄関前の道路にご老人が倒れていた。
 雨模様だったので、妻が傘を差して、雨があたらないようにしていた。
 すぐ近くに清掃車の男の人が二人立っていた。

私「どうしたんだ?!」
妻「近所のおじいちゃんなんだけど、倒れていたみたい。」
男の人「いや~お宅の前に倒れていたので……。」
私「あ~ちゃん(実母)は?」
妻「今、このおじいちゃんの家まで知らせに行ったの。」

 私は、「こういう場合は、自分の父が倒れていると思って対応しないといけないな。」と思い、すぐに家の中に入り、タオルケットをもってきた。そして、倒れているおじいさんの上にかけてあげた。そして、私も傘を差した。雨のあたらない家の中へ運ぶことも一瞬考えた。しかし、いろいろなことが考えられるから、下手に動かさない方が安全だ。
 おじいさんは、呼吸はしていた。

 ほどなく実母が戻ってきた。(家から歩いて1、2分の家らしい)
実母「だめらて、鍵がかかっていてだれもいないて。」
私「タカちゃん、救急車だ!」
妻「救急車ね。」と言いつつ、家の中へ電話をしに入った。

 清掃車の男の人は、僕たちがタオルケットでお年寄りを包んであげ、救急車を呼んだのを見て、「もう大丈夫」と安心したのか、「じゃ、後お願いします。」と言って出発した。
 この時、私は念のためこの清掃車の人たちの連絡先をメモしておいた。(おじいさんがまさかの時のためである。きちんと対応したことなど証言してもらえるようにである。)

 私がタオルケットで包んでいると、おじいさんが「うっう~、起こしてくれ。」と小声で言ってきた。
私「おじいさん、無理しないでください。救急車を呼びましたから。」
おじいさん「起こしてくれ。」
 抱き起こして、おしりですわる状態にしてあげた。

 少しして、実母がおじいさんの家の隣家のおばさんを呼んできた。そのおばさんは、燐家のことだけに、おじいさんの親類を知っており、近くの親類に連絡した。

妻「連絡したわ。市の救急車は今出払っているから、隣のA町から来るみたい。」
私「そうか。おじいちゃん、もうすぐ救急車がくるからね。」
おじいちゃん「きゅうきゅうしゃ…。」
私「大事にしないと、もう散歩できなくなるかもしれないですよ。」
おばさん「その方がいいですね。」
実母「そうらね。倒れたときに頭を打っているかもしれないしね。」

妻「毛布を持って来ようか。」
私「それがいい、あと座布団も頼む。」
 タオルケットの上にさらに小さい毛布を掛けてくるむようにして、救急車の到着を待った。

 そうこうしているうちに、親類の人が来た。40歳ぐらいの男性だ。
親類の男性「すいません。」
私「今、救急車呼びましたから。」
親類の男性「救急車ですか。」
私「倒れているし、きちんと対応しないと後で介護とか大変になるかもしれませんよ。」
親類の男性「本当に(おじいさんの家の人は)いないのかな。ぼく家の鍵を持っているから、様子を見てきます。」

実母「寒いよ。もう一枚毛布を巻いてあげた方がいいのじゃないけ。」
妻「私、取りに行ってくる。」

 結局、タオルケット1枚と、毛布2枚でくるむようにして、救急車の到着を待った。

 だいぶおじいちゃんの意識もはっきりしてきた。

親類の男性「だめだな。誰もいない。連絡もつかないし……。」

 ようやく救急車が到着した。

 親類の男性は、救急隊員の人におじいちゃんの住所や連絡先などを答えていた。
 少しばかり応急処置をしたうえで、おじいさんを乗せた救急車は、病院に向かった。

私「ふう~、やっと終わったね。」
実母「だいぶ時間をとられたね。」
 ちょうど30分くらいだろうか。
私「コーヒー飲んでくつろいでいるより、ずっと価値あることらろ。」
と私は言った。
実母「そうだの。」

 お昼過ぎ、おじいさんのうちの嫁さんがお礼に来られた。おじいさんは、無事元気で家に戻ってきたということである。よかった。

 人は、いつどこで倒れるかわからない。いつ自分も自分の家族もそうなるか分からない。「情けは人のためならず」、「与えたものが受け取るもの」である。
 こんな時、自分の家族だと思って、あたたかく対応できてよかった。

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 この一部始終を玄関から見ていたアキコとクニコ。一体何を思い、何を感じただろうか。
 この後、およそ30分遅れて、10時30分頃から12時頃まで、第10回父と子塾をした。

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コメント 2

とも

自分の家族のように人に接する、、、できそうでなかなか難しいことですよね。私ならどうするかな、、、と読ませていただきました。でも子どもって親のすることをちゃんと見てるから、言葉で「こうしなさい」っていうより、してほしいことを日常の生活の中で自然に見せていくのがいちばんの子育てでしょうねえ。
ラキューですが、3才のころはほったらかしのことも多かったです。5歳過ぎてからですね、熱中しはじめておもしろくなってきたのは。
by とも (2005-11-12 15:56) 

泉河潤一

>ともさんへ
コメントありがとうございます。
ラキュー写真入りで説得力がありました。
つい先ほど、6時頃、おじいちゃんの家の嫁さんが、お菓子箱を持ってお礼に来られました。

思い起こせば、中学生の頃、ボーイスカウトをやっていて、50kmハイクに挑戦したことがありました。雪道で道に迷って遭難しかけたことがありました。真夜中に里山にあった見知らぬ人の家を叩いて囲炉裏にあたらせてもらい、事なきを得ました。これは3軒目ぐらいの家の人で、1、2軒目は決して玄関に出てきてくれませんでした。「開けるな!」という一家の主人の声が聞こえた家もありました。今から30年近く前のことです。

いつ自分が逆の立場になるか分からない。本当に「情けは人のためならず」だと思います。
by 泉河潤一 (2005-11-12 18:33) 

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