我が子の夏休みのしめくくり方のヒント７９

2005.8.31 我が子の夏休みのしめくくり方　第７９号

『我が子の心のつぼに元気を満たして、夏休みをしめくくる』

　　学校便りの中に、次のような文章を書いた。（ちなみに私は小学校の教員です。）一部（便りの左半分）そのまま引用紹介する。

　夏休みに読んだ本の中に「心のつぼに元気を満たす」というお話がのっていました。

　人がやる気をもってがんばるには、自動車のガソリンのように、やる気の源泉になる元気が必要だというのです。

　マラソンの金メダリスト高橋尚子に、小出監督はいつも「Qちゃんはすごいよ」「絶対、金メダルとれるよ」と声をかけ続けることで、「心のつぼ」に元気を注ぎ込んでいたそうです。小出監督の認める言葉、励ましの言葉で、高橋選手はやる気を持ち続け、すばらしい成果をだしたのだそうです。

　がんばったことやできたことなど、認め励ますことは、子供の心のつぼに元気を満たすことです。
　そのことは、学校では、もちろん教員の大切な役割の一つですし、家庭ではお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟・姉妹の役割ではないでしょうか。

　長かった夏休みが終わりました。

　それぞれ計画を立ててスタートした夏休み。終わってみて、なかなかうまく運ばなかった面もあったことでしょう。
　そんな時、子供をよくしたいという思いから、ついついできていないところ、よくないところに目がいきがちです。それはそれで大切だと思うのです。そして、できたところ・がんばれたところを認め励ましていくことが、大切ではないでしょうか。
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│ 　もう一度夏休みをふり返って、子供の心のつぼに元気を満たし、 　　　　　　　　 │
│２学期をスタート しませんか。 　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────────┘

　例えば、
◆学習……「漢字練習がんばったね。すごいよ。」
　　　　　「毎日よくアサガオの観察をしたね。本当にがんばったね。」
　　　　　「苦手な計算練習よくやったね。できるようになってお母さんうれしいよ。」

◆お手伝い……「毎日○をやってくれて本当に助かったよ。ありがとう。」
「○の世話をよくしてくれたよね。助かったわ。」

◆生活・健康……「プールによく通って、○メートルも泳げるようになったね。すごいよ。」

◆その他……「○山にのぼったね。みんな最後までがんばったよね。」

　夏休み開け、各学級では夏休みの思い出スピーチや作品展などもある予定です。その様子を聞きながらほめたり、作品提出した後に先生が赤ペンをいれたものを見てほめてあげるのもいいかもしれません。
　心のつぼに元気が満たされた状態で、2学期のスタート切りたいものです。……以上。

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コメント 2

こころに染み渡りました。良い言葉ですね～。

我が家の長男ののびのびは私が一緒でないと勉強を始めません。自分から始めることはまずありません。私が付き添っていても、早く終わりにしたくて仕方ないみたいで、どうしてそこまで嫌なんだろう？！という気持ちのほうが大きくなってきます。そして勉強しなさいっていうのをやめたら自分から焦って勉強を始めてくれるんじゃないか？と期待して、何も言わなくなって2日目です。勉強、本当は少しずつでもやってもらいたいです。どんなに嫌がられても、めげずに小出監督のように励ましてがんばらせたほうがいいのかもしれませんね。
by (2005-08-31 23:15) 

３歳の娘も、誉めると本当に誇らしげな嬉しそうな顔をします。
子供がこれから大きくなっても、この記事のことを忘れずにいようと思いました！
夏休み終わっちゃいましたね。
学生がいないうちにとっては、あまり関係ないけれど
小学生のお子さんがいたりすると、日常がガラッと変わるんでしょうね？
by sanas (2005-09-01 09:41)