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第54号 様々な危険から子供の身を守る [H2 安全]

2005.7.22(金)様々な危険から子供の身を守る 第54号

 「夏休み、様々な危険から子供の身を守るをにはどうしたらよいか?」

 いよいよ明日から夏休み。

 水害や地震などの自然災害、水難事故、交通事故、誘拐など子供たちの周りは、危険でいっぱい。

 様々な危険から子供の身を守るをにはどうしたらよいか?

 夏休みに限らず、弱い子供の身を守ることは、親の務めだ。そして、自分で自分の身を守る力を育てることは、重要な育児の柱の一つになると考える。

 我が家では、昨年夏、妻と実母と一緒に3人で「どんな子供に育てたいか」というテーマで夜中の1時過ぎまで話し合った。そして、めざす子供(どんな子供に育てたいか)ということで、八つにまとめた。
 →育児のビジョンをつくる
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/kazokua3.html

 その7番目に「身を守る力(危険を予知し避けたり、悪から心身や財産を安全に守ったりする力)」をあげた。

 そして、その理由として「今の現実社会は、様々な危険や悪でいっぱいだ。天災、交通事故、火事などの危険、誘拐・詐欺・暴力・いじめなどの悪でいっぱいだ。善良な性格だけだは、とても生きていけない。また、親が守るにも限界がある。だまされない知恵や賢明な判断力、たくましい体や強い心も育てていく必要がある。」と書いていた。

 我が家では、どうしているか?

 どこにどんな危険があるか、そこから身を守るにはどうしたらよいか丁寧に教えていくことが基本の一つとなる。

このあたりのことを、「生徒指導だより」に書いた。実物はイラストが入っているだが、文章だけ紹介する。

『生徒指導だよりー安全な夏休みを!ー』
 7月4日(月)朝の放送で、放送委員の児童が、こう言いました。

 富山県の小学校1年生が大雨で用水路に転落し行方不明になりました。
 ぼくは、「雨がふったら、用水路の近くに行かない方がいい。」 と思いました。

 大雨のために用水路の格子が少しずれていたようだと報道されていました。近くの市営プールから学校へ引率して帰る途中の事故ということで、本当に痛ましい事故でした。つい最近も、海水浴中に市内の小学校1年生が溺死しています。

 水害や地震などの自然災害、水難事故、交通事故、誘拐など子供たちの周りは、危険でいっぱいです。
┌──────────────────────────────────────┐
│ 様々な危険から、子供たちの身を守るにはどうしたらいいのでしょうか? │
└──────────────────────────────────────┘
 一つには、危険予知能力を高めることが大切だと言われています。
 つまり、さきの児童が放送した「雨がふったら、(危ないから)用水路の近くに行かないほうがいい」というようなことを、事故が起きる前にあらかじめ教え、理解させておくわけです。
 たとえば、次のような場合はどのような危険が予想されるでしょうか?

【公衆トイレを一人で使用しようとしています。】
※ 実物はイラスト有り

 「公衆トイレの多くは建物の隅や見えにくい死角にあるため、誘拐・いたずら・恐喝などをしようとする人間にとって、子供をねらいやすい場所です。」
 つまり、誘拐・いたずら・恐喝にまきこまれる危険があります。

 では、どうしたらいいのでしょうか?
 正解は、つぎのとおりです。

※ 実物は、友達と一緒にトイレに行こうとしている(いっしょに行こう! うん という吹き出し付き)イラスト有り

 正解「利用するときはひとりでは行かずに、保護者や友だちと一緒に行く。」となります。
 以上は、実は学校の掲示板にはってある『子ども防犯ニュース』の基づいてつくったものです。

 この新聞には、「外のトイレはひとりきりでいかないで!」の例として、もう一つ駅やデパートの例を写真付きで紹介しています。「トイレぐらいひとりで行けるように自立させなきゃ。」と思われる方もいるかもしれませんが、安全が優先です。
┌──────────────────────────────────────┐
│ 夏休み子どもの自由時間が多くなる分、危ない目に遭う危険が高くなります。 │
└──────────────────────────────────────┘
 「家の中の刃物やライターなど危険なものは片付けておく。」「そとの池など危険な場所には柵をしておく。」など、安全な環境作りに努めるのは、保護者の務めです。

 その一方で、親の方が危険予知能力がすぐれているわけですから、子どもにどんな危険があるかていねいに教えてあげ、そのためにどうしたらよいか話してあげましょう。
 ついつい「ダメ」「ダメ」と禁止ばかりで、どんな危険があるかの説明がおざなりになりがちです。子ども自身が自分の身を守る力を高めるには、なぜダメなのか、どんな危険があるのかていねいに教えていくことも、保護者の務めですね。

 いくつかの事例をあげました。「こんなときは、どう言えばいい?」と、子供に問いかけ、一緒に身の守り方について考えてみてください。(裏面をごらんください。)

……以上が「生徒指導だより」の表面です。

 さて、この文章の裏面に印刷していた事例は、横矢真理監修「子供のための安心ガイドあぶない!」(PHP)から引用している。

※ 参考までに項目のみ紹介する。(著作権の関係があるので、詳しくは上記の本を購入して読んで欲しい。)

 こんなときは、どう言えばいい? わるいことをしようとする人たちは、いろんなウソをついて近づいてくるんだ。どうすれば、そんな人たちからじょうずににげられるかかんがえてみよう。

 Q「道がわからなくてこまっているんだ。教えてくれないかな?」とその答え。

 Q「ここに行きたいんだけど、地図を見てくれる?」とその答え。

 Q「おかあさんがケガをしたから、いっしょに病院へ行きましょう!」とその答え。

 Q「きみ、かわいいね。写真とってもいい?」

 どうやって身をまもるの? いっしょうけんめい気をつけていても、わるいことをしようとする人に出あうこともあるんだ。そんなとき、どうすれば自分をまもることができるか、かんがえてみよう。

 とにかくにげる!! 声を出してにげる……

 もしつかまってしまったら……

 ぼうはんブザーをじょうずにつかおう……(以上項目のみ一部紹介)

 タイトルのとおり、「ケガをしたり、こわい目にあったりしないために」大切なことがいっぱい載っている。

 実は、我が家では半年以上前に、出版されたばかりのこの本を購入し、まだ幼稚園だった長女と一緒に読んだのである。上記の育児のビジョンを具体化するために。

 子供の身を守るためには、子供と一緒に是非読んでおきたい本である。

 なお、横矢真理さんは、NPO法人子どもの危険回避研究所所長でもある。子どもの危険回避研究所のホームページは、http://www.kiken-kaihi.org/ である。一度訪問してみるのもよいだろう。

 ※ この7月20日記事62をもって2000ヒットを超えた。読者のみなさん、ありがとうございました。

家族専科http://www016.upp.so-net.ne.jp/kazoku/

犯罪の危険から子どもを守る!―子どもと親の不安を解消する77のヒント

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  • 作者: 横矢 真理
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本


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